活動レポート ~活動実績のご紹介~

【活動報告】株式会社ReFruits(三期生)
※2024 年2月~2024年8月の活動

2024年09月25日

HAMADOORIフェニックスプロジェクト

【活動報告】株式会社ReFruits(三期生)
※2024 年2月~2024年8月の活動

体制

株式会社ReFruits
代表取締役 原口 拓也         

活動地域

大熊町

支援期間

2023年06月01日~2026年05月31日

事業内容

福島県大熊町における、震災前の町の特産品キウイフルーツを主とした栽培、加工、販売による農業生産事業、及びそのプロセスを通じた地域の関係人口の創出。

起業背景および解決したい課題

(起業背景)
代表の原口、創業役員の阿部は、いずれも3年以上前から大熊町に関わり、地元住民らと共に任意団体「おおくまキウイ再生クラブ」のメンバーとして、同団体の活動として大熊の特産品キウイの再生に取り組んできました。その中で、震災前大熊町内でキウイと梨を生産されており、現在は千葉県香取市でキウイと梨を生産されているフルーツガーデン関本さんのキウイを食べ感動し、キウイ栽培を再び大熊町で継承したいと思うようになった。しかしあくまで任意団体である同団体の活動では、産業と言える規模で大熊の果樹を復活させる事はできないと考え、新たに弊社を設立した。

(解決したい課題)
かつて「フルーツの香るロマンの里」というキャッチコピーを掲げていた大熊町は、震災と原発事故による長期間の避難指示のため町内の果樹産業が消失。2019年に初めて町の一部で避難指示が解除されたものの、現在も町内で果樹栽培はされていないという状況にある。弊社はキウイの栽培に取り組むことで、基幹産業、特産品がいまだ回復していないというこの町の課題を解決していきたい。

地域へ寄与できること

失われたままの果樹産業、特産品キウイを再生することに加え、住民/地権者が域外での避難生活を続けていることにより増加している耕作放棄地や荒れ地の管理を行い地域に貢献していきたい。

協力団体、企業等

・一般社団法人東の食の会
・フルーツガーデン関本
・おおくまキウイ再生クラブ
・国立大学法人福島大学

活動内容 ※2024年9月時点

※2024年2月~2024年8月の活動

(これまでの活動)
【キウイ栽培】
・キウイの育苗管理
・農業倉庫の建設
・2024年6月~ 12市町村農業者支援事業の調整(10月までに認定、12月に新圃場整備)
・キウイ事業のスペシャリスト末澤先生の圃場検査、コンサルティングと次年度以降の圃場計画
・栽培事業に関しては、土地条件を照らし合わせて、栽培方法を変更予定(ストリンギング栽培の実施)

【加工品開発】
・キウイ加工品のアイデア出し、計画
・プロのシェフ、マーケターによるフィードバック
・試作企業との打ち合わせ(10月に試作、プレマーケ)
・加工品事業は大熊町役場、スイーツ甲子園と連携し年度内に商品化予定

【新規事業の組み立て】
・新規事業アイデア出し(研修、ワーケーション事業)、フィードバック
・研修事業モニターツアー企画(10月に実施予定)

目標と達成状況

(目標)育苗管理において枯死率5%以下、今年度目標の棚上180cm以上の苗木長を85%達成する
➡枯死率は5%以下、棚上目標達成数は約80%となっている。11月までは枝の伸長があるため、残り2ヶ月で目標値の85%を達成する。

(目標)栽培方法、各作業手順のマニュアル化
➡作業のオペレーションを細分化し、日々の作業記録をアプリを用いて管理。今後、作業記録と環境記録(気温、土壌水分量等)と連携し、日々の必要作業を提案できるモデルを作る。

(目標)加工品の試作品を作成
➡加工品の企画立案までは進められたが、試作対応ができる企業との調整で時間がかかり、施策までは進めていない。8月末に施策企業が見つかり、10月施策予定。

(目標)12市町村農業者事業の取得
➡審査項目のチェックと修正により、当初8月認定予定が1ヶ月程度遅れる予定。審査項目を踏まえ事前に県職員と中身を詰め、出せばすぐ審査が通る状況を作りきれなかった。今後はより早い段階で相談する。

(目標)キウイ事業の新規事業を作る
➡キウイの圃場を使った研修事業を企画し10月にモニターツアーを執り行う(個人事業主を中心に10月中旬に企画。現時点で3名の参加者)。事業としてのローンチが可能かを判断する。

SNSなどのオウンドメディア

・公式HP

・Instagram

メディア露出状況

・2024年3月15日 NHK

活動風景

寄付者へのメッセージ

新規就農においては初期に膨大な職投資が必要となり、なかなか一歩を踏み出せないところ、フェニックスプロジェクトの資金のおかげで、事業を進めることができております。
特に果樹農業は、初期の投資から回収までが5年以上と続くもので、その中でいただいているフェニックスプロジェクトはこの事業を行う上で大変貴重な資金となっております。改めて、お礼申し上げます。現在、キウイの生育は概ね良好で、全国のキウイ農家と情報交換を行いながら、日々の作業のフィードバックをいただいております。今夏には、キウイ栽培のスペシャリスト、末澤克彦先生に弊社圃場を見学いただき、経営的に成り立たせるための栽培オペレーションのコンサルティングを受け、圃場整備計画を修正いたしました。
引き続き、大熊町の特産品キウイの復活と産業化に向けて根気強く頑張ってまいります。

お問い合わせ
〒105-7535 東京都港区海岸1丁目7番1号
東京ポートシティ竹芝オフィスタワー


メールでのお問い合わせ

このサイトについて個人情報の取り扱いについて免責事項よくあるご質問財団についてお問い合わせサイトマップ