HAMADOORIフェニックスプロジェクト活動報告:株式会社YONOMOROI DENIM(三期生)2025年10月~2026年5月の活動

2026年07月10日

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体制

株式会社YONOMOROI DENIM
代表取締役 小林 奨

活動地域

富岡町

支援期間

2023年06月01日~2026年05月31日

事業内容

富岡町夜の森地区を拠点に不要となったデニム製品のアップサイクル・リメイクを中心としたものづくり事業を展開している。地域の人々の想いを大切にしながら、一点もののデニム製品を製作・販売している。
また、店舗運営だけでなく、ワークショップや地域のイベントへの出店、学校・団体との連携事業を通じて、ものづくりの楽しさや資源循環の大切さを発信している。本事業では、アップサイクルによる環境負荷の低減と地域資源の活用を図りながら、富岡町の魅力発信と関係人口の拡大、さらには地域産業の活用化に貢献することを目指している。

起業背景

富岡町は長期間の避難を経験し、地域コミュニティの分断や人口・交流機会の減少などの課題を抱えている。帰還が進む一方で、地域の魅力を発信し、新たな人の流れや交流を生み出す取り組みが求められている。地域の歴史や文化、人々の想いをつなぐ手段として、アップサイクル事業を立ち上げ、不要となったデニムを新たな製品へと生まれ変わらせることで、環境への配慮と地域活性化を両立し、富岡町の魅力を発信することを目指している。

解決したい課題

人口減少や地域コミュニティの希薄化により、人と人とがつながる機会が減少していることが地域課題の一つとなっている。また、地域外へ向けた富岡町の魅力発信や関係人口の創出も継続的な課題となっている。
さらに、震災や人口流出の影響を受けた地域においては、こどもたちが多様な生き方、ものづくりに触れる機会が限られている現状がある。ワークショップや地域活動を通じて、こどもたちが創造力や表現力を育み、自らの可能性を広げる機会を提供する。地域の大人や事業者との交流を生み出しながら、次世代を担うこどもたちの選択肢を広げることも重要な目的の一つとしている。

地域へ寄与できること

富岡町の魅力を商品や体験を通して発信することで、交流人口や関係人口の拡大に寄与する。また、地域イベントや教育機関との連携によるワークショップの実施を通して、ものづくりの楽しさや地域資源の価値を伝える機会を提供していく。
特に子どもたちが地域の人や仕事に触れながら学ぶ機会を創出することで、将来の進路や働き方について考えるきっかけづくりを行なっていく。さらに、来訪者が地域を訪れるきっかけを創出し、地域内での消費や交流を促進することで、地域経済の活性化にも寄与していく。

協力団体、企業等

・株式会社福島環境研究開発
・株式会社ヤマサワプレス
・One-o-Five
・富岡町商工会青年部
・一般社団法人富岡町観光協会
・株式会社ニココ
・株式会社コススタ
・富岡町役場
・一般社団法人とみおかプラス

活動内容

※2025年10月~2026年5月の活動

これまでの活動

【店舗販売】
店舗販売やイベント出店、またワークショップの開催など

【オリジナル商品製作】
商品を元に新規販路先・新規顧客様獲得

【営業周り】
福島県内広域で行政をはじめとする、民間企業や個人作家さんとの連携

目標と達成状況

(目標)オリジナル商品売上目標(10月〜5月):300万
➡目標達成率:79.6%
目標に届かなかったが、昨年は委託商品がほとんどだった為利益率が少なかったが、オリジナル商品の展開により、利益率を大幅に上回ることができた。

(目標)オリジナル商品製作(ポーチ、バッグ、雑貨etc)
➡毎月2〜3型を30個程製作目標に商品展開を実施。店舗のみならず、イベントや観光協会などでも販売。まだ販路先が少ないためECはもちろんの事、新規開拓できるよう引き続き商品作りと顧客獲得に向けていきたい。

(目標)営業周り(富岡町のみならず、福島県内を目標)
➡行政、民間企業、個人の作家さんから業務委託を受けることができた。まずは、行政や民間企業との繋がりができたことが良かった。定期的ではなく、継続(毎月の安定的な収入)できるように今後も尽力していきたい。

SNSなどのオウンドメディア

メディア露出状況

活動風景

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    既存商品の改良と新作の開発
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    インターン生受け入れ
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    大熊町学び舎ゆめの森での ハギレアートワークショップの開催
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    イベント出展

事業開始からこれまでの3年間を振り返って

Q.一番心に残った体験・経験は何ですか?

