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高校生対象給付型奨学金「まなべる基金」 使途指定寄附金の募集に関わる募金報告書(2013年4月1日~2014年3月31日分)について

2014年07月16日

高校生対象給付型奨学金「まなべる基金」 使途指定寄附金の募集に関わる募金報告書(2013年4月1日~2014年3月31日分)について

高校生対象給付型奨学金「まなべる基」への使途指定寄附(募集期間:2013年4月1日〜2014年3月31日)について以下の通り報告いたします。

お預かりいたしました、寄附金総額「15,550,095円」は、「まなべる基金」の奨学金として全額給付させていただきました。ご寄附いただいた皆様のご支援、ご協力に心から厚く御礼申し上げます。

2014年4月1日以降も、高校生対象給付型奨学金「まなべる基金」の使途指定寄附金を継続して募集しておりますので、多くの皆様からのご支援をお願申し上げます。

高校生対象給付型奨学金「まなべる基金」へのご寄附について

収入
まなべる基金使途指定寄附金
15,550,095円
それ以外の寄附金(一般寄附金)
81,437,737円
利息
2,168円
収入合計
96,990,000円
支出
第2期(後期6ヶ月分、810人分として(※)
96,990,000円
支出合計
96,990,000円

※支給額の異なる3年制高校(月額2万円)および4年制高校(月額1.5万円)在籍生徒分をいずれも含みます。

公益財団法人東日本大震災復興支援財団では、東日本大震災発生を受け、2011年11月に高校生対象給付型奨学金「まなべる基金」を創設いたしました。

震災後、被災した学生向けにたくさんの奨学金制度が立ち上がりましたが、その多くは遺児・孤児が対象のものでした。また同じ被災地でも、被災や失業による経済的な理由で進学・就学の継続が危ぶまれる学生がたくさんいることも分かりました。 当財団は、そうした状況を被災地の皆様から伺い、返還不要の奨学金を、月20,000円、在籍中最長4年間給付する奨学金制度の実施を決定いたしました。

第1期(2012年4月給付開始)では1,192人、第2期(2013年4月給付開始)では815人、第3期(2014年4月給付開始)では472人を対象に(※)支援を行っております。

また、2014年3月には、第1期・第2期の奨学生のうち、434名が無事卒業し、それぞれの新しい道を進むことになりました。 「まなべる基金」を受給していた卒業生から、寄附いただいた皆様へメッセージをいただきました。是非ご覧ください。

※支援決定後の辞退などがあったため、発表時の人数と支援人数とは若干異なります。

まなべる基金 2013年度卒業生からのメッセージ


渡邊 将俊さん


野球部ではキャプテンを務めました
まなべる基金があったから、たくさんの事を学べました。

震災のあった3月11日当日は、私の中学校の卒業式の日でした。自宅は福島県の南相馬市で、原発から20km圏内だったため避難せざるを得なくなり、家族で山形県米沢市に引っ越しました。幸い、避難所でお世話になった先生のご縁で米沢工業高校に通う事になりました。

私は小学校4年制から野球を続けていましたが、自分だkでなく妹と弟の学費などのことを考えると、遠征や消耗品にお金がかかる野球部への入部を悩んでいました。そんな時、学校の先生から「まなべる基金」の話を聞き、応募しました。

まなべる基金のおかげで3年間野球を続けることができ、多くの事を学ぶことができました。2年生の秋から野球部のキャプテンを務め、また生徒会では会長として活動してきました。その結果、山形県内の国立大学から推薦をいただき、高校卒業後は工学部に進学することが決まりました。大学では再生可能エネルギーについて学び、福島の復興に役立てるような研究をしていきたいと考えています。

ご支援をいただいた皆さま、ありがとうございました。


奥津 晴香さん


インターハイ2位の記念写真
インターハイ2位。充実した高校生活はまなべる基金のおかげです。

私は小学校3年生から陸上を続けており、高校でインターハイに出場して入賞するという夢を持っていました。ところが東日本大震災により、自宅も練習道具も何もかも失ってしまいました。陸上どころではなくなってしまいました。

そんな中、顧問の先生方が中心となってランニングシューズやスパイクなどの練習に必要な道具を入手してくださったほか、「まなべる基金」のことも教えてくださいました。そのお陰で部活動を続けることができ、目標だった平成25年度のインターハイに出場し、女子400mハードルで第2位に入賞できたと思います。

高校卒業後は、大学へ進学し、心理学を学びます。将来は、心理学を学んだ上で保育士になりたいと考えているからです。もともと子どもは好きでしたが、震災の時、避難所での子どもたちの様子を見て、心のケアなどもできる保育士になろうと決心しました。未来を支える子どもたちを支えていけるようになりたいです。

高校生活は非常に充実したもので、明るく過ごせたのは皆さまのご支援のおかげです。ありがとうございました。

 

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