HAMADOORIフェニックスプロジェクト活動報告:株式会社ReFruits(三期生)2024年9月~2025年2月の活動

2025年05月07日

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体制

株式会社ReFruits
代表取締役 原口 拓也         

活動地域

大熊町

支援期間

2023年06月01日~2026年05月31日

事業内容

福島県大熊町における、震災前の町の特産品キウイフルーツを主とした栽培、加工、販売による農業生産事業、及びそのプロセスを通じた地域の関係人口の創出。

起業背景

代表の原口、創業役員の阿部は、いずれも3年以上前から大熊町に関わり、地元住民らと共に任意団体「おおくまキウイ再生クラブ」のメンバーとして、同団体の活動として大熊の特産品キウイの再生に取り組んできました。その中で、震災前大熊町内でキウイと梨を生産されており、現在は千葉県香取市でキウイと梨を生産されているフルーツガーデン関本さんのキウイを食べ感動し、キウイ栽培を再び大熊町で継承したいと思うようになった。しかしあくまで任意団体である同団体の活動では、産業と言える規模で大熊の果樹を復活させる事はできないと考え、新たに弊社を設立した。

解決したい課題

かつて「フルーツの香るロマンの里」というキャッチコピーを掲げていた大熊町は、震災と原発事故による長期間の避難指示のため町内の果樹産業が消失。2019年に初めて町の一部で避難指示が解除されたものの、現在も町内で果樹栽培はされていないという状況にある。弊社はキウイの栽培に取り組むことで、基幹産業、特産品がいまだ回復していないというこの町の課題を解決していきたい。

地域へ寄与できること

失われたままの果樹産業、特産品キウイを再生することに加え、住民/地権者が域外での避難生活を続けていることにより増加している耕作放棄地や荒れ地の管理を行い地域に貢献していきたい。

協力団体、企業等

一般社団法人東の食の会、フルーツガーデン関本、MIKOJAPAN、おおくまキウイ再生クラブ、国立大学法人福島大学

活動内容 ※2025年2月時点

※2024年9月~2025年2月の活動

(これまでの活動)

【キウイ栽培】
・キウイの育苗管理
・2024年10月~11月 生育調査
・2024年12月~2025年1月 キウイ棚・灌水設備新設
・2025年1月 剪定
・2025年2月~3月 新品種キウイの育成者権契約・栽培スタート
・2025年2月 施肥、キウイ植樹

【加工品開発・キウイの仕入れ販売】
・キウイの育苗管理
・2024年10月~11月 加工品試作、ブラッシュアップ
・2024年12月~2025年1月 ・試作第2号完成、価格帯、減価率ブラッシュアップ
・キウイ仕入れ販売開始、2週間で完売、試食イベントの実施

【新規事業の組み立て】
・ホープツーリズム、企業視察の受け入れ(有償)
・研修事業プレモニターツアー企画実施
・植樹体験コンテンツの提供

その他特記事項
・栽培事業は、棚、灌水設備を新設し、規模を拡大した。また、新品種の育成者権理の契約を結び、品種構成を5品種から10品種に増やした。
・加工費事業は何度か試作、ブラッシュアップを行い、3月に試食会とイベントプレ販売を行った。来年度商品化予定。
・視察の受け入れでは、ホープツーリズムの文脈で10団体ほどの受け入れを行った。また、植樹体験コンテンツは現時点で160本以上の購入あり。

目標と達成状況

(目標)園地の拡大、新品種の契約と植樹、次年度以降の栽培計画の確定
➡園地の拡大とそれに伴う工事は完了した。また、新品種の契約と植樹は完了済。次年度以降の計画についても概ね作成したがブラッシュアップが必要。次年度の計画に関しては、2年目の育成目標からの逆算が必要なため、明確に育成目標を作成する

(目標)栽培方法、各作業手順のマニュアル化
➡作業のオペレーションを細分化し、日々の作業記録をアプリを用いて管理できた

(目標)加工品のプレ販売
➡試作とブラッシュアップを行い、プレ販売まで完了した。次年度はパッケージングの作成を行い、商品化まで持っていく。

(目標)キウイの仕入れ販売の実施
➡今年度は香川県産のオリジナルキウイを仕入れ、販売を行った。次年度は仕入れ量を増やして本格的に仕入れ販売を行う予定。

(目標)キウイの植樹サポーター制度の実施。200本の販売
➡現時点で160本の予約。3月以降も受け入れれば目標数字は達成可能。ただ、オペレーションで予約管理の煩雑な点があり、予約サイトの改善が必要。サイトの統合を行う予定。

SNSなどのオウンドメディア

メディア露出状況

活動風景

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    2024/10/1 若井景(復興支援員)の加入
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    ツアー等視察受け入れの実施
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    25/1/20 キウイの試食会の実施
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    25/2/1 キウイの剪定、末澤先生園地での研修
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    25/3/2 キウイの植樹サポーターの開始
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    24/3/13 ニュージーランドキウイ園視察

寄付者へのメッセージ

フェニックスプロジェクトが始まり、事業として2年目を迎えました。
2024年3月に植えたキウイも順調に育ち、2026年の初収穫に向けて順調に生育中です。また、関わる人の数も増え、今年度は約500名が畑を訪れました。これはツアーやイベントの開催による成果です。いただいたご支援は、キウイ棚の拡張(30a→120a)、灌水設備、運搬車、ユンボなどの農業機械に活用しています。キウイの収穫まであと一年と少しになりました。まだ少し時間がかかりますが引きつづき大熊町特産品の復活に向けた頑張ってまいります。
皆様のご支援に心より感謝申し上げます。

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