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子どもサポート基金助成団体レポート

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特定非営利活動法人キッズドア

福島県いわき市での小中学生のためのサイエンス教室&IT教室
東京都内の大学生によるサイエンス教室やパソコンを使ったプログラミング教室など、学校では難しいが、子どもたちの知的好奇心を多いに刺激するワークショップを実施することで、気持ちを前向きにする。 8月に福島県いわき市で9日間開催した。小学生を対象としたサインエス教室には158名が参加し、小学生対象のパソコン教室には79名、中高生を対象としたITプログラミング教室には25名が参加した。参加者からはまたぜひ開催してほしいという声をいただいた。

基本情報

活動期間 2013年4月 ~2013年9月
活動地域 福島県いわき市  
支援人数 262
活動人数 スタッフ 6名、ボランティア 3名
連携団体 いわき市教育委員会
東工大Science Techno
楢葉町教育委員会

写真

  • Scratchで作品づくりに取り組む中学生たち
  • タッチタイピングの練習をする小学生たち
  • ボランティアから作品づくりのアドバイスを受ける中学生
  • 炎の色の変化の様子を観察する小学生たち

活動の背景/内容

活動の内容
震災から3年が過ぎようとしているが復興への道のりは遠く、いまだ避難生活を続ける方も多い。学校の機能は元にもどったが、生活環境が大きく変わり、特に福島県の子どもたちは常に心の中に放射能への心配がある。風評被害などもある中、「自分」への自信が持てなくなっている。
子どもたちに自信を持たせるためには、学校での勉強ができるようになることも重要だが、他の子どもたちより一歩先を行く体験をさせる事が必要である。特に科学技術やITは、これから社会に出て行く中で非常に強い武器となるので、その機会を提供したい。
また、閉鎖的になりがちな福島の子どもたちが、いきいきとした県外の大学生と触れ合うことで、明るい刺激を受けさせたい。
 
活動の内容
わくわくどきどきサイエンス教室(小学生対象)
■実施時期:8月20日(火)、21日(水)、22日(木)(午前・午後開催)
■実施場所:いわき市生涯学習プラザ 体験学習室
■実施協力:東工大Science Techno
■参加人数:158名
■参加費:無料
■内容:
・8月20日(火):不思議な万華鏡を作ろう!
鏡による光の屈折の仕組みを学びつつ、それを利用し3D万華鏡(万華鏡の中が鏡になっており、鏡面に傷をつけることで光の屈折をお越し、万華鏡のようにしたもの)を作成。
 
・8月21日(水):超常現象を科学する!
「色の変化」を軸に、光の波長と温度変化について学んでもらった。光の波長ではブラックライトを使いビタミン溶液とパスポートに光をかざし、色の変化を見てもらい、温度変化ではサーモスインクで着色されたコースターを子どもたちに分け、お湯につけたりして、温度変化によって色が変わる様子を観察してもらった。
 
・8月22日(木):虹を持ち帰ろう!
様々な天候がどのようにして起こるのかを学んでもらった。水槽に水と高濃度の食塩水を入れることで蜃気楼を発生させたり、フェルトと瞬間接着剤を用いて雪の発生メカニズムを学んでもらったりした。また簡易分光器を作り、虹の発生メカニズムについて学んでもらった。
 
 
わくわくどきどきパソコン教室(小学生対象)
■実施時期:8月5日(月)、12日(月)(午前・午後開催)
■ 実施場所:いわき市産業創造館 IT研修室
■ 参加人数:79名
■ 参加費: 無料
※当初参加費を徴収予定であったが、参加費を徴収すると会場費が格段に高くなってしまうため、無料とした。懸念されていた当日の参加キャンセルもほとんどなく、結果としてスムースな運営をすることができた。
■内容:
・8月5日(月):タッチタイピング&インターネットの安全安心
インターネットの説明をすると同時に、インターネットを使う際の注意事項と利用者同士のマナーについてクイズ形式で学んでもらった。またタッチタイピングについてはホームポジションから教え、タッチタイピング用のゲームを使って、楽しく習得できるようにした。
 
・8月12日(月):パソコンを使ったゲーム・アニメーション作り 
文部科学省が開発した「プログラミン」というWebサービスを使い、オリジナルのゲーム・アニメーション作りを体験してもらった。制作する中で、プログラミングの基礎である論理的思考のトレーニングを行った。
 
 
ITプログラミング教室(中高生対象)
■ 実施時期:8月7・8日、10・11日 ※2日間で一回
■ 実施場所:いわき市産業創造館 IT研修室
■ 参加人数:25名
■ 参加費: 無料
■内容:
・プログラミング言語[Scratch]を利用したゲーム・アニメーション制作とゲーム開発者の講演
マサチューセッツ工科大学メディアラボによって作成された[Scratch]というプログラミング言語を使って、ゲームやアニメーションの制作を行った。またゲーム開発者の方を招いて、ゲーム開発の仕事に関する講演と子どもたちが作ったゲーム・アニメーションへの講評をしていただいた。
 
活動の成果
■参加者:のべ262名(定員に達し参加できなかった方も多数いらっしゃった)
■ITプログラミング教室で制作した作品の掲載サイト開設 URL:http://ichi291994.wix.com/scratch
■参加者からの声
・先生の教え方が優しくて、分かりやすかったのでとても楽しくできた。プログラマーの人の話もきけて
うれしかった。
・簡単なゲームでも、それなりの努力があって存在しているのだと思うと少しゲームへの見る目が変わりそう
です。
・こんな楽しいゲームやアニメを作れるなんて思っていなかった。また楽しくやりたい。
・グループで協力して出来てよかったし、こうさくが、とてもとてもとても楽しかったです。
・こういう日をもっと多くしてほしいです。 など
 

この夏、約260名の小中高生に対して、サイエンス・パソコン・IT教室を開催させていただきました。イベント参加中の子どもたちは皆、目を輝かせ、休み時間やイベント終了後もスタッフに質問をしたり、プログラミングに熱中して、楽しみながら時に真剣に取り組んでいました。福島県ではこうしたサイエンスやプログラミングを子どもたちが学ぶイベントは少なく、子どもたちはもちろん保護者の方からもぜひまた開催してほしいとのお声を多くいただきました。このようなイベントを開催できましたのも、皆様からの温かいご支援のおかげと思っております。今後も東日本大震災により被災した子どもたちを私たちは継続してサポートしていきます。今後とも引き続き、温かいご支援・ご協力を何卒よろしくお願いいたします。

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