活動レポート ~活動実績のご紹介~
特定非営利活動法人アスイク

- 震災後に増加する不登校の子どもたちの居場所づくり
- 被災地の不登校の子どもたちが、家以外に時間を過ごせる場所、人との関わりの中で一歩踏み出す場所としてフリースクールを運営し、助成期間中に自治体との協働事業へ移行することで継続性のある事業となることを目指す。
基本情報
活動期間 | 2019年4月~2020年3月(複数年助成2年目) |
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活動地域 | 宮城県仙台市 |
支援人数 | 55名(小学生6名、中学生25名、高校生21名、その他3名) |
活動人数 | スタッフ4名、ボランティア延べ254名 |
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活動の背景/内容

宮城県では、震災後に不登校の子どもが増加し続けている。当団体が 2015 年に開設したフリースクール(不登校の子どもの居場所)でも、震災によって生活困窮に陥った子ども、沿岸部から通ってくる子どもが増えている。

5月の活動
・ たこ焼きパーティー
・フリーマーケット出店
※登録者数:30人、延参加者数:129人、活動回数:16回
6月の活動
・調理活動(チャーハン)
・避難訓練
・フリーマーケット出店
※登録者数:32人、延参加者数:124人、活動回数:16回
7月の活動
・河北新報社職場体験
・フリーマーケット出店
※登録者数:37人、延参加者数:166人、活動回数:18回
8月の活動
・七夕祭り散策
・夏祭り
※登録者数:37人、延参加者数:110人、活動回数:15回
9月の活動
・宿泊活動
・東北大学乗馬部見学
※登録者数:42人、延参加者数:173人、活動回数:18回
10月の活動
・芋煮
・ハロウィンパーティー
※登録者数:44人、延参加者数:163人、活動回数:18回
11月の活動
・調理活動(栃木郷土料理、餃子)
・タップダンス体験
※登録者数:47人、延参加者数:144人、活動回数:17回
12月の活動
・クリスマス会
・創作活動(張子)
※登録者数:48人、延参加者数:161人、活動回数:16回
1月の活動
・初詣
・調理活動(お好み焼き)
※登録者数:53人、延参加者数:164人、活動回数:16回
2月の活動
・節分(恵方巻作り)
・バレンタインパーティ
※登録者数:53人、延参加者数:172人、活動回数:15回
3月の活動
※登録者数:55人、延参加者数:122人、活動回数:16回

目標とその達成状況について
①(目標)子どもの登録者数:35 名
➡(結果)子どもの登録者数:55 名(達成度157%)
②(目標)居場所としての認知、自己肯定感、自己実現に関して、アンケートの肯定的な回答割合が 60%以上
➡(結果)ほぼ達成
・居場所としての認知(来るのが楽しみに感じた:86.9%、自分にとっての居場所だと感じた:82.6%)
・自己肯定感の向上(自分のことを否定せずに受け止めてもらえた:82.6%、自分のことが前より好きになった:34.8%)
・自己実現(自分が興味関心を持てることを考えるきっかけを作ってもらえた:52.1%、興味関心を持てることの実現をサポートしてもらえた:60.9%)
③(目標)仙台市との協働事業化等、継続的な運営ができる状態になっている
➡(結果)仙台市子供相談支援センターから相談員派遣による、連携拠点の開設日の増設
④(目標)本助成以外から、当事業に係る収入として、4,372,000 円以上を調達できている。
➡(結果)目標を大幅に達成:9,357,021 円
その他の活動成果
【参加者アンケートの抜粋】
・日常がより楽しくなり、とても感謝してます。これからもよろしくお願いします。
・参加した事で新しい友達に出会った。その新しい友達と一緒にいることがすごく楽しいので、アスイクに来た良かったなと思ってます。スタッフさん方も優しく接してくれて、居やすい場所です。
・私たちが楽しめる企画を考えてくれていいと思う。私みたいに一人ですごしているとき、話しかけてくれてうれしい。
・周りの雰囲気がとても自由な感じがして、学校よりすごく行きやすかった。

当法人の活動をご寄付で支えていただき、ありがとうございます。
不登校の要因は明確なものではなく、様々な要因が絡まっていることが多くあります。仙台市の不登校率は震災以降年々増加しており、震災の影響が少なからずあるのだろうと考えています。
不明確な見えにくさはありますが、ご寄付のおかげで存続している子どもたちの居場所をこれからも続ける道筋をつくっていきます。