プレスリリース

福島こども力プロジェクト開始について

2013年06月27日

「福島こども力プロジェクト」開始について

~子どもの力を引き出す活動を支援し、福島県の将来を支える人材育成を目指す~

公益財団法人東日本大震災復興支援財団(代表理事:立石 勝義、以下「当財団」)は、本日より、福島県の子どもの力を引き出す活動を行う団体を支援する「福島こども力プロジェクト」を開始します。また、このたび第一段として、7団体への支援を決定しましたので、お知らせします。本プロジェクトでは、2016年5月31日までの約3年間、福島県の未就学児から高校生を対象とした活動を行う団体を支援します。自然体験やスポーツ、アート、国際交流、科学などの幅広い分野において、子どもが本来持つ力を引き出すような活動を行うさまざまな団体を支援することで、福島県の将来を担う人材育成を目指していきます。

東日本大震災発生以降、福島県に住む子どもたちは、放射線の影響で屋外活動が長期間制限されてきました。当財団では、こうした子どもたちの現状を鑑み、「ふみだす探検隊」をはじめ、多くの保養プログラムを実施、支援してきましたが、震災から2年以上が経過した今こそ、このような保養プログラムから、さまざまな体験活動を通じて子どもたちが未来へと向かう力を伸ばし、福島県の将来を支える人材を育成するプロジェクトへと発展させていくべきと考え、福島こども力プロジェクトの開始を決定しました。

福島こども力プロジェクトでは、さまざまな団体への資金支援を行うとともに、福島の子どもたちと保護者の方々、NPO・団体・自治体などと、福島の「こども力」を伸ばすプログラムがどうあるべきかを考え、プログラムに反映させる「福島こども力プロジェクト会議」を開催します。また、「福島こども力基金」を開始し、本プロジェクトへの寄附を受け付けます。NPO・団体・自治体や、本プロジェクトを応援してくださる方々と協力しながら、子どもたちの学びと育ちを幅広い分野において支援するとともに、活動内容を冊子などで報告していく予定です。

当財団は、今後も子どもたちが夢と希望を育む環境の実現を目指し、引き続き支援活動を行ってまいります。

「福島こども力プロジェクト」概要

  1. 実施期間
    2013 年 6 月 27 日~2016 年 5 月 31 日
     
  2. 寄附予定金額(総額)
    約 5 億円
     
  3. 実施内容
    「福島こども力基金」:
    福島の「こども力」を応援する基金を開始します。本基金にお寄せいただいた支援金で、自然体験、 スポーツ、アート、国際交流、科学などのプログラムを実施する団体への資金支援を行います。

    「福島こども力会議」開催:
    福島の子どもたちと保護者の方々、NPO・団体・自治体などとともに、福島の「こども力」を伸ばすプ ログラムがどうあるべきかを考える会議を開催し、プログラムに反映させます。

     
  4. 後援
    福島民報社、福島民友新聞社

     
  5. 今年度(2014年5月31日まで) ()()()、支援が決定しているプログラム
種別 プログラム名称 主催団体 対象 主な内容 人数
(予定)
自然体験 ふみだす探検隊
独立行政法人国立青少年教育振興機構
小学生 自然体験プログラム 2,800人
自然体験 ふくしまキッズ
ふくしまキッズ実行委員会
未就学児~中学生
自然体験プログラム 500人
自然体験 ちびっこ遠足隊
特定非営利活動法人移動保育プロジェク
未就学児
日帰り自然体験プログラム
820人
スポーツ Kids Park
一般財団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーション
未学児~小学生
福島市内の屋内運動施設、及び同施設内における運動プログラム
4万人
創作・文化
ヤングアメリカンズ in 福島
特定非営利活動法人じぶん未来クラブ
主に小学生~中学生
福島市、伊達市、いわき市などでのヤングアメリカンズによるワークショップ
2,650人
科学
南相馬ソーラー・アグリパーク 「サマースクール」
福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会
小学3年生~中学3年生
南相馬市の太陽光発電施設での体験学習プログラム
180人
キャリア・リーダー育
未来人財育成塾
新生日本・再生故郷実行委員会
中学生
会津若松市でのリーダー育成プログラム
60人

 

