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子どもサポート基金助成団体レポート

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一般社団法人 三陸ひとつなぎ自然学校

釜石市鵜住居川流域における未来の地域の担い手育成のための「子どもの居場所づくり」と「子ども支援を通したコミュニティ形成」
子どもが地域の暮らしの文化や自然に触れる活動を通して、その良さに気付き、自主性を引き出しながら心と身体が解放できる場を提供する。子どもと大人が出会う場「地域かまっこ祭」を開催し、コミュニティ形成の一助とする。子どもの地域への愛着を育み、子どもを見守る地域を創出し、未来の地域の担い手育成につなげる。

基本情報

活動期間 2014年4月~2015年3月
活動地域 岩手県釜石市・大船渡市  
支援人数 1,220名
活動人数 スタッフ5名、ボランティア58名
連携団体 釜石市教育委員会
栗林町共栄会
鵜住居町D仮設団地自治会

写真

  • 夏はやっぱり川あそび!
  • 森のようちえん@根浜コミもり
  • かまっこまつりの様子
  • 自分がやりたいお店の準備

活動の背景/内容

活動の内容

●地域の背景、課題 〜地域には子どもの居場所が少ない。地域で育つ必要性〜

 仮設団地の暮らしの長期化のため、地域住民の多くが先行きの見えないストレスを抱える。仮設団地の談話室もスペースが限られていて、子ども達がのびのびと遊べる場になっていない。子ども達は、周辺の河原や土手、林などの自然の中での遊び方を知らないこともあり、野外の遊ぶ場が限られている。仮設団地の大人達も元々その地域の住民では無く周辺の自然環境の安全性や危険箇所を把握していないことから、一律に周辺の自然環境が危険と判断していて、子ども達の行動を規制している状況も一部で見受けられる。

 このようなストレスの多い状況で子ども達が育っていけば、10年20年後に地域に対して愛着を持って地域づくりの担い手となる可能性は低い。地方では、元々地域内の強いつながりの中で、子ども達を育てていく素地があった。地域の大人達から愛情を持って見守られ、地域で子ども達が育っていくことで、将来の地域づくりの担い手になり得ると考える。

 また、このような地域の現状から、子どもに一番近いところにいる親も非常に大きなストレスを抱えている。子ども支援に合わせて、親の支援も合わせて考えていく必要があり、市内では子育て支援センターなど室内型の支援の場は存在するが、野外で自然環境を活かした子育て支援の場はない。自然の中に子ども達を連れ出すことで、創造的な遊びが子ども達から展開されたり、行動や言葉数が活発になったりする場面を何度も見るが、それは大人にとっても同様である。自然の力を借りることで、子どものみならず大人もストレスを抱えた心と身体を解放していくことにもつながっていくことから、親子を自然の中に連れ出す取り組みも必要である。

 

●子ども支援の分野の背景、課題 〜支援の手が回りにくい子どもの健全育成〜

 子どもに対する支援事業は、学習支援など定量的な成果が出やすい取り組みについては、外部からの支援や助成活動でも多く見られるが、その学力を育む前提となる取り組みは少ない状況である。子ども達の日常に寄り添い自主性・主体性を引き出すような心と身体を育む健全育成につながる支援が必要である。本事業の対象学区の小学校では、震災前と比較して学力低下の報告があり、直接的な学習支援も必要だが、その問題の根本には、日常のストレスによる集中力の低下が考えられる。その解決策の一つとして、子ども達が、自分の中にあるものを発散し、好きなことに熱中して取り組むことの出来る場の提供が挙げられる。

 

