2026年07月10日
Parakeet株式会社
代表取締役CEO 中村 泰貴
広野町
2023年06月01日~2026年05月31日
・リアルタイム音声変換ソフトウェア Paravo の研究開発および全国販売
・Paravoによる市政業務を一部代替可能なAIコンシェルジュの開発
VRChatやREALITYなどのライブ配信で活躍するVTuberが増えている。
コールセンターなどでは、女性オペレーターへのセクハラや迷惑電話の発生率が非常に高い。
従来の技術では、自分の顔を匿名化する技術は存在していたが、自分の声を変える技術が存在しなかった。自分の声をリアルタイムにプロ声優の声色に変換することで好きな声で配信したり、男性の声で応対することができる。
ChatGPTと弊社AI技術を組み合わせたシステムを役所の入口に設置することで、視覚障害者や聴覚障害者を含む来庁者への館内案内や、一部の行政業務への対応が可能です。
・NTT西日本
※2025年10月~2026年5月の活動
■リアルタイム音声変換Paravoの展開
継続展開中。すでに8万ダウンロードを突破し、公式コミュニティの参加者も2,900人を突破。
■広野町役場でのAIコンシェルジュサービス展開
広野町にて継続展開中。
■自動音声吹き替え技術Patra
英語と中国語の自動吹き替えで、ネイティブレベルの品質を達成。アニメやゲーム業界へのスケールを模索中。
(目標)ソフトウェアParavoの月次KPI監視
➡毎月3,000人のユーザーが、マーケティング施策を行わずに登録し、80,000DLを達成。公式Discordコミュニティ2,900名突破。
海外展開を積極的に行い販路を増やす。国内のマーケティングも強化し、露出を抜本的に増やす。
(目標)広野町への「AIコンシェルジュサービス」展開
➡2025年2月から広野町役場の入口で運用を開始。毎月、保守作業を実施中。
広野町だけでなく、福島県内の市町村への導入を進める。
(目標)自動音声吹き替えサービスPatraの新規立ち上げと拡大
➡まずはアニメ業界に狙いを定めたことで、大規模な売り上げを達成し、初年度として一定の成果を上げることができた。
現在、複数のPoCが並行して進行しているため、今期中の本導入を目指す。
Q.一番心に残った体験・経験は何ですか?
リアルタイム音声変換ソフトウェアParavoが、マーケティングに頼らず口コミ中心で8万ダウンロードを突破し、公式Discordコミュニティも2,900人を超えたことです。ユーザー同士が自発的に横のつながりを築き、日々活発に交流してくれている様子を見たとき、自分たちの技術が単なるソフトウェアではなく、人と人をつなぐ場になっていることを実感しました。
また、2025年10月の世界学生起業家アワード関東大会での優勝、そして2026年5月にシドニーで開催された世界大会へ日本代表として登壇できたことは、福島県広野町という地から世界の舞台に立てた象徴的な経験として、強く心に残っています。
Q.最も大変だったことを教えてください。
何よりも、リアルタイム音声変換技術そのものの確立が極めて困難だったことです。従来、顔を匿名化する技術は存在していましたが、自分の声をリアルタイムでプロの声色に変換する技術は存在せず、ゼロから研究開発を積み重ねる必要がありました。同時に、資金面の確保も常に大きな課題で、研究開発を継続しながら事業として成立させていくバランスに最も苦心しました。技術と資金、その両輪を回し続けることが、この3年間で最も大変でした。
Q.もしこの起業家応援を活用していなかった場合、どのように起業していましたか?もしくは起業していなかった場合、どのような方法で浜通りに関わっていたと思いますか?
支援(3年間で合計2,997万円)がなければ、研究開発に十分な資金を投じることが難しく、拡大のタイミングそのものを後ろ倒しにせざるを得なかったと思います。仮に外部資金に頼って起業していたとしても、短期的な収益化を急ぐあまり、リアルタイム音声変換という難易度の高い技術開発には踏み切れなかった可能性が高いです。
なお、起業という形を取らなかったとしても、広野町に本社を構え、役場へのAIコンシェルジュ導入などを通じて地域課題の解決に技術で貢献し、何らかの形で浜通りに関わり続けたいという思いは変わらなかったと考えています。
Q.今後の課題に感じていることなどあれば教えてください。
事業を国内外へ拡大していくフェーズに入る中で、海外(英語圏・中国語圏)展開を進めながら、国内のマーケティングや認知度向上も同時に強化していく必要があり、リソースの配分に不安を感じています。
自動音声吹き替え事業「Patra」についても、現在、複数のPoCが並行して進行しており、これらを確実に本導入へとつなげられるかが今後の鍵になります。技術の優位性を保ちながら、組織として持続的に成長していけるかどうかが、率直に申し上げて最も気がかりな点です。
Q.財団に伝えたいことがあれば自由に記入ください。
3年間にわたるご支援、心より感謝申し上げます。皆さまのご支援があったからこそ、Paravoを8万人が利用するソフトウェアへと成長させ、広野町役場でのAIコンシェルジュ運用や、新規事業Patraの立ち上げまで実現することができました。この支援が100%寄付者様のご厚意によって成り立っていることを忘れず、いただいたご恩を、世界に展開するプロダクトへの成長と、浜通り地域への継続的な貢献という形でお返ししてまいります。今後とも、活動の歩みをありのままにご報告してまいります。
これまでご支援いただき、ありがとうございました。3年前にリリースしたリアルタイム音声変換ソフトウェアParavoを、8万人が使用するソフトウェアに成長させることができました。公式のDiscordコミュニティも2,900人を突破し、ユーザー同士の交流も日々活発に行われています。
今後は、英語や中国語にも対応し、世界で利用されるソフトウェアへと成長させる予定です。また、本社を置く広野町でもサービスを安定的に提供しており、浜通りの他地域にも広げられるよう営業活動を行っています。
さらに、今年から始めた自動音声吹き替え事業についても大幅な売り上げ拡大を実現できました。今後は国内のゲーム・アニメ業界とのつながりを強化し、さらなる売り上げを達成する予定です。ご支援いただきありがとうございました。
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