2012年11月08日
岩手県陸前高田市の子どもたちのための図書館の運営及び読書推進活動。
被災地である陸前高田市竹駒に、トレーラーハウスの「陸前高田こども図書館 うれし野こども図書室分館 ちいさいおうち」を設置。本がこれからの子どもたちの生きる力、人間形成上大切な役割を果たすと考え、子どもたちが心穏やかに過ごすことと、読書の推進を目的とし、地域の方から信頼されるこども図書館を目指し運営している。
・図書の閲覧、貸出。貸出期間は1人5册まで3週間。
・来館した子どもたちへの読み聞かせ、読書案内。
・月2回のお話会(ストーリーテリング、絵本の読み聞かせ、手あそび・わらべ唄 など)
・図書のテーマ展示(1つのテーマをもとに、分野の異なる図書を展示し、紹介する)
「ちいさいおうち」の周知広報や読書推進を積極的に行うために、以下のことを実施。
・市内保育園、小学校を訪問し、「お話のじかん」を開始
・2か月に1回、大人を対象に「えほんの会」を開催し、子どもの時代に果たす読書体験の楽しさ、その力について身をもって会得してもらい、読書の普及をはかる。
・年に一度は、専門の講師を招き、イベントを行い、読書推進に繋げる。今年は、てあそび・わらべ唄の講師を招く。
〔活動の成果〕
・定期的に利用する子どもたちが徐々に増えており、本を読むことの楽しさを感じてもらえていると思う。
・利用者の多くは滞在時間が長く、館内でくつろいで過ごしていく。「ちいさいおうち」が、子どもたちやその家族にとって、安心でき、心地よく過ごせる場所として受け入れられていると感じている。
〔支援者からの声〕
・仮設住宅で生活している方より。「家にいても何となく気が休まらないが、こちらでゆっくり本が読めるのでありがたい。
・近所に住む姉妹のお母さんより。「今まで本に関心がなかったけれど、この図書館ができ利用するようになってよく本を読むようになった」
・利用者のお父さんより。「市内には本屋が1軒しかなく、子どもの本のコーナーも狭い(被災し、仮設店舗で営業している)。それに、この図書館には本屋さんにあまり置いていないおもしろい本がたくさんあってよい。」
・読書ボランティア、図書ボランティアなど、子どもたちに読み聞かせ等を行っている人々の良き学びの場となっている(図書の充実、えほんの会の実施、各種の相談に応じられることなど。)
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