HAMADOORIフェニックスプロジェクト活動報告:株式会社ReFruits(三期生)2023年7月~2024年1月の活動

2024年03月06日

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体制

株式会社ReFruits
代表取締役 原口 拓也         

活動地域

大熊町

支援期間

2023年06月01日~2026年05月31日

事業内容

福島県大熊町における、震災前の町の特産品キウイフルーツを主とした栽培、加工、販売による農業生産事業、及びそのプロセスを通じた地域の関係人口の創出。

起業背景

代表の原口、創業役員の阿部は、いずれも3年以上前から大熊町に関わり、地元住民らと共に任意団体「おおくまキウイ再生クラブ」のメンバーとして、同団体の活動として大熊の特産品キウイの再生に取り組んできました。その中で、震災前大熊町内でキウイと梨を生産されており、現在は千葉県香取市でキウイと梨を生産されているフルーツガーデン関本さんのキウイを食べ感動し、キウイ栽培を再び大熊町で継承したいと思うようになった。しかしあくまで任意団体である同団体の活動では、産業と言える規模で大熊の果樹を復活させる事はできないと考え、新たに弊社を設立した。

解決したい課題

かつて「フルーツの香るロマンの里」というキャッチコピーを掲げていた大熊町は、震災と原発事故による長期間の避難指示のため町内の果樹産業が消失。2019年に初めて町の一部で避難指示が解除されたものの、現在も町内で果樹栽培はされていないという状況にある。弊社はキウイの栽培に取り組むことで、基幹産業、特産品がいまだ回復していないというこの町の課題を解決していきたい。

地域へ寄与できること

失われたままの果樹産業、特産品キウイを再生することに加え、住民/地権者が域外での避難生活を続けていることにより増加している耕作放棄地や荒れ地の管理を行い地域に貢献していきたい。

協力団体、企業等

・一般社団法人東の食の会
・フルーツガーデン関本
・おおくまキウイ再生クラブ
・国立大学法人福島大学

活動内容 ※2024年2月27日時点

※2023年7月~2024年1月の活動

(これまでの活動)

【キウイ栽培】
・2023年8月~ キウイ栽培技術の習得。千葉・香取のフルーツガーデン関本さん園地に毎月通い、9月には香川県、神奈川県、11月には静岡県の園地も訪問。
・2023年10月~12月 認定新規就農者の取得、果樹園地の取得
・2023年12月~2024年1月 栽培関連資材の調達、栽培設備導入
※本格的な果樹農家として始動開始

【加工品開発】
・2023年8月~ キウイ加工品の市場調査、企画
・2023年10月~ 株式会社営洋での試作
・2023年11月~ 試作を踏まえレシピ、企画のブラッシュアップ

【販路開拓】
・2023年11月 東京・福島のスーパー等でキウイの販売価格の調査
・2023年12月 小売店・市場へのヒアリング

目標と達成状況

(目標)認定新規就農者制度の取得
➡町、県相双農林事務所、ふたば農業普及所、JA福島さくらなどにもご協力いただき、2023年12月に大熊町より認定新規就農者に認定。

(目標)農地の取得
➡昨年夏から、大熊町内の旧果樹園地の取得に向け、地権者様との相談、町、農業委員会との調整を進め、昨年12月に町内下野上地区にて2.5haの農地の賃貸借契約を結ぶ

(目標)栽培方法、各作業手順のマニュアル化
➡栽培顧問のフルーツガーデン関本(千葉県香取市)をはじめ、全国の果樹農家を回り指導を受けたものの、体系的なマニュアルの整備には至っていない。認定新規就農者資格、農地の取得や、栽培設備の導入に時間が割かれたが、これらが一段落したため、今後栽培準備により多くの時間を割き対応する。

(目標)加工品の試作品を作成
➡株式会社営洋と、キウイのフリーズドライの試作品を作成(2023年11月)今後試作を踏まえ商品をブラッシュアップ予定。

(目標)キウイ栽培事業のコンセプト、ブランディング設計
➡コンセプトやブランディング戦略について画定できていない。認定新規就農者資格、農地の取得や、栽培設備の導入に時間が割かれたが、これらが一段落したため、今後栽培準備により多くの時間を割き対応する。

SNSなどのオウンドメディア

メディア露出状況

活動風景

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    弊社果樹園地にて、役員2人の写真
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    果樹棚建設中の弊社果樹園地
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    フルーツガーデン関本様(千葉・香取)での栽培研修
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    キウイフルーツカントリージャパン(静岡・掛川)様への視察
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    株式会社営洋様での加工品試作
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    株式会社林フルーツ様ヒアリング、大田市場見学

寄付者へのメッセージ

新規就農においては初期に膨大な職投資が必要となり、なかなか一歩を踏み出せないところ、フェニックスプロジェクトの資金のおかげで、事業を進めることができております。
特に果樹農業は、初期の投資から回収までが5年以上と続くもので、フェニックスプロジェクトのご支援はこの事業を行う上で大変貴重な資金となっております。改めて、お礼申し上げます。
大熊町の特産品の復活に向けて、引き続き根気強くキウイ生産に従事していきますので、今後も何卒よろしくお願いいたします。

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