活動レポート ~活動実績のご紹介~
子どもサポート基金助成団体レポート
子どもサポート基金の助成先団体の活動レポートをご紹介しています。
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一般社団法人こころスマイルプロジェクト
- 石巻で心に傷を負った子どもとその保護者への寄り添う活動を行う
- 家族の喪失、自宅の流出、津波の恐怖など、震災を起因して「心に傷を負った」子どもたちを対象に、遊びやアートセラピー等「こころのケア」実施する。それにより、大人が気付けなかった「心の声」を外に吐き出すことで、子どもたちの健全な成長を見守り、学校卒業後も自立した生活を送ることができるよう手助けをする。
基本情報
活動期間 | 2016年4月1日~2017年3月31日 |
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活動地域 | 宮城県石巻市 |
支援人数 | 22名 |
活動人数 | 団体スタッフ5名、ボランティア数延べ184名 |
連携団体 | チームわたほい(イベント/設営・備品貸出・ボランティア派遣) 一般社団法人チーム王冠(イベント/ボランティア派遣) NPO法人桜並木ネットワーク(環境整備・イベント/桜植樹会・花壇製作・餅つき) 石巻市社会福祉協議会(仮設・復興住宅でのひきこもり不登校の情報提供) いしのまきNPOセンター(広報・行政連携) 特定活動非営利活動法人ホープインターナショナル開発機構(バックオフィスサポート) NPO法人仙台グリーフケア研究会(利用者のグリーフに関する助言・研修講師派遣) 一般社団法人日本ソーシャルセラピストアカデミー(心のケアワークショップ開催) 佛教大学社会福祉学部(子どもの成長・問題行動に関する助言) 一般社団法人さとうみファーム(就労支援/ニット製作依頼) 一般社団法人3月のひまわり(都内での朗読会/活動の広報・募金活動) |
写真
活動の背景/内容
震災によって「心に傷を負った」子どもとその保護者は、自分の心の問題を認識できない、あるいは、認識していても周囲への羞恥心から相談できずにいる。そのため、国や県が配置したカウンセラーや医療機関へ積極的に相談できず、「こころのケア」がなされていないのが現状である。結果として、家庭生活や社会生活に支障が出ており、長期的に寄り添う「こころのケア」が不十分な状況であり、解決すべき課題である。
4月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども25名・保護者4名/15回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)18名/4回 - 交流イベント(看板作り・音楽交流会・お花見交流会)
参加人数(のべ)20名/3回 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数14回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)母親交流会・子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)74名
5月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども28名・保護者4名/14回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)18名/4回 - 交流イベント(バーベキュー・流しそうめん)
参加人数(のべ)子ども15名・保護者13名 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数12回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)母親交流会・子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)65名 - 第1回児童精神保健研修会
6月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども23名・保護者9名/11回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)16名/4回 - 交流イベント(菜園作り[雨天のため屋内で実施])
参加人数子ども5名 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数14回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)母親交流会・子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)72名 - 第2回児童精神保健研修会
7月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども18名・保護者2名/14回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)23名/6回 - 交流イベント(夏のデザート作り)
参加人数子ども6名・大人3名 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数14回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)母親交流会・子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)66名
8月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども31名・保護者3名/15回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)12名/3回 - 交流イベント(サマーキャンプ・夏祭り)
参加人数(のべ)サマーキャンプ9名・夏祭り46名/2回 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数6回 - 学習支援
中高生(のべ)7名 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)
サポート人数(のべ)73名
9月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども26名・保護者5名/15回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)28名/5回 - 交流イベント(お月見会)
参加人数(のべ)8名 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数6回 - 学習支援
中高生(のべ)7名 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)母親交流会・子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)65名 - 第3回児童精神保健研修会
10月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども27名・保護者6名/15回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)22名/4回 - 交流イベント(ハロウィーンパーティー)
参加人数(のべ)22名 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数8回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)47名 - 第4回児童精神保健研修会
11月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども38名・保護者7名/17回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)25名/4回 - 交流イベント(桜植樹会・餅つき大会)
参加人数(のべ)子ども14名・大人6名 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数9回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)37名
12月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども27名・保護者7名/17回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)18名/3回 - 交流イベント(クリスマスパーティー)
参加人数(のべ)子ども14名 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数8回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)38名 - 第5回児童精神保健研修会
1月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども22名・保護者7名/16回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)16名/3回 - 交流イベント(お正月会)
参加人数(のべ)子ども14名・大人6名 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数8回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)46名
2月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども17名・保護者5名/16回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)23名/4回 - 交流イベント(豆まき・きりたんぽ作り)
参加人数(のべ)子ども12名・大人3名 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数8回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)子どもを亡くした母の会・父の会
サポート人数(のべ)82名 - 第6回児童精神保健研修会
3月の活動
- 定期個別サポート(アートセラピー/ファミリーアート)
参加人数(のべ)子ども18名・保護者5名/15回 - 子ども広場(公園遊びなど)
参加人数(のべ)31名/5回 - 交流イベント(ひな祭り会)
参加人数(のべ)子ども8名/1回 - ひきこもり不登校家庭訪問
訪問回数9回 - 保護者サポート(面談・電話・メール・家庭訪問)子どもを亡くした母の会
サポート人数(のべ)102名
定量的な成果
- 利用者は平均週2回以上来所している。復学しフォローアップ中の子どもは週1回の訪問又は電話で見守りを行い現状を維持できている。
- 利用者全員が好転又は良い状態を保っている。
- 80%の子どもが自己測定でプラス評価。
- 80%の保護者が良い変化があると判断。
- 震災直後から継続的に関わっている支援者やボランティアへ案内を送り、個人会員15名を獲得した。
- 宮城県の心のケア団体・子ども支援団体・医療機関との連携を行った。また石巻市NPO連絡会議に定期参加し行政や地元NPOとの連携を図った。東京出張で関東で活動する読み聞かせ団体と連携し広報及び募金活動を開始した。
活動に対する支援対象者(受援者)からの声など
心にゆとりができて、諦めなければなんでもできると思うことができました。叱るところは叱ってくれました。こころスマイルは自分にとって唯一安心できる場所です。
(高校2年生・男子)
いつも被災地の子どもたちへ心を寄せてくださりありがとうございます。東日本大震災から6年が経過し、震災は過去の出来事になりつつありますが、心に傷を負った子どもたちは、今もなお小さな心を痛めています。町は復興に向け前進していますが、心の復興にはまだまだ時間が必要です。特に子どもの心の問題は、個々の状態、成長に合わせた長期的な寄り添いが必要です。今後も末永くご支援・ご協力いただけますようお願い申し上げます。