●団体の背景、課題 〜継続的な子どもの居場所づくりの取り組み〜

 震災直後から被災地の支援を開始し、その中で、震災直後の2011年3月から子ども達の居場所づくりの活動を継続的に行ってきた。2013年8月地域住民や子ども支援に携わる方などを招いた独自の検討委員会において、子ども支援をさらに進めていく上で、地域の大人達に子どもの育ちを見守ってもらう関係が必要だが、現状として地域の子ども達と大人達が出会う場が少ないことが課題の一つになっていることが分かった。そこで、試行的に地域の子どもと大人が出会う場として、平日の「放課後子ども教室」において子ども達と一緒に内容の検討とその準備を行い、2013年11月10,11日に「地域かまっこ祭」を実施した。今回は準備期間も1ヶ月足らずだったため十分な成果とは言えないが、地域の方々の参加も得られ、継続的に本格実施していくことで、コミュニティ形成にも結びつくことが確認できた。

 このように、本団体の事業の子ども支援と地域づくりのおける次の役割が見えてきたが、復興の段階が進む中にあって子ども達を取り巻く状況もそれに合わせて変化しおり、手探りで課題に対する方策の仮説を立てて、試行しながら実施している状態である。

 また、子どもの健全育成に関する事業は、成果がすぐに出る取り組みでは無く、定量的に表しづらい課題のため、受益者から相当の対価を得て実施することが難しい。

活動の内容

日常の支援 放課後子ども教室

活動内容:放課後の子どもたちの居場所として、仮設団地の談話室を中心に開設。室内では、クラフト、おもちゃあそび、クレープやアクセサリーづくりなど、屋外ではおにごっこ、フリスビー、森あそび、シャボン玉など子どもたちの要望・状況等を考慮して実施。

また大学生や社会人の持ち込み企画で、作文教室や貝殻キャンドルづくりなど多様な人・技術を学ぶ・体験する時間もつくることができた。

・4月 実施日数:6日 述べ36人

・5月 実施日数:10日 述べ79人

・6月 実施日数:9日 述べ85人

・7月 実施日数:7日 述べ59人

・8月 実施日数:5日 述べ22人

・9月 実施日数:8日 述べ45人

・10月 実施日数:6日 述べ32人

・11月 実施日数:6日 述べ48人 

・12月 実施日数:7日 述べ41人 

・1月 実施日数:12日 述べ65人 

・2月 実施日数:8日 述べ58人 

・3月 実施日数:6日 述べ38人             合計:90回 述べ608人

 

地域の自然・暮らし体験 さんつなくらぶ

活動内容:近隣市町村の小学生を対象に実施。鵜住居川流域に広がる自然やそこに住む人に出会い、地域を感じるキャンプを実施。夏と秋は森へ行き、蔓やロープを使ってのブランコあそび、手作りパチンコづくりなどを通して、森での遊び方を体感、夏は川あそびや農家さん指導による野菜収穫、カレー作りを実施。3月は子どもたちがウォークラリー形式で町を歩きながら、地域の魅力ある人や資源と出会うことを通して、手づくりのもちを食べるという1泊2日を過ごした。

・6月14日(土)~15日(日) 夏の森あそびキャンプ 旧橋野へき地保育所周辺 29人

・8月11日(月)~13日(水) 川あそびキャンプ 旧橋野へき地保育所周辺 10人

・9月14日(日)~15日(月) 三陸ひとつなべキャンプ2 根浜コミもり 11人

・10月4日(土)~5日(日) 秋の森あそびキャンプ 旧橋野へき地保育所周辺 18人

・3月23日(月)~24日(火) 究極のもちを食べるための2日間! 旧橋野へき地保育所周辺20人

合計:5回 88人

 

親子自然体験 森のようちえんの試行 「どんぐり うみねこ クラブ」

活動内容:近隣市町村の親子を対象に実施。森あそびや薪あつめ、焚き火、手作り遊具あそびなどその空間で親子がゆったりと過ごすプログラムを実施。

・6月29日(日)  「巨大カステラをつくろう」 根浜コミもり 11人(子ども6人、大人5人)

・8月31日(日)  「森の冒険あそび場に行こう」 栗林コミもり24人(子ども12人、大人12人)

