2012年10月11日
公益財団法人東日本大震災復興支援財団(所在地 東京都港区、代表理事 立石 勝義)は、このたび、子どもたちが安心して遊べる屋外環境づくりを目指し、福島県南相馬市立鹿島幼稚園に、人工芝グラウンドを導入する支援を行いましたので、お知らせします。
福島県では、震災後、放射線の影響への懸念から、子どもたちの屋外活動が制限され、運動不足による体力低下や肥満などが問題となっています。当財団ではこれまで子どもの外遊び支援として、保養プログラム「ふみだす探検隊」や、同県伊達市の23ヵ所の幼稚園・保育園において、砂場の砂の入れ替えと屋外遊具の補修等を実施しています。
このたび支援を行う南相馬市においては、震災後、市内の小・中学校や幼稚園で除染が実施され、校庭や園庭の砂の入れ替えが行われています。しかし、その際使用された土の粒子が柔らかく細かいことから、保護者や学校関係者を中心に、運動の際の体への負担や砂塵の飛散による健康への懸念の声が上がっています。
当財団ではこのような状況を踏まえ、子どもたちの運動環境を整えることで、保護者や学校・園関係者の不安を少しでも和らげるため、同市内で要望があった鹿島幼稚園の園庭に、飛散せず運動がしやすい人工芝グラウンドを導入する支援を行いました。人工芝は、導入までの施工期間が短く、長期間メンテナンスを必要としないメリットがあります。導入費用は当財団が負担し、今後は園と協力しながら効果を計っていきます。
東日本大震災復興支援財団は、今後も引き続き、東北の子どもがのびのびと遊び、学ぶ環境づくりの支援を行ってまいります。