お知らせ

「福島こども力調査」の結果について

2015年07月10日

「福島こども力調査」の結果について

~「福島こども力プロジェクト」、福島の将来を支える人材の育成に一定の効果が~

公益財団法人東日本大震災復興支援財団(代表理事:立石 勝義、以下「当財団」)と日本子ども文化創造研究所所長の明石 要一氏は、福島県の子どもたちの力を引き出す活動を行うさまざまな団体の支援を目的に2013年より開始した「福島こども力プロジェクト」の効果測定を目的に、2014年度に同プロジェクトの体験活動に参加した子どもたちとその親を対象とした「福島こども力調査」を実施しましたので、調査結果をお知らせします。

本調査では、自然体験やスポーツ、音楽、国際交流、リーダー育成、キャリア教育などの体験活動の前後で、子どもたちの態度変容がどの領域に見られるかを、「生活習慣における変化」「生きる力の体得」「やる気の高まり」「自尊感情の高まり」「学校生活への影響」の5つの視点から測りました。調査結果において、「福島こども力プロジェクト」の体験活動参加後、子どもたちの「小さな失敗を恐れない」や「自分で課題を見つけ、進んで何でもやる」「地元が好き」などの点が大きく向上し、本プロジェクトの「子どもたちの未来へ向かう力を伸ばし、今後の福島の将来を支える人材育成をする」という目的に一定の効果が見られることが分かりました。

当財団は、2015年7月11日に設立5年目を迎えます。これまで約75,000人、314団体、総額31.11億円にのぼる支援活動を東北の子どもたちとその家族のために行い、彼らが夢と希望を育む環境の実現を目指してまいりました。今後も子どもたちが夢と希望を育む環境の実現を目指し、引き続き支援活動を行ってまいります。

「福島こども力調査」概要

1.調査対象
「福島こども力プロジェクト」の体験学習(2014年度)に参加した小学4年生から高校3年生とその親

2.調査回数 以下3回で実施
・事前調査:体験活動に参加する直前(子ども・親ともに)
・事後調査:体験活動が終わった直後(子ども・親ともに)
・追跡調査:体験活動が終わった1カ月後(子どものみ)

3.調査期間
2014年7月~2015年3月

4.調査対象の体験活動

活動分野 団体名
自然体験活動 ふくしまキッズ・ふみだす探検隊・沼尻ネイチャーカレッジ
キャリア教育 いわき志塾・福島女子高生キャリアメンタリングプログラム・
南相馬こどものつばさ
スポーツワークショップ USFスポーツキャンプ・アカデミーキャンプ
文化体験 伊達市吹奏楽きらめき事業

 

調査結果~子どもたちに特に認められた変化~

「福島こども力プロジェクト」の体験活動を通し、子どもたちに特に認められた変化は以下の通りです。

  • 「生きる力(IKR)※」の高まり 小さな失敗を恐れない、自分で課題を見つけることができる、自分から進んで何でもやる、誰とでも仲良くできるなど
  • 「自尊感情」の高まり 体力に自信がある、自分が好きだ、今住んでいる町が好きだ、町の自慢を他人に紹介できる、町をよくしたいなど
  • 生活習慣における著しい変化はなく、体験活動で見られた態度変容は、学校生活への影響とはあまり結びつかない
  • 親を対象とした調査においては、子どもたちの生活習慣や行動など、形となって表れる変化に比べ、考え方などの変化は評価されにくい傾向
  • 体験活動により、参加した子どもへの効果に差異があり、自然活動を組織的に行っている団体、文化体験を組織的かつ持続的に行っている団体において、特に態度変容がもたらされた。

※確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体のバランスのとれた力 詳細は、以下の「福島こども力調査報告書」P.9 ~14をご確認ください。

福島こども力調査報告書

詳細は、以下の「福島こども力調査報告書」ご確認ください。

福島こども力調査報告書20150710 .pdf

本件に関する報道関係のお問い合わせ先

公益財団法人東日本大震災復興支援財団 広報担当 Tel:03-6889-1560(月~金 10:00~12:00 / 13:00~17:45)

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