2012年10月03日
公益財団法人東日本大震災復興支援財団(所在地 東京都港区、代表理事 立石 勝義)は、このたび、福島県伊達市内の23ヵ所の幼稚園・保育園において、園児たちが屋外でより安心して遊ぶための支援として、砂場の砂の入れ替えと屋外遊具の補修を実施しますので、お知らせします。
東日本大震災復興支援財団は、震災から1年以上が経過し、問題が多様化する中で、課題の整理と解決策を話し合うことを目的に、地域の住民の方々を主体としてディスカッションを行うワークショップを、東北各地で開催しています。2012年5月に、伊達市でワークショップを開催したところ、園関係者や保護者の方より、「放射線の影響を気にせず、園児たちを屋外でのびのびと遊ばせたい」という声が多く挙がりました。
伊達市内の幼稚園および保育園では、2011年に園庭の表土除去と砂場の砂の入れ替えを行っており、砂場の線量は0.04μSv/h~0.12μSv/h、屋外遊具の線量は0.06μSv/h~0.17μSv/hとなっております。このたびは子どもたちが、より安心に屋外遊びができる環境整備のために、伊達市のご快諾のもと、23の園で、砂場の砂の入れ替えと屋外遊具の錆落としおよび塗装を実施することになりました※。
※ 一部の園では、ご希望に応じて砂場のみの支援を行っています。
実施にあたっては、砂場の表層50cmの砂を放射線量が検出されない他の地域の砂に入れ替え、外部からの枯葉の侵入を防ぐネットを設置します。また、屋外遊具に対しては、震災後使われていない屋外遊具のサビを落とし、塗装の塗り替えを行います。工事は、伊達市内の5つの施工業者に依頼し、2012年9月から10月末までに実施予定です。さらに、今後は保護者の方のご要望に応じて、外部講師を招き、放射線に対する基礎知識を学ぶ勉強会等を実施していく予定です。
東日本大震災復興支援財団は、今後も引き続き、東北の子どもがのびのびと遊び、学ぶ環境づくりの支援を行ってまいります。
公益財団法人東日本大震災復興支援財団
広報担当 Tel:03-6889-1561(月~金 9:00~21:00)