大室南部神楽は、震災後、住民により復活を果たした。未来に向けて文化を継承するために、子供達へこの神楽を伝えていく取り込みを始める必要があるのではないか。そう考え、この支援に至った。

また、町内の情報発信のためHPを制作した。震災前は行政から北上かわら版が発行されていたが、震災後は未だ復活しておらず、それに代わるものとして現在は北上地区復興応援隊にてかわら版を発行している。町内の情報はそれに集約され全戸配布をしているが、町外に仮住まいをしている住民にまでは配布する手段がなく、かわら版の内容に対して意見や問い合わせを受ける手段もない。参加型募集の案内などを掲載しても、申込みは申込書を応援隊事務所へ持参しなくてはならないなどの不便も多かった。町外の方に向けては、北上についての情報が無さ過ぎているのもこれまで課題としてあがっていた。そこでＨＰを制作し、町内の方が望む内容やＰＲしたいことを自由に掲載できるように、また、町外の団体や企業が気軽に北上への問い合わせが可能となるような、この町の窓口となり得るようなものを作る必要があった。

大室南部神楽

子供神楽の練習は2013年6月より活動が本格的に開始した。現在、毎週木曜日もしくは金曜日の夜間に練習をしています。最年少は４歳から参加しており、世代を超えた交流の場所にもなっています。少しづつ、参加児童も増えています。

ＨＰ制作

６月よりHPについてのデーター（写真等）の収集を開始し、ＷEB制作会社からの指導を受けながら、極力、自分達で更新や修正ができるようなスキルを身につけながらの制作をした。我々の団体メンバーそのものが震災前は専業主婦であった方がほとんどで、知識も乏しい未経験者であり、一括外注ではないため制作には時間はかかったが、住民とHP掲載内容を検討するに際して、記事を更新したり、サイトを修正する知識などは必要と考え、スキルアップに繋げながらのＨＰ制作となった。今後も継続してスキルアップして行き、住民みんなに必要となるようなＨＰにしていきたいと思っています。

大室南部神楽

練習用の太鼓1個を購入。子供達も交代で太鼓の練習が出来るようになった。現在は北上町外に仮住まいをしている家族もおり、この子供神楽の練習には参加したいとの事で、時折帰郷するようになり、また新しいコミュニティーの場となっています。

ＨＰ制作

これまで子供向けのイベントは小学校や中学校を通じて案内の配布をしたり、また、申込みの受付方法にも毎回苦戦していた。このＨＰが出来てから、父兄の方もわざわざ出向かないで携帯やPCから参加申し込みが可能になったため、イベント参加児童の数も増加傾向にあります。今後もスキルアップにつなげ、いずれは住民が誰でも利用できる北上の特産品を販売するネットショップも機能として追加したいと考えています。

石巻市北上町は海、川、山に恵まれた美しい里です。震災により破壊的な被害を受けましたが、私達北上町の住民は集落の枠を超えて力を合わせて前に向かっています。このＷＥ　ＡＲＥ　ＯＮＥ北上もそのうちの一つで、信念は「人事尽くして天命を待つ」。この町の未来へ不安はまだまだ多いですが、今、北上人として出来る限りのことをしようと思っています。今回のご支援は、また我々が一歩前に進むものとなりました。心よりお礼を申し上げます。これからの北上町をどうぞ見て下さい。この度は、本当にありがとうございました。