2025年01月20日
代表取締役 佐藤 太亮
浪江町
2021年12月1日~2024年11月30日
生産者さんなどが原材料やレシピを持ち込み、クラフトビール、クラフトサケ、ナチュラルワインなどを自由に小ロットで委託醸造できるような地域でシェアする新しいスタイルのブルワリーをつくる
弊社は、2021年2月より隣町の南相馬市小高区にて酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-」をスタートしました。
徐々に地域内外の方々が集う場所にもなりつつあり、コミュニティや文化を再構築していく拠点の1つとして、今後も活動を続けていきます。また、「お酒」というコンテンツの力により、海外も含めた地域外のファン獲得も少しずつ進めることができているため、長期的に農作物のリブランディングにも寄与していくと考えています。
上記の活動を、浜通り全体で連帯した取り組みに広げていくと同時に、浪江町ではより挑戦的なブルワリーをつくることで、全国的に見ても先進的な文化づくりをしていきたいです。
・コミュニティや文化を再構築していく拠点づくり
・農作物のリブランディングを生産者さんと一緒に推進
・東の食の会
・小高ワーカーズベース
【お酒の製造・販売】
・本格製造および販売
※月あたり約2種類のペースでリリース
・2024年9月 蔵のメンテナンス
【地域でのお祭り「haccoba感謝祭」開催】
・2024年10月12日 開催
【職員採用活動】
・By2024の計画策定
・新メンバーの採用活動
(目標)製造・販売ペースの維持(月2種類リリースを維持)
➡当初予定通りのペースで製造・販売できている。当初より多く製造できていることにより、販路の開拓が必要になってきたため、引き続き営業活動にリソースを集中する。
(目標)地域でのお祭り「haccoba感謝祭」成功(大蛇巻き満員)
➡大蛇巻きも満員御礼となり、おだか秋まつりの恒例行事になってきた。実績:参加人数30名。
「haccoba感謝祭」をおだか秋まつりと接続して開催することで盛り上がるものの「地域の方へ感謝をお伝えする」要素が弱くならないよう気をつける。
(目標)メンバー追加採用
➡浪江町の地域おこし協力隊の制度を活用させて頂いているが、募集開始が当初より遅れてしまったため、今後採用広報を行う予定
Q.一番心に残った体験・経験は何ですか?
浪江町で、地域のお祭りを新たな形で蘇らせることができたことです(「YoiYoi」の開催)。haccoba 浪江醸造所」がある浪江町藤橋という地域には、藤橋不動尊で開催させる「不動市」というお祭りがありました。
震災後開催されなくなってしまっていたため、なんとか地域での新たなお祭りを開催できないかと考え、開催に至りました。
単体の収支で見ると赤字になってしまったのですが、「本業の酒づくりで頑張って収益をあげて、それを地域のために還元し続ける」という酒蔵として目指したいあり方も見えてきたので、それに向けてより一層本業も頑張りたいと思います。
Q.最も大変だったことを教えてください。
事業立ち上げに際して、物件探しにとても難航してしまったことです。
一方で、壁にぶつかってしまったときに、浜通り地域(特にHAMADOORI13)の諸先輩方の多大なるサポートのおかげで、なんとか乗り越えることができたため、心から感謝しております。
Q.もしこの起業家応援を活用していなかった場合、どのように起業していましたか?もしくは起業していなかった場合、どのような方法で浜通りに関わっていたと思いますか?
浪江町でも事業をやらせていただくこと自体、進めるのがかなり難しかったかと思います。
小高でのみの事業にならず、浪江町でも事業を展開し、浜通り全体の連帯を意識できる視座を持つきっかけを頂きました。
Q.今後の課題に感じていることなどあれば教えてください。
一言で言うと「継続すること」です。
事業規模も大きくなり、雇用も増えているため、より一層続けていくことの責任を感じています。
一方で、規模が大きくなると課題もたくさん見えてきており、とにかく100年200年と続く事業とできるよう、頑張りたいです。
Q.財団に伝えたいことがあれば自由に記入ください。
本当に、心からの感謝をお伝えしたいです。ありがとうございます。
寄付者の方々、財団の方々とのご縁を頂けたことで、「この方々のためも頑張りたい」と思える方々の顔が浮かび、より一層地域での活動への原動力を頂けています。
これからも引き続き、厳しくご指導頂けますと幸いです。
月並みな言葉となってしまいますが、3年間ご支援いただき本当にありがとうございました。
ご支援いただき始めた当初から、自分の未熟さ故にたくさんの壁にぶつかり、ご迷惑をおかけしてしまいました。
「事業は始めることより、継続することが難しい。」
経営の諸先輩方がよくおっしゃってくださる言葉です。創業して5年が経ち、身に染みて感じております。
今回本プロジェクトにて、事業のスタートにあたってはこの上ないサポートを頂くことができました。
そのご支援を無駄にしないよう、そして地域の方々の暮らしや文化を彩ることができるよう、100年200年と続く地域の酒蔵を目指して、邁進していきたいと思います。
ご寄付頂いた皆様、そして地域の方々に誇りを持って頂ける事業とできるよう、全力で頑張ります。
重ねて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。そしてこれからも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
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