プレスリリース「子どもサポート基金」第2期募集を開始~被災した子どもを支援する団体に総額1億円を助成~

2012年02月06日

公益財団法人 東日本大震災復興支援財団(以下、当財団)は、被災した子どもの支援活動を行う団体に助成する「子どもサポート基金」の第2期募集を、本日より開始します。

このたびの震災では、被災地への長期にわたる支援が必要とされますが、政府や行政の手が届きにくい、現地のさまざまなニーズに対応した支援を行う存在として、NPOやボランティア団体が大きな役割を果たしています。当財団は、こうした団体を支援するため、昨年8月に「子どもサポート基金」を創設し、その活動に対する助成を行っています。

第1期募集では、当財団の理念と一致する51団体の活動に総額9,494万円を助成し、陸前高田こども図書館「ちいさいおうち」(特定非営利活動法人うれし野こども図書室)やコラボ・スクール(特定非営利活動法人 NPO カタリバ)、ふくしまインドアパーク(特定非営利活動法人 フローレンス)をはじめとしたさまざまな活動を支援しました。(下記参照)

今回実施する第2期の募集においても、子どもたちの支援活動を行う団体に、総額1億円を助成予定です。概要は以下をご覧ください。

「子どもサポート基金」第2期 概要

助成対象活動 申請団体が主体となって取り組む東日本大震災で被災した子どもたちの支援活動全般。
助成対象 被災した子どもたちへの支援活動を行う団体(自治体、公益法人(特定非営利活動法人、社会福祉法人、学校法人等)、コンソーシアム、ボランティアグループ、仮設住宅の自治会等)
助成総額 1億円(予定)
助成上限額 1件あたりの助成上限額なし
助成対象期間 2012年4月1日から9月30日までの活動費用
募集期間 2012年2月6日から2 月24日まで
応募方法 当財団のホームページに掲載する応募要項を確認の上、申請書および必要書類を同封して、郵送で申請してください。
> 応募要項
助成決定 2012年4月16日に当財団ホームページで発表予定

<ご参考>子どもサポート基金 第1期 助成先団体活動例

第1期では、51 団体に総額9,494万円を助成しました。助成先の活動をいくつかご紹介します。

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■「ちいさいおうち」(特定非営利活動法人 うれし野こども図書室)
子どもたち一人ひとりの心が伸びやかに育つ心の糧となるように、という想いをこめて、津波で大きな被害のあった陸前高田市に、トレーラーハウスを利用した子ども図書館「ちいさいおうち」をオープンしました(2011年11月)。毎週、100名以上の子どもたちが、本を手にするために訪れています。当財団の助成金は、図書館の建設費用および運用費用の一部に充てられています。

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■「コラボ・スクール」(特定非営利活動法人 NPOカタリバ)
津波で自宅や塾が流されて、学習環境が悪化した子どもたちのために、2011年7月にコラボ・スクール(被災地の子どもたちに学習指導を行う放課後の学校)第一校目の「女川向学館」が、同12月に「大槌臨学舎」を開校しました。教育委員会・学校・地元の学習塾の講師・地域の方々とともに、女川町・大槌町の小中高生の学習支援をしています。当財団の助成金は、コラボ・スクールの運営費用の一部に充てられています。

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■「ふくしまインドアパーク」(特定非営利活動法人 フローレンス)
放射能の影響で、外遊びが難しい福島の子どもたちのために、安心して遊べる屋内公園を2011年12月、郡山にオープンしました。 毎日約60名の子どもたちが訪れ、カラフルで楽しい遊具を使い、パークリーダーとともに、思い切り体を動かしています。当財団の助成金は、インドアパークの運営費用の一部に充てられています。

 

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■「陸前高田の子どもたちのための交流イベント」(水沢青年会議所)
内陸から沿岸の子どもたちを支えたい。」津波の被害で、遊ぶ場所を失った陸前高田の子どもたちを水沢に招き、水沢の子どもたちとともに様々な経験をする交流イベントを2011年12月に行いました。スポーツや職業体験(大工体験、和菓子作り、フラワーアレンジメント)を通じて、互いの絆を強めました。当財団の助成金は、本イベントの運営費用に使われています。

以上

本件に関する報道関係のお問い合わせ先

公益財団法人 東日本大震災復興支援財団 広報担当 TEL:03-6889-1560
(月~金 10:00~17:00 ※12:00~13:00を除く)

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