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子どもサポート基金助成団体レポート

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>2013年度第4期

認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)

岩手県釜石市および近隣市町村における子どもたちの職業体験およびワークショップ事業
被災地の子どもたちを対象に自己表現の場、夢に向かって挑戦する機会を提供する。
1.新聞製作分野:震災以前から子どもたちに根付いていた「新聞づくり」の文化。地元で活躍している新聞記者を講師に迎え、新聞づくりのノウハウを学び、子どもたちの今後の新聞づくりに生かす。
2.料理分野:地産地消を通じてふるさとの魅力を再確認させる。 両ワークショップでは子どもたちが主体的にコミュニティを巻き込み、地域そのものの活性化につなげる。

基本情報

活動期間 2013年4月~2013年10月 計210日間
活動地域 岩手県釜石市 岩手県大槌町 
支援人数 38人
活動人数 スタッフ10名、ボランティア3名
連携団体 岩手日報 釜石支局
釜石市立釜石中学校
認定特定非営利活動法人AMDAアムダ大槌健康サポートセンター

写真

  • 緊張の瞬間!!新聞WSではアポ取りの電話かけも自分でやります!
  • ついに完成!みんなの想いや頑張りが新聞に掲載される日が楽しみ!
  • フライパンで焼けちゃうパン!フライパンには何味のパンが入ってるのかな~?料理WSでの様子
  • 手づくりのパンを大切なあの人へ…メッセージと共にお届けしよう!

活動の背景/内容

活動の内容

震災により、子どもたちが放課後などの時間を過ごしていた町のスポーツ施設や公民館、図書館をはじめとする公共施設の多くが破壊され、また彼らが自由にのびのびと走り回っていた校庭や公園も仮設団地へと姿を変えた。こういった状況を目にし、国境なき子どもたち(KnK)は、これまで陸前高田地での移動型子どもセンター事業を通し、子どもたちの放課後の「居場所」作りや「遊び場」の提供を行ってきたが、依然、日常生活にレクリエーションが不足している状況である。さらには活動を通し、「子どもたちが将来に夢を持てない」という保護者や教育関係者、そして自分の未来に対し「家が欲しい」「自分のスペースが欲しい」という現実的な願いを口にし、将来の夢を描きにくくなっている子どもたちの様子も目にしている。

子どもを取り巻くこういった状況を受け、KnKは被災地の子どもを対象に、生活の中のレクリエーション作り、さらには自由に将来の夢を描くきっかけを提供することをねらいとして、ワークショップ事業を2012年7月より実施している。これまで、写真、ポストカード作り、映像ドキュメンタリー製作(ビデオ)ワークショップ、ファッション分野での職業体験ワークショップを実施した。

当事業の強みは、通常のリクリエーションや学びの場としてのワークショップ事業に、さらに、職業体験を盛り込んだり、実際にその分野の第一線で活躍する実務家を講師(ファシリテーター)に招いたりすることを通して「職業」としてその話を聞く機会を設けるなど、「将来の夢のきっかけづくり」の提供もねらいとしていることである。

また、震災から2年以上が経過し、被災地への関心は薄れているのが現状である。震災を経験した子どもたち自身が地域の未来を考え、魅力を再発見し、外へ発信する事が求められている。

長期的には、こういった子どもたちの前向きな姿勢がコミュニティ全体へ好影響を届けることができるよう、各ワークショップの中に地域の人々を巻き込む仕掛けを入れ込んでいる。

活動の内容

◆「僕らは子ども特派員!新聞ワークショップ2013」

・活動時期:2013年4月~8月

4月

【講師選定】岩手日報釜石支局の皆さま、復興釜石新聞の皆さまに打診

【実施場所の確定、会場予約】釜石市青葉ビル1階研修室、市内各所

【参加者募集開始、参加者選考】市内の小・中学校にワークショップのご案内→新聞製作に特に力を入れている釜石中学校の生徒(生徒18名+教員1名)に決定。

 

5月

【講師決定】岩手日報釜石支局及び本社の皆さまに決定

【必要資材の購入】ノート、ペン、マグネット、コピー用紙、プリンター、インク、原稿用紙など

【参加者へ対する実施前オリエンテーション、アンケート調査】ワークショップの概要説明。取材先の希望調査実施。講師への質問や、ワークショップで身につけたいスキルなどについて意見交換を実施。

【講師とのミーティング】アンケート結果の報告、座学の内容

 

6月

【実施日の決定】夏休み期間である8/7~8/9に決定。

【取材先の決定】アンケートを参考に釜石市長、渋谷109 in 釜石、釜石大観音、釜石駅ポケモン列車、キッチンカーの5班に決定。

【成果物の構想決定】多くの方に知ってもらうため、「岩手日報」に掲載。活字に起こしてもらい、見出しも印刷機を使って作成し、より本格的な新聞の形にする。学校の壁新聞とは一味違った、貴重な経験の機会提供。

 

7月

【参加者、講師を含めたプログラム詳細の詰め】:スケジュール表作成、各セクション担当者の確認、取材先への交通手段や時刻など

【掲示物、配布物の作成】タイムスケジュール、アンケート結果など、子ども用の名刺、新聞タイトル希望用紙など

 

8月

【実施】

①8/7:「新聞製作の基礎を学ぼう!」新聞の構成について、みんなの家に届くまで、記者の取材に同行、取材の方法、写真の撮り方、取材先の決定、取材先へアポ取り

②8/8:「取材しに街へ飛び出そう!」班ごとに取材・撮影、記事化

③8/9:「さぁ、1枚の新聞にまとめよう!」記事の校正、見出し付けクイズ、新聞タイトルの決定、記事の清書、1枚の新聞へ!