・11月9日(日)  「コミもりキッチン 完成パーティ」 根浜コミもり23人(子ども13人、大人10人)

・2月22日(日)「ふわふわ雪の森のおさんぽ」青ノ木 13人(子ども7人、大人6人)

合計:4回 71人

 

かまっこまつり

活動内容:遊び場を失った仮設住宅またはその周辺に住む子どもたちがやりたいお店や遊びを自分たちで考え、実際に実施するお祭り。かまっこまつりという「共有体験」を通して地域の子どもと大人が出会う場所にし、子どもと大人、子どもと地域のつながりに少しでも変化を与える機会とするとともに、地域の方々に地域の子どもの顔を知ってもらう機会として実施。射的、ヨーヨーすくいなどの遊びコーナー、焼きそば、クレープなどの模擬店が設けられた。

・1月12日(月・祝)11:00~13:00鵜住居町D仮設団地談話室 約60人(子ども45人、大人15人)

 

子ども居場所意見交換会

活動内容:様々な立場で子どもたちと関わりを持つ方々と地域の子どもがおかれている「現在」の状態や課題を把握、共有する意見交換の場として実施。また当団体の活動やそれに対する課題を知っていただくことを通して、皆様の視点から、それに対しての意見、アドバイスをいただき、よりよい活動をしていくヒントを得る機会とした。

・12月10日(水)9:30~12:15 栗林町仮設団地談話室 14人

 

冊子作成

活動内容:本事業のなかで、派生した「コミもりプロジェクト」(森の遊び場づくり)について冊子にまとめた。現在、森へ遊びに来ている子どもたちに限らず、より多くの方々に知ってもらうことを通して、子どもたちがのびのびと遊べる機会を増やすことにつながるツールとして使用していく。

・3月25日完成

活動の成果

・「放課後子ども教室」は、予定通り週3回実施し、90回、述べ608人の子どもたちが参加している。新しいエッセンスとして、地域の方や大学生に先生になっていたただき、キャンドルづくりを2回と作文教室を実施。子どもたちがやりたいことを実施する時間というだけでなく、地域の人との出会いや学びを作ることができた。子どもたちからやりたいことのリクエストが出てきたので、今後も継続して実施していきたい。

 

・「くりりん」という森の遊び場ができたことにより、子どもたちの遊ぶフィールドが1つ増えた。

 

・「さんつなくらぶ」「森のようちえん」は、少しずつリピーターがつき、毎回楽しみに参加する子ども達が増えてきた。また地域のなかでも協力してくださる方も増えた。保護者自身も子どもたちとともにリラックスした時間を森のなかで過ごすことができ、リラックスした時間をつくることができた。

 

・「子ども居場所意見交換会」は現在の課題を知ると同時に改めて横のつながりを確認することができた。一番大きかったのは中学校の校長先生が来てくださり、意見交換をできたこと。当団体の想いを知っていただくだけでなく、かまっこまつりの子どもスタッフ募集について全校朝会でお話する時間をいただくことができた。

 

・「かまっこまつり」は子どもたちから「次回もやりたい!」という声を聞くことができた。継続して実施していくことで、子どもたちの自主性をより育むことができる可能性を感じた。

 

・「森の遊び場の冊子」ができたことで、営業ツールとして活用できている。その結果、この夏に大学生がこの森で子ども対象の遊びの持ち込み企画をすることが決定し、子どもの遊びの機会を増やすことにつなげることができた。

 

いつも大変お世話になっております。

皆様の温かいご支援に、心より御礼申し上げます。

子どもたちは地域の宝であり、今後地域を担う人材です。この子達が、地域でのびのびと育つ環境づくりや地域への愛着を持つことができるきっかけをつくることがこの地域を元気になることにつながると考えております。地域の方々とともに今後も、精一杯活動していく所存でございますので、今後も応援、ご支援のほどよろしくおねがいいたします。

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