活動レポート ～活動実績のご紹介～
認定特定非営利活動法人 カタリバ
- 双葉郡の高校生のための学校支援、放課後居場所・学び場支援活動（双葉みらいラボ）
- 学校併設型放課後拠点を中心に、①放課後の学習支援、②対話によるキャリア学習支援、③個々に応じた探究学習支援（授業内のコーディネートやメンター）を実施
基本情報
| 活動期間 | 2019年4月～2020年3月（複数年助成2年目） |
|---|---|
| 活動地域 | 福島県双葉郡 |
| 支援人数 | 450名（中学生81名、高校生369名） |
| 活動人数 | スタッフ121名、ボランティア延べ58名 |
| 連携団体 | 福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 福大大学人間発達文化学類 他 |
写真
活動の背景／内容
双葉郡は震災と原発事故により甚大な被害を受け、いまもなお多くの子どもたちが避難生活を余儀なくされています。双葉郡にあった5つの高校は休校し、現在は「県立ふたば未来学園高等学校」のみの設置となっています。
ここには、故郷で学びたいという想いを持った生徒が通う一方、避難で転校を繰り返し、大きな喪失経験の中、不登校になったり、学習に大幅な遅れがでたり、自信を持てずにいたりする生徒も通っています。その子どもたちを支援するための活動です。
4月の活動
・ コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：17日、来館人数：高校生 1,190人、中学生 14人
5月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：18日 来館人数：高校生 1,410人、中学生 13人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 3コマ×6クラス）
6月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：20日 来館人数：高校生 1,250人、中学生 204人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 2コマ×6クラス）
・前期中間考査期間学習支援（令和元年6月4日～6月14日）
└延べ生徒利用者数：1,038名（17コマ。朝支援は7コマ170名が利用）
・地域からの参加者を募った「みらいラボのこれからを考える会」の実施（令和元年7月16日）
└参加者13人（うち地域参加者4人）
7月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：22日 来館人数：高校生 1,548人、中学生 161人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 3コマ×6クラス）
8月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：17日 来館人数：高校生 634人、中学生 64人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 1コマ×6クラス）
9月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：18日 来館人数：高校生 1,019人、中学生 76人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 3コマ×6クラス）
・前期中間考査期間学習支援（令和元年8月27日～9月5日）
└延べ生徒利用者数：948名
（17コマ。みらいラボ支援は8コマ390名が利用、ボランティア人数：24名）
10月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：17日 来館人数：高校生 800人、中学生 101人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 4コマ×6クラス）
11月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：20日 来館人数：高校生 885人、中学生 62人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 3コマ×6クラス）
・後期中間考査期間学習支援（令和元年11月4日～11月14日）
└延べ生徒利用者数：947名
（17コマ。みらいラボ支援は8コマ296名が利用、ボランティア人数：30名）
12月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：20日 来館人数：高校生 818人、中学生 80人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 2コマ×6クラス）
1月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：17日 来館人数：高校生 789人、中学生 45人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 2コマ×6クラス）
2月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：16日 来館人数：高校生 651人、中学生 107人
・探究授業への全班へのメンター配置（授業回数 3コマ×6クラス）
・後期中間考査期間学習支援（令和2年2月5日～②月14日）
└延べ生徒利用者数：914名
（32コマ。みらいラボ支援は7コマ189名が利用、ボランティア人数：29名）
3月の活動
・コラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営 (学習支援、キャリア学習支援、探究学習支援）
└開館日数：14日 来館人数：高校生 97人、中学生 51人
※一斉休校措置のためオンラインでのプログラム提供を実施
目標とその達成状況について
①（目標）年4回全ての考査期間における学習支援を実施し、延べ3,600人の生徒が利用している
➡（結果）年４回の考査期間学習支援を実施し、延べ3,847人の生徒が利用している
②（目標）コラボ・スクール双葉みらいラボを、延べ7,200人の生徒が利用している
➡（結果）コラボ・スクール双葉みらいラボを、延べ12,069人（高校生11,142人/中学生927人）の生徒が利用している。
※3月休校期間にオンラインプログラム提供を行い、延べ148人（高校生97人/中学生51人）が参加した。
③（目標）メンターの配置した探究学習の授業が延べ138日（23コマ×6クラス）実施されている
➡（結果）メンターの配置した探究学習の授業が延べ156日（26コマ×6クラス）実施されている
④（目標）コラボ・スクール双葉みらいラボを、延べ96人の地域の方が利用している
➡（結果）地域の方が双葉みらいラボに来やすくなるような仕組みが整い、実際に足を運んでいる方が増えている（延べ270名）
⑤（目標）本コラボ・スクール双葉みらいラボのボランティアに、延べ8人のふたば未来学園高校卒業生が参加
➡（結果）卒業生が活動に関わる機会が提供されている（延べ15名）
その他の活動成果
支援対象者からは、自己の変化に関する気づきの声が多く寄せられています。
【利用者アンケートの抜粋】
・勉強への取り組む姿勢が変わった。
・進路について相談しにくいこともしやすく進路について前向きに考えられるようになった。
・探究でつまずいたときに相談すると、スタッフが応援してくれてもう一度チャレンジしてみようと思うことができた
・人間関係においてもっと幅広い人と交流したいと思った
みらいラボは今年度より場所を学校内に移し、より生徒たちが利用しやすい場所にて運営が始まり、学校・地域と協働した支援体制をできる状況になりました。
変わらずに生徒たちにとって安心できる居場所、また探究活動や進路実現に向けた挑戦・成長の場として運営しながら、さらに価値を届けられるよう邁進して参ります。
いつも温かいご支援をありがとうございます。今後ともご支援よろしくお願いいたします。