★8/17(土)岩手日報教育欄に当ワークショップの活動及び成果物を掲載:

http://knk-iwate.jp/pdf/Newspaper%20WS_20130918.pdf

★9/18(水)KnKのWebに活動及び成果物を掲載:

http://knk-iwate.jp/news/2013/130918.html

 

10月

★10/1(火)岩手日報に活動の一部を掲載

★10/26(土)釜石中学校文化祭実施

★11/10(日)釜石中学校、岩手県壁新聞コンクールで2-2最優秀賞受賞

 

 

◆「おいしい!たのしい!手作りパン♪」

・活動時期:2013年7月~10月

 

7月

【講師選定】地元釜石市で活躍している方2名(郷土料理研究家、パン作り講師)へ打診

【講師決定】釜石市、大槌町で活躍しているパン作り講師に決定

【実施場所の確定、会場予約】釜石市青葉ビル1階研修室

【9月実施の参加者募集開始、参加者選考】将来食品を扱う分野に進学を希望している高校生へワークショップのご案内→2名が参加の意思を表明し、決定。

 

8月

【参加者へ対する実施前オリエンテーション】アンケート実施。

【講師とのミーティング】参加者のアンケートを共有。スケジュールについて

【実施日の決定】参加生徒のスケジュールに合わせ、の実施決定。

【食材の検討】可能な限り釜石産の農作物、海産物を使用する方向で決定。

【必要機材、食材の購入】小麦粉、天然酵母、紙皿、紙コップ、テーブルクロス、箸、スケッパー、模造紙、ポリ袋、紙袋、タッパ、軍手、除菌シート、メッセージカード、シール、ペンなど

【講師や講師補佐(高校生)を含めたプログラム詳細の詰め】スケジュール表作成、各セクションの役割分担を確認

 

9月

【掲示物、配布物の作成】タイムスケジュール、パン作りの流れ、過去のパン作り活動紹介パネルなど

【必要食材の購入】釜石産のとろろ、かぼちゃ、トマト、シイタケ、ブルーベリージュース、ソイハム、イカソーセージ、古代米。岩手沿岸産の塩、わかめ、のり。その他チーズや油、お茶など

【実施】

①9/22:岩手県立釜石高等学校定時制の生徒対象

【次回に向け、講師や講師補佐(高校生)を含めたプログラム詳細の詰め】

【10月実施のワークショップ参加者募集開始、参加者選考】釜石市立双葉小学校、釜石小学校、平田小学校、白山小学校、唐丹小学校へチラシ配布

 

10月

【必要機材、食材の購入】小麦粉、天然酵母、紙皿、紙コップ、箸。釜石産のとろろ、かぼちゃ、いくら、鮭、シイタケ、ブルーベリージュース、ソイハム、イカソーセージ、古代米。岩手沿岸産の塩、わかめ、のり。その他チーズやお茶など

【実施】

①10/12:釜石市立平田小学校、白山小学校、唐丹小学校の児童及び保護者対象

②10/19:釜石市立双葉小学校、釜石小学校の児童及び保護者対象

★10/19(土)AMDAのBlogで活動紹介:http://amdakensapo.blog.fc2.com/

★11/15(金)KnKのWebに活動を掲載:http://knk-iwate.jp/news/2013/131115.html

 

活動の成果

◆新聞製作分野:「僕らは子ども特派員!新聞ワークショップ2013」

ワークショップ参加人数:19名:生徒18名+教員1名

発行された新聞部数:206,911部:県内のご家庭へ配布された。

岩手県壁新聞コンクール入賞数:最優秀賞1点、優良賞1点

物資や資金面でサポートしていた学校に、新たに「夢の実現を後押しする」という形で「モノ」ではないサポートができた。モノの支援が落ち着いてきた今、学校では子どもたちや街の未来について考える機会の提供が求められていると感じた。

 

◆料理分野:「おいしい!たのしい!手作りパン♪」

ワークショップ参加人数:20名 市内小学生10名、保護者8名、高校生2

ワークショップ開催数:3

成果物(手作りパン)お届け先:約2030名 参加者の「大切な○○さん」達(保護者や友人など)

 

 

 

今この時にできること、今この場所で経験できることがあると思います。被災地で生きていく子どもたちが夢に向かって歩き出せるように、日本や世界中の子どもたちと共に成長できるように、今後ともご支援よろしくお願いいたします。今後も国境なき子どもたち(KnK)は、子どもたちの夢の実現に向けて取り組んでまいります!

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