みやぎ「夢・復興」ジュニアスポーツパワーアップ事業2013年度 みやぎジュニアトップアスリートアカデミー(2013年9月)第5回育成プログラム「スポーツを楽しむ力」「スポーツから学べる力」を開催

2013年10月21日

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開催日時

2013年9月7日(土)

開催場所

東北学院大学土樋キャンパス
松島ヨットハーバー
白石川ボート場

参加者

みやぎゴールドジュニアアスリート89名(全102名)

主催

みやぎ「夢・復興」ジュニアスポーツパワーアップ事業実行委員

共催

宮城県教育委員会
公益財団法人宮城県体育協会

協賛

公益財団法人東日本大震災復興支援財団

9月7日、みやぎジュニアトップアスリートアカデミーの一環である「みやぎゴールドジュニアトップアスリートアカデミー」の第5回目が開催されました。今回の狙いは、小学4,5年生が「スポーツを楽しむ力」、小学6年生は「スポーツから学べる力」でした。各競技団体と東北学院大学の学生や塩釜高校ボート部の方々にご協力いただき、無事にプログラムを終えることができました。

小学4,5年生:テーマ「チャンス」 自分でコントロールできないことはスポーツを行う上で多々存在しますが、対戦相手もその1つと言えます。ここでは相手の動きを予測し、チャンス到来時に素早く対応すること、相手を誘いチャンスを作り出すこと、そしてチャンスを逃さない気構えなどを学びました。

小学6年生:テーマ「アンテナ」 自然を相手にする競技では、環境の変化に応じて自分自身をコントロールする必要があり、その技術を身につけることが競技力の向上に繋がります。自然の中で行われる競技を通じて環境への感度を高め、状況に合わせて対応を変化させる姿勢を学びました。また、水上で行う競技(ボート、セーリング)では、水上の不安定な環境でバランス感覚を養うなど、水上競技特有の体の動きや使い方を学びました。

<みやぎジュニアトップアスリートアカデミーについて>

復興の原動力として、長きにわたって活躍できる人材を育成することは、被災県全体にとって非常に重要です。この取り組みは、宮城県の小学生を対象として、トップアスリートを育成するとともに宮城県の子どもたち全体の体力向上を目指しています。小学4~6年生を対象としてトップアスリートを目指す育成プログラムを実施する「みやぎジュニアトップアスリートアカデミー」と、運動能力補強プログラムを行うことで、宮城県の子どもたち全体の体力向上を目指す「みやぎ子ども体力向上事業(仮)」を行います。スポーツを通じ、復興を支える心身ともにたくましい人材を育てるためのプログラムです。

report_20130907_02.jpg 仙台大学の阿部先生から、「チャンス」とはどういうものか、どんな時に訪れ、チャンスを生かすにはどうすべきかを全員で考えました。また、生徒たちが普段スポーツ少年クラブで行っている“スポーツの中でどんな時が「チャンス」なのか、「チャンス」を作る・生かすにはどうすればよいか”を考えるためのワークショップも行いました。多くの生徒たちが、「チャンスは待つものではなく、自ら作り出すもの」という感想を持ったことが大きな収穫でした。
report_20130907_03.jpg ロンドンオリンピックに出場した長谷川先生から、レスリング競技とはどのようなスポーツなのか、レスリングにおける「チャンス」とはどのような時か、その「チャンス」を手にするためにはどうしたらよいかを、トレーニングをしながら学びました。
長谷川先生のテーマを盛り込んだトレーニングはトレーニングの質と量のバランスが絶妙であり、大変素晴らしい内容でした。
report_20130907_04.JPG 日本ボクシング連盟 常務理事である樋山茂先生から、ルールが厳格なボクシングは自制心と人間本来がもつ闘争心をうまく生かし、楽しみながら人間形成や友達との人間関係向上が行えるといった内容を教えていただきました。
また、レスリング同様、生きていく上で「チャンス」がやってきた時の向き合い方についても講義を受け、生徒たちは全員真剣に聞き入っているのが印象的でした。
report_20130907_05.jpg アテネオリンピック銅メダリストの関一人先生から、今回のテーマである「アンテナ」とはどういう役割か、アスリートにとって大切な「アンテナ」とは何か、を考えるワークショップを行いました。その後、実際にヨットとはどのようなものか、ロープの結び方や操縦方法などを学んだ後、実際に生徒たちが海上で操縦をしました。最初は怖がっていた生徒も二人一組となり、経験を重ねるうちに全員が操縦できるようになるなど、生徒たちの飲み込みの早さに改めて驚かされました。
report_20130907_06.jpg ロスアンゼルス、ソウル、バルセロナ五輪に出場した阿部肇先生から、生徒たちがスポーツに取り組む基本姿勢と、スポーツから学べるものは何かについて教わりました。
体を動かすプログラムでは、午前中にローイングエルゴ測定、午後にボート体験を行いました。実技では仙台大学ボート部員からマンツーマンで指導を受けたのですが、部員の中にはローイングエルゴ測定の現役日本チャンピオンがいたため、チャンピオンから直接、専門的な指導を受けた生徒たちは大喜びでした。

専門的な指導をマンツーマンで行った結果、素晴らしい成果を出す生徒もおり、指導していた大学生が驚く場面もありました。今回の経験を生かし、今後は少人数ユニットでのプログラムもときどき取り入れながら、専門的な指導を行っていく予定です。
 

 

活動風景

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    チャンスについて学びました。この内容は、大人にとっても大変参考になりました。
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    ワークショップでは、生徒たち自らチャンスの作り方・生かし方を考えました。みんな一生懸命です。
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    ワークショップ後、実践でチャンスの生かし方などを学びます。事前に学んだ事を生かそうと、生徒たちも自然と熱が入ります。
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    ロープの結び方や操縦方法を学んだら、実際に海での操縦に挑戦です。心なしか生徒たちも緊張気味。
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    スポーツに対する取り組み姿勢などを教えていただく講義を生徒たちは真剣に聞き入っていました。
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    仙台大学のボート部員による個別指導のお陰で素晴らしい実績を出す生徒もいて、指導している大学生の方がビックリする場面も。

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