東北「夢」応援プログラム 2016年度下期活動レポート

実際にオリンピック選手と触れ合いながらの指導は、努力すれば目標に近づけることを伝えていただきました。初回イベントで伊藤氏に子どもたちの緊張をほぐしていただいたため、遠隔指導にもスムーズに移行できました。おかけで先生をより身近に感じ、具体的な目標を立てて行動することができました。フォームの改善点についても、実際に画像とペン入れ、コメントでしっかり指摘していただいたのでわかりやすかったです。ただ、どうしてもプログラムが進むにあたり、モチベーションが下がる傾向にあるため、高く維持することが現場の課題だと感じました。

子どもたちは、五輪オリンピック選手であるマイスター伊藤華英さんのお人柄もあり、オリンピック秘話、努力して夢をつかんだ話を興味深く聞いていました。始めた頃はやっとクロールができる泳力が、遠隔指導により変化が見られ、タイムを大幅に縮めた子やフォームの改善ができた子など努力の成果が見られました。成果発表の終了授与式では、自分の振り返りを発表するなど自己分析もでき、一人一人が成長できたと思います。

子どもたちに夢と目標を持ちながら自分の力で考え、行動をする力をつけてもらうために導入しました。元プロ野球選手の川崎憲二郎氏をマイスターとして、毎月動画でも実技指導のほか、野球を通して人として大切なこと、夢を掴むために幼少の頃、プロになった時もやり続けていること、挫折から学ぶことをイベント時や動画でのメッセージ配信時に教えてもらいました。活動してからは子どもたちが積極的に挨拶や自主練をするようになり、ピッチングも上達しました。シニア、リトル、部活動の枠を越えて交流することでSNSなどで外部の情報も入手できるようになりました。子どもたちをサポートする基盤の一つができ、復興に向けてとても良いきっかけができたと思います。

初回は、マイスターの三浦氏が共同開発した無回転フリーキック専用ボールを使用しての指導となりました。子どもたちひとりひとりの動きやクセも踏まえてアドバイスし、モチベーションや競争心の向上を創出しました。遠隔指導ではキックする際の足の向きなど細かくフィードバックするなど個別の対応を行いました。中間イベントでは、元フットサル日本代表の相根澄氏にも出演いただき、今後の練習課題を一人ひとりにレクチャーしておりました。成果発表イベントでは、子どもたちのキックに点数を付けて評価、コメントをしてプログラムが終了となりました。

いわき市では、原発事故によりスポーツを習う子どもが減り、体力低下や健康面での問題が課題となっています。当クラブでは小学5～6年生を対象としてFC東京で活躍された馬場憂太氏をマイスターとして起用しました。初回イベントでの夢宣言を達成できた生徒、できなかった生徒もいましたが、サッカーを通じて子どもたち自身で夢を叶えるために必要なことを考え、その課題を達成するために必要なことを考えていくことができる良い機会になったと感じています。

前回から継続してのプログラムです。通常の練習では、フリーキックに特化した練習メニューをしていなかったのですが、この活動が始まってから、子どもが自ら残って練習する姿も見られ、夢に向かって努力する姿が見られました。自分が頑張ってきた姿を遠隔指導と直接指導を通してマイスターに見て評価してもらうことが目標への大きな糧になっていたように思います。

丸山あい氏の特許取得音感教育を用いてヴォイストレーニングや自己表現、プレゼンテーションのコツや呼吸法、声のトーンなどをレッスンしました。ほぼ毎週動画を送ってくれる熱心な学生もおり、相互の熱意が伝わりやすい動画の研究がさらに必要だと実感しました。成果発表のプレゼンテーションと歌の発表では、今までの努力が思い出されて涙を流す人もおり、今回プログラムに参加して良かったと感じました。