プレスリリース高校生を対象とした給付型奨学金制度「まなべる基金(第14期)」の募集を開始経済的影響を鑑み2023年度から引き続いて奨学金を増額した年額22万円を支給

2024年09月02日

公益財団法人 子ども未来支援財団(代表理事:秋山 忠正、以下「当財団」)は、東日本大震災の影響などにより高校などへの進学・就学が困難な生徒の皆さまを支援する給付型奨学金制度「まなべる基金(第14期)」の募集を本日より開始しますので、お知らせします。

震災以降、岩手県・宮城県・福島県を中心とした被災地では、ご家庭の経済的事由で高校などへの進学・就学が困難となっている生徒がいます。当財団では、困難な状況の中でも、諦めずに学ぶ意欲を持った生徒の皆さまをサポートするため、2011年11月に、給付型奨学金制度「まなべる基金」を創設し、第1期から第13期まで合計3293人、総額178億円規模(今後の給付予定額含む)の支援を行ってきました。
今期も、生徒の皆さまが安心して高校生活を送り、その先の進路に希望を持って進んでいただくことを目的に奨学生を募集します。なお、本制度は当財団にお寄せいただいた寄付金を財源とした給付型奨学金制度のため、返還の必要はありません。
また、先頃の物価上昇などの経済情勢を勘案し、これまでの給付額の見直しを行い、3年制高校などの場合は年額22万円(昨年比年額1万円増)とするなど、多くの生徒の皆さまを支援できる募集内容を継続しています。

「まなべる基金(第14期)」概要

1.募集期間

2024年9月2日(月)~ 10月31日(木)※必着

2.募集人数

100人程度

3.給付金額・給付期間

給付金額給付期間
3年制高校など 年額22万円 2025年4月分より2028年3月分までの高校在籍期間中の最長3年間
4年制高校など 年額16.5万円 2025年4月分より2029年3月分までの高校在籍期間中の最長4年間
その他学校 年額22万円 2025年4月分より高等学校卒業程度認定試験合格まで(最長3年間)

※「その他学校」の必要条件については「応募関連書類」にてご確認ください。

※奨学金の給付期間

高等学校などに在籍の場合

高等学校などの卒業まで(高等専門学校・高等専修学校の場合は高等課程修了まで)に要する最短修業年限が終了する月までとし、高校等の就学課程の途中(2学年以降)から受給する場合は、残りの最短修業年限が終了する月までとします。なお、留学・休学・留年等、受給者の都合で卒業に要する期間が延長した場合でも給付期間の延長はありません。

その他学校に在籍の場合

高等学校卒業程度認定試験「合格」をもって高等学校などの「卒業」と同等とみなし、給付終了となります(最長3年間)。

4.応募資格

以下の(1)~(5)の応募資格の全てを満たす方

(1)生年月日

2005年4月以降に生まれ、2025年4月1日時点で高等学校など、またはその他学校に在籍していることが見込まれる生徒(ただし、2024年9月時点で、高等学校卒業資格を取得している生徒を除く)。

(2)東日本大震災発生時の居住地

東日本大震災発生時に岩手県・宮城県・福島県に居住していた生徒で、かつ、その生徒の家庭で主に家計を支える方も岩手県・宮城県・福島県に居住していたこと。

(3)被災をしていることが証明できる

東日本大震災発生時に岩手県・宮城県・福島県で被災したことを、応募者本人および保護者の自宅の罹災証明書または被災証明書を下記で確認の上、提出により証明できる。

提出書類発生時の被災地
罹災証明書(半壊以上) 岩手県・宮城県・福島県
罹災証明書(一部損壊) 福島県 ■追加必要書類(下記※参照)提出が必要
被災証明書 岩手県・宮城県・福島県 ■追加必要書類(下記※参照)提出が必要

※「罹災証明書(一部損壊)」または「被災証明書」提出の場合は以下のいずれかの事象に該当し、追加必要書類でその事象を証明できること
 ①福島第一原発事故の影響で避難し、二重生活をしている。
 ②福島第一原発事故の影響で一家避難し、避難先で住居費を自己負担している。
 ③福島第一原発事故の影響で避難し、避難先から震災時に居住していた市町村への帰還している。

(4)所得の合計基準

応募者と家計を同一にする18歳以上(9月1日時点)の家族の「2024年度所得証明書(2023年1月〜12月分)」の所得合計が以下を下回っている。

応募者と家計を同一
にする家族の人数
2人3人4人5人6人7人8人9人
所得合計
(18歳以上の家族)
213.6万円 302.3万円 370.5万円 430.8万円 507.6万円 579.9万円 651.2万円 721.7万円
重要:上記所得基準を上回るご家族へ

下記に該当する場合、ご応募いただくことが可能です。
福島第一原発事故の影響で避難し、二重生活をしている場合(資格33※①のケース)にかぎり、世帯全員の所得合計額を1/2にした金額を適用します。(震災時の居住地域が岩手県・宮城県、福島県であること)
例:所得合計400万円で二重生活の場合…所得合計は1/2 の200万円を適用

(5)他の奨学金との重複受給がないこと

他の給付型奨学金と重複受給していないこと。貸与型奨学金でも、高等学校卒業で返還免除となる実質給付型奨学金を受給している場合も重複受給はできません。なお、2024年9月1日時点で、他の給付型奨学金を受給している場合は応募できません(2025年3月で給付期間が終了するものも含む)。

5.選考・奨学生の決定

応募書類の記載をもとに選考委員会で決定した選考基準に基づき総合的に判断します。
応募資格を全て満たしても必ずしも採用となるわけではありませんので予めご了承ください。

6.協力団体

特定非営利活動法人ジービーパートナーズ

7.後援

岩手日報社、河北新報社、福島民報社、福島民友新聞社
岩手県教育委員会、宮城県教育委員会、福島県教育委員会

8.お問い合わせ先

公益財団法人子ども未来支援財団 「まなべる基金」 事務局
電話: 0120-935-459(受付時間:平日12:00~17:00)
Email:manaberukikin@minnade-ganbaro.jp

詳細につきましてはホームページで募集要項をご覧ください。
http://minnade-ganbaro.jp/manaberukikin

公益財団法人 子ども未来支援財団 (旧:公益財団法人東日本大震災復興支援財団)

東日本大震災復興支援財団は、東日本大震災で被災した子どもたちとその家族の支援を行うために、2011年6月に設立されました。高校生向け給付型奨学金制度「まなべる基金」や、東北の復興支援を行うNPO団体などへの助成事業「子どもサポート基金」、福島の浜通りで起業する若者を支援する「HAMADOORIフェニックスプロジェクト」など、東北の子どもたちの夢と希望を育む環境を実現するために「みんなでがんばろう日本」をスローガンに、継続的な支援を続けています。
なお、2023年9月1日には、より広い範囲での子ども支援を目指すために法人名称を公益財団法人東日本大震災復興支援財団から公益財団法人子ども未来支援財団に変更しています。

本件に関する報道関係のお問い合わせ先

公益財団法人子ども未来支援財団 広報担当
info@minnade-ganbaro.jp

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