2015年08月31日
みやぎ「夢・復興」ジュニアスポーツパワーアップ事業への使途指定寄付(募集期間:2014年6月1日〜2015年5月31日)について以下の通り報告いたします。
お預かりしました、寄付金総額「1,418,953円」は、2014年度みやぎ「夢・復興」ジュニアスポーツパワーアップ事業のうち、みやぎジュニトップアスリートアカデミーの運営費用として全額活用させていただきました。ご寄付いただいた皆さまのご支援、ご協力に心から厚く御礼申し上げます。
収入:みやぎ「夢・復興」ジュニアスポーツパワーアップ事業使途指定寄付金: 1,418,953円
それ以外の寄付金(一般寄付金): 64,080,949円
利息: 98円
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計65,500,000円
支出: みやぎジュニアトップアスリートアカデミー運営費(2014年度) 65,500,000円
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計65,500,000円
公益財団法人東日本大震災復興支援財団(以下「当財団」)では、復興の原動力として、長きにわたって活躍できる人材を育成することが、被災地域にとって非常に重要だと考えています。
みやぎ「夢・復興」ジュニアスポーツパワーアップ事業の柱の1つである、「みやぎジュニアトップアスリートアカデミー(以下「アカデミー」)」では、宮城県と協力し、小学4年生から6年生を対象に、身近なスポーツを通じて、これからの復興を担う人材に必要な素養を学ぶ機会を2013年度から提供しています。
2014年度アカデミーは、主に育成プログラムと競技プログラムを実施しました。育成プログラムでは、「走る」、「跳ぶ」、「投げる」など、運動の基本となる体の動きづくりのトレーニングに通年で取り組み、トップアスリートとしての素地を養いました。また、食育や目標設定の方法などを学ぶ徳育プログラムやキャンプ活動を通じた異年齢での共同生活体験、「復興を担うリーダー」について考えるワークショップなどを実施し、知識と同時にリーダーシップや感謝、思いやりの気持ちなど、未来の復興の担い手としての成長を育みました。
さらに、子どもたち自身が自らの可能性を広げることができるよう、競技プログラムを実施しました。2014年度アカデミーでは27種目の競技団体と連携。多様な競技体験を経て、自らが得意とする競技種目に出会う機会を提供しました。4年生は27種目すべてを1回ずつ体験し、5、6年生は前年度体験して興味を持った競技(一部当該年度に競技体験を実施)から選択し、複数回トレーニングに参加することで、より自身の適性にあった競技を見つけていきました。
活動実績:
◎育成プログラム 小学4~6年生対象 各月1回、計12回開催
(8月、12月には1泊2日の宿泊プログラムを開催)
◎競技プログラム
・競技体験 4年生対象 年間を通じて計27種目※の競技を体験
・競技選択 5~6年生対象 計3クール(7~9月、10月~12月、1~3月)実施し、クールごとに4年生で体験した競技から1種目以上選択し、集中的に取り組む。
※陸上競技、アーチェリー、アイスホッケー、ウェイトリフティング、カヌー、剣道、山岳、自転車、銃剣道、水泳、スケート、相撲、セーリング、ソフトボール、テニス、トライアスロン、なぎなた、バドミントン、バレーボール、フェンシング、ボウリング、ボート、ボクシング、ボブスレー・スケルトン、ライフル射撃、ラグビー、レスリング 計27種目
以上のプログラムを経て、2015年3月に6年生31人が卒業し、それぞれの新しい道へ進みました。卒業生の中には、プロ野球団のジュニアチームへ入団する修了生や、選択したボクシングでさっそく東北大会準優勝(2015年6月)を果たすなど、宮城県を代表して活躍する姿も出てきました。2015年4月からは、第3期生として新たに4年生30人が加わり、これまでのべ228人に支援をおこなっています。
当財団では、本年も、みやぎ「夢・復興」ジュニアスポーツパワーアップ事業の使途指定寄付金を募集しておりますので、引き続き多くの皆様からのご支援をお願申し上げます。
(修了生の声 麦谷祐介さん)
僕は今、地元プロ野球団のジュニア選手として練習に励んでいます。アカデミーでは、トップアスリートの方から直接教えていただき、スポーツに対する考え方が変わりました。今は自分の目標を持ち、自宅での練習も欠かさずやっています。また、あいさつ・お礼といったマナーの大切さや、将来の宮城について考えるようになりました。僕は自分のことだけでなく誰かのために尽くせる、そんな大人になりたいです。
(事務局担任 黒田七恵さん)
2013年度から担任として子どもたちと接してきました。子どもたちの成長はとても早く、アカデミーでの活動を見ていると、体も一回り大きくなり、とても逞しくなったなと感じます。また、トップアスリートを目指すだけでなく、自分たちが宮城県のこれからの復興を担う人になるんだという自覚も芽生えてきたようです。今後もアカデミーの活動を通して、たくさんのことを学び、県民に夢と希望を届けながら、復興を力強く後押 ししてくれることを期待しています。