富岡町でアパレル事業を立ち上げ、3年間継続して活動できたことです。起業当初は不安も多く、事業が本当に成り立つのか分からない状態からのスタートでした。しかし、地域の方々や取引先、イベントなどを通じて多くの方と出会い、応援していただきながら事業を続けることができました。
特に、自分たちが企画・製作した商品を手に取っていただき、「応援しています」「頑張ってください」と声を掛けていただいたことは今でも忘れられません。事業を通じて人とのつながりが生まれ、地域に少しでも貢献できていると実感できたことが、この3年間で最も心に残った経験です。

Q.最も大変だったことを教えてください。

0から事業を立ち上げ、継続して売上を作り続ける事です。
商品を作れば売れるわけでもなく、営業活動や販路開拓、情報発信など、すべてを自分たちで行う必要がありました。
特に、地方で企業は人とのつながりや販売先の確保が重要であり、新たな取引先を開拓することに苦労しました。
また、事業を継続するためには日々変化する市場やニーズに対応しなければならず、試行錯誤の連続でした。思うような成果が出ない時期もありましたが、その経験を通して経営者としての考え方や課題解決力を身につけることができたと感じています。

Q.もしこの起業家応援を活用していなかった場合、どのように起業していましたか?もしくは起業していなかった場合、どのような方法で浜通りに関わっていたと思いますか?

もしこの起業家応援事業を活用していなかった場合、起業そのものが難しかった可能性があります。事業を立ち上げるためには設備投資や運転資金が必要であり、資金面での負担は非常に大きかったと思います。
また、資金面だけでなく、相談できる環境や事業者同士のつながりを得る機会も限られていたため、現在のように事業を継続することは容易ではなかったと感じています。
本事業を通じて、挑戦するための後押しをしていただき、富岡町でアパレル事業を立ち上げることができました。支援があったからこそ、事業の基盤づくりに集中することができ、多くの経験と学びを得ることができたと考えています。

Q.今後の課題に感じていることなどあれば教えてください。

今後不安に思うことは、補助金終了後の事業継続です。これまでは支援制度に支えられながら事業運営を行うことができましたが、今後は自社の売上のみで経営を安定させていかなければなりません。 特に、継続的な売上の確保や新規取引先の開拓、人材確保などは大きな課題だと感じています。また、地方で事業を続けていく中で、販路拡大や認知度向上も必要不可欠だと考えています。
今後はこの3年間で培った経験や人とのつながりを活かしながら、地域に根差した事業として成長できるよう挑戦を続けていきたいと思います。

Q.財団に伝えたいことがあれば自由に記入ください。

3年間にわたり、資金面だけでなくさまざまな形でご支援いただき、本当にありがとうございました。
起業当初は不安も多く、事業を継続できるか分からない状況でしたが、本事業の支援があったからこそ、富岡町でアパレル事業を立ち上げ、ここまで継続することができました。この3年間で経営者として多くの経験を積み、人とのつながりにも恵まれ、大きく成長する機会をいただいたと感じています。補助金は終了となりますが、これまでの経験とご支援への感謝を忘れず、今後も地域に根差した事業として成長できるよう努力してまいります。

寄付者へのメッセージ

ご支援をいただき、誠にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。
フェニックスプロジェクトを通じて、弊社は商品開発や販売だけではなく、地域イベントやワークショップの開催、情報発信など、様々な挑戦を行うことができました。 活動を続ける中で、富岡町を訪れるきっかけづくりや地域の魅力発信に加え、こどもたちがものづくりや地域の大人と関わる機会を創出することの重要性を改めて実感しております。 地域での体験や交流が、次世代を担うこどもたちの可能性や将来の選択肢を広げる一助になればと考えております。
そして、本事業を通じて多くの事業者や関係団体とのつながりが生まれ、新たな学びや挑戦の機会をいただくことができました。 今後も地域に根差した事業を継続しながら、富岡町をはじめ浜通り、そして福島県全体の活性化に貢献できるよう努めてまいります。 引き続き、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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