支援が決定したプログラム実施団体のご案内

独立行政法人国立青少年教育振興機構について

国立青少年教育振興機構は「体験活動を通した青少年の自立」を目指して、2006年4月に発足しました。幼少期から青年期までの各年齢期に必要とされるさまざまな体験活動の機会を青少年たちに提供して、健康な身体、感性豊かな心、生涯に出会う課題にチャレンジする意欲と能力を身につけていくことを支援するため、全国28の教育拠点において、立地条件を生かした特色のある活動を展開しています。

HP:http://www.niye.go.jp/

ふくしまキッズ実行委員会について

ふくしまキッズ実行委員会は、放射線の影響で福島の子どもたちが屋外活動を制限されている状況を改善する支援活動を行うため、自然体験活動を行うNPOが結成した任意団体です。行政に頼るのではなく、市民が力を合わせて、福島の子どもたちの学びと育ちを支援する活動を作り出し、将来の福島を担う人材を育成する体験教育事業を行うことを目的としています。東日本大震災発生後すぐに実行委員会を結成し、2011年夏に活動を開始しました。これまで約2700人の子どもたちを引き受け、北海道から九州の9地区で最長40日の宿泊体験活動を行ってきました。

HP:http://fukushima-kids.org/

Facebook:http://www.facebook.com/fukushima.kids

NPO 法人移動保育プロジェクトについて

移動保育プロジェクトは、未就学児を対象とした日帰りの外遊び支援として2011年7月から活動を開始しました。当初は未就学児が外遊びをできないストレスを軽減するために活動していましたが、自然体験や地域との交流体験が子どもたちへ大きな成長の機会を与えることに着目し、現在は「子どもたちが体験を通して自分や他人の良さに気付き、成長につなげる」ことを目的として活動を継続中です。

HP:http://kidsbrain.jp/fihp/

Facebook:http://www.facebook.com/fukushima.ihp

一般財団法人 UNITED SPORTS FOUNDATION について

UNITED SPORTS FOUNDATIONは、スポーツを通じた社会貢献活動を目的に2011年9月に設立しました。すべての人に勇気や感動を与えることができる「スポーツの持つ力」を再認識し、その魅力をより多くの人に伝えるべく、各方面からのご協力のもと、スポーツに触れる機会を創出し、人々の心身の健康、健全な地域社会の醸成に寄与する活動を続けています。

HP:http://www.unitedsportsfoundation.org/

特定非営利活動法人 じぶん未来クラブについて

じぶん未来クラブは、次代を担う子ども達に『人格形成の核となる体験を提供すること』を目的に設立された教育団体です。2007年1月にNPOとして認証をうけ、2013年6月東京都より仮認定NPOとして認可を受けました。アメリカの教育団体と提携し、表現教育のワークショップを行なう「ヤングアメリカンズ」をはじめ、企業と協力して子どもたちに「働くことの素晴らしさ」を伝える「お仕事探検隊」など学校教育では実施できないプログラムを提供しています。

HP:http://jibunmirai.com/index.html

一般社団法人 福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会について

福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会は、太陽光発電所と植物工場からなる「南相馬ソーラー・アグリパーク」を舞台に、オリジナルの研究実験装置などを用いた体験学習プログラム「グリーンアカデミー」を企画・運営し、子どもたちが楽しみながら自然エネルギーについて学び、自ら考えて行動する力を育む場を展開します。この取り組みを通じて子どもたちの成長を支援するとともに、地元と全国の人々との交流を推進し、風評被害の払拭と福島への信頼回復に努め、福島の人々の生活と産業の復興に貢献します。

HP:http://minamisoma-solaragripark.com/

新生日本・再生故郷実行委員会について

新生日本・再生故郷実行委員会は、現代日本が抱えるさまざまな問題の解決に向け、日本の原風景を残す会津から新たな社会のあり方を発信し、日本の輝かしい未来をつくることを目的に、会津若松市をはじめ、地域経済団体、観光振興団体などの協働により2012年3月に設立した組織です。
故郷の資源、地域力を生かしながら、未来を担う人材の育成と地球環境や高齢社会などにおける「豊かで快適なくらし」の実現に向けて、新たな社会システム構築への挑戦を続けます。

HP:http://mirai-design2050.com/

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