まなべる基金「まなべる基金」使途指定寄付の募集に関わる募金報告書(2014年4月〜2015年3月)

2015年08月25日

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高校生対象給付型奨学金「まなべる基金」への使途指定寄付(募集期間:2014年4月1日~2015年3月31日)について以下の通り報告いたします。
お預かりいたしました、寄付金総額「56,070,000円」は、「まなべる基金」の奨学金として全額給付させていただきました。ご寄付いただいた皆様のご支援、ご協力に心より御礼申し上げます。
2015年4月1日以降も、高校生対象給付型奨学金「まなべる基金」の指定寄付金を継続して募集しておりますので、引き続き、多くの皆様からのご支援をお願申し上げます。

収支報告

収入

まなべる基金使途指定寄付金 10,090,519円
それ以外の寄付金(一般寄付金) 45,977,858円
利息 1,623円
収入合計 56,070,000円

支出

第3期(2014年後期6カ月・470人分として(※)) 56,070,000円
支出合計 56,070,000円

※支給額の異なる3年制高校(月額2万円)および4年制高校(月額1.5万円)在籍生徒分をいずれも含みます。

公益財団法人東日本大震災復興支援財団では、東日本大震災発生を受け、2011年11月に高校生対象給付型奨学金「まなべる基金」を創設いたしました。
震災後、被災した学生向けにたくさんの奨学金制度が立ち上がりましたが、その多くは遺児・孤児が対象のものでした。
また同じ被災地でも、被災や失業による経済的な理由で進級・進学が危ぶまれる学生がたくさんいることも分かりました。

当財団は、そうした状況を被災地の皆様から伺い、返還不要の奨学金を、月20,000円、在籍中最長4年間(※1)給付する奨学金制度の実施を決定いたしました。
これまでまなべる基金では、第1期(2012年4月給付開始)では1,192人、第2期(2013年4月給付開始)では815人、第3期(2014年4月給付開始)では472人、第4期(2015年4月給付開始)では87人を対象に(※2)支援を行っております。

また、2015年3月には、第1~3期の奨学生のうち、842人が無事卒業し、それぞれの新しい道を進むことになりました。
「まなべる基金」を受給していた卒業生から、寄付いただいた皆様へメッセージをいただきました。是非ご覧ください。

※1まなべる基金(第4期)からは3年制高校は年16万円、4年制高校は年12万円を給付しております。
※2支援決定後の辞退などがあったため、発表時の人数と支援人数とは若干異なります。

まなべる基金 2014年度卒業生からのメッセージ

いつかは経験を伝えていきたい。

私たちの高校生活を支え、応援してくださりありがとうございます。震災が起きてから三年が経ちましたが、私にとってはあっという間に過ぎていきました。あの地震のことは忘れられることはなく、避難先へ転居してからも、毎日福島での生活を振り返るばかりでした。それでも、時は過ぎていき前に進まなければいけないという気持ちを影で支え、背中を押してくれたのは、まなべる基金の寄付者の方々でした。
このお金は国家資格の受験料や参考書の購入費などに使わせていただきました。

福島で起きた震災のことを忘れることなく、いつかは地震や津波のおそろしさを伝えていけるようになれたらいいなと思っています。

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