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子どもサポート基金助成団体レポート

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>2012年度第3期

特定非営利活動法人こどもプロジェクト

東京都中野区の福島からの避難母子のための英会話サロン
いわき市から避難されている英会話教師マリビックさんの母子向け英会話サロン。同じ境遇にあり避難を強いられている子どもと保護者が英会話を通じて交流し、情報提供やネットワークをつくることも目的としている。長期化する避難生活に寄り添うことで支援ニーズの変化に対応する。

基本情報

活動地域 東京都中野区 東京都千代田区 東京都江東区
活動人数 各回10名

写真

活動の背景/内容

活動の内容

【活動の背景】
東日本大震災で被災されて東京に避難されている方は約9,000名(福島県が約8割)。そのうち中野区は江東区、江戸川区に続いて多く、約500名の方が都営住宅等にて避難生活を送られています。故郷を捨てたと言われる心の傷や、国や自治体の帰還施策などもあり、支援を求める声を上げにくくなっています。子どもにおいては方言や生活の違いなどでの友達関係の難しさなど様々な課題が認められています。原発事故の収束が認められない中、帰還か避難生活の継続か判断に迷う保護者のストレスが子どもに与える影響は計り知れません。故郷福島は分断され、避難先の東京でも同じ福島県民でありながら地域や立場の違いでなかなか心を開けないような状況があります。学習支援等で子どもを見守りながら保護者に寄り添って、長期化する避難生活の支援ニーズの変化に対応し、心の苦しみを少しでも軽減することを目指しています。

【活動の内容】
2011年4月より東京に避難されているこどもの学習支援活動を始め、2012年2月より、避難者講師による英会話サロンをサポートすることで自主避難母子のネットワークづくりと情報提供を開始。千代田区、渋谷区、江東区、にて開催しているところ、中野区の避難ママから英会話サロンの要望があり10月より開催。

本基金にての活動
期間   2012年10月1日~2013年3月31日
日時   毎週木曜日 10時~12時(全23回)
場所   都営鷺宮住宅仮設集会室 (中野区)
参加者  中野区内(主に鷺宮住宅)に避難中の母子

内容いわき市にて英会話教室を開催していたマリビックさんが講師をする母子英会話サロン。未就学児(幼児)が多いために、フラッシュカードやゲームなどを中心に英単語を学び、大人向けにはプリントを使って時間を分けて行う。英会話のあとには情報提供やコミュニケーションの時間をとり、お茶をしながら交流する。

活動の成果

中野区社会福祉協議会の避難者支援活動と連携し、東京都の配布する避難者向け情報誌に参加者募集の掲載をしてもらったため、自主避難母子だけでなく警戒区域からの避難者も加わって地域性が強くなった。千代田区や江東区などよりも回数を多く実施できて、避難母子との信頼関係も強くなり、中野区に避難中の小学生の学習支援活動のスタート(平成25年3月~)につながった。

【寄付者へのメッセージ】
東日本大震災から丸2年が過ぎました。メディアなどでは現状を伝える情報がめっきり少なくなりましたが、避難生活を続けていらっしゃる方は大勢おられます。原発事故が収束して除染が進んでいるということでの帰還施策が打ち出されている中、まだ安心して住める環境ではないと子どもを最優先し、避難を選択なさっている母子は、自分たちの存在や状況が社会から忘れ去られてしまうということをとても心配されております。助成金なども打ち切られて支援活動も継続が難しくなってきている現状は、その不安を更に増大させます。子どもサポート基金は、その中でも子どもにフォーカスした最もニーズの高いもので、私たち広域避難者支援団体にとって希望の光です。今後とも子どもたちへの支援継続を切に願います。

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