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子どもサポート基金助成団体レポート

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石巻広域圏子ども・若者支援コンソーシアム

石巻広域圏に暮らす困窮状態にある子ども・若者のための多機関連携型「ワンストップ総合相談・伴走型アウトリーチ活動」の推進
貧困、不登校、引きこもり、障がい、ネグレクトなど多重的な困難を抱える6歳〜18歳の子ども・若者を支えるため、総合相談・アウトリーチ型の事業を石巻広域圏に創出する

基本情報

活動期間 2019年4月~2020年3月(複数年助成2年目)
活動地域 宮城県石巻市  
支援人数 122名(未就学児2名、小学生30名、中学生26名、高校生24名、大学生5名、その他35名)
活動人数 スタッフ7名
連携団体 認定特定非営利活動法人Switch(コンソーシアム構成団体)
公益財団法人地域創造基金さなぶり(コンソーシアム構成団体)
特定非営利活動法人TEDIC(コンソーシアム構成団体)

活動の背景/内容

活動の内容

震災によって地域経済と住居が大きな痛手を負い、三世代同居やコミュニティが崩壊し、さまざまな課題が顕在化した。
より一層困難に直面しているケースに対して石巻圏域では40団体を超える子ども・若者支援に関わるNPO等及び行政機関が個々に支援にあたったものの、教育と福祉の縦割りや機能しない制度により学齢期、青年期と包括的・継続的に切れ目なく支援を届け続けることが難しく、根本的なケース改善が困難である。
子ども・若者を支えるため、総合相談・アウトリーチ型の事業を石巻広域圏に創出することを目的としている。

活動の内容

4月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
■4/18・25(木)新任相談員研修

※総合相談センター相談件数:61件(新規12ケース)

5月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施

※総合相談センター相談件数:61件(新規8ケース)

6月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
■6/13(木):石巻圏域子ども・若者支援地域協議会
■6/21(金):相談支援員スーパーバイズ研修①

※総合相談センター相談件数:69件(新規13ケース)

7月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
■7/12(金):構成団体研修①

※総合相談センター相談件数:67件(新規9ケース)

8月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施

※総合相談センター相談件数:55件(新規12ケース)

9月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
■9/20(金):構成団体研修②

※総合相談センター相談件数:46件(新規8ケース)

10月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施

■10/11(金):支援者勉強会(東松島市)
■10/24(金):相談支援員スーパーバイズ研修②

※総合相談センター相談件数:60件(新規15ケース)

11月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施

※総合相談センター相談件数:49件(新規9ケース)

12月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施

※総合相談センター相談件数:58件(新規10ケース)

1月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
■1/31(金):相談支援員スーパーバイズ研修③

※総合相談センター相談件数:51件(新規10ケース)

2月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施

※総合相談センター相談件数:60件(新規11ケース)

3月の活動

■毎週(火)~(土)11:00~18:00 
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施

※総合相談センター相談件数:91件(新規5ケース)

活動の成果

目標とその達成状況について

①(目標)コンソーシアムとしての終結基準(総合相談、個別伴走)の作成
➡(結果)従前のアセスメント会議、ケース検討会議に加えて、終結検討会議が開催できた。次年度に向けて各法人の強みを活かした基準作成に、各々取り組んでいる。

②(目標)他地域で運用されている子ども・若者の状態評価の基準を、石巻地域で運用可能なものに構築し直す
➡(結果)昨年度のプロトタイプをベースに、困難度・頻度の2軸でケースの状態評価をすることが出来た。次年度に向けて各法人の強みを活かした基準作成に、各々取り組んでいる。

③(目標)120件の新規ケースの相談を総合相談窓口で受ける
➡(結果)122ケースの新規相談を受けた。

④(目標)石巻市での包括的な支援システム(フロー)の作成
➡(結果)圏域における関係機関との役割整理が出来た。次年度に向けて、制度の変化や、2年間の棚卸をし、再度関係機関と役割を共有している。

⑤(目標)若手支援者育成プログラムを開発・設計する
➡(結果)対:子ども・若者支援における人材育成計画を作成した。次年度に向けて各法人の強みを活かした人材育成計画に、各々取り組んでいる。

⑥(目標)学習会の実施回数:3回
➡(結果)圏域自治体において、関係支援者による学習会を1回開催。

⑦(目標)資金調達方針の確定
➡(結果)次年度に向けた体制について方針を固めた。

その他活動の成果(活動に対する支援対象者からの声)

・信頼できる支援者がいなかったので、ずっとSOSが出せませんでした。これからもよろしくお願いします。(本人)
・ずっと学校に行ってなかったから、どうすればいいかわからなかった。今後のこととか、勉強のこととか教えてくれる、一緒に考えてくれる人がいるのはありがたい。(本人)
・どうやって関係性をつくったらいいか、コミュニケーションすれば良いのか困っていた。間で調整してくれて、助かった。(学校)
・なかなか動かない本人のため、毎回訪問してくれることがありがたい。私ではどうしたらいいかわからないので、とても助かっている。(保護者)
・1年前と比べたら家庭の中が良くなっています。確実に変化していて、感謝しています。(保護者)

課題や目標未達成の要因

新型コロナウィルス感染症の拡散により、学習会等の集まる場を持つことが困難となり、中止せざるを得なくなった。代替手段の検討等、コロナ禍において柔軟に対応していく。

2020年3月で東日本大震災の発災より、丸9年となります。
この間、様々なご支援を頂きながら、被災地は復興を進めてまいりましたが、いよいよ集中復興期間の終わりも見え、地元のレジリエンスが試される時期だと感じています。
震災を契機として見えた様々な社会課題に向き合うことが、全国から思いを寄せてくださる皆さまへの恩返しとなると信じて、活動に今後も邁進したいと思います。
今後も末永く、ご支援頂けましたらありがたいです。

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