2019年09月27日
石巻広域圏に暮らす困窮状態にある子ども・若者のための多機関連携型「ワンストップ総合相談・伴走型アウトリーチ活動」の推進
貧困、不登校、引きこもり、障がい、ネグレクトなど多重的な困難を抱える6歳~18歳の子ども・若者を支えるため、総合相談・アウトリーチ型の事業を石巻広域圏に創出する
震災によって地域経済と住居が大きな痛手を負い、三世代同居やコミュニティが崩壊し、さまざまな課題が顕在化した。
より一層困難に直面しているケースに対して石巻圏域では40団体を超える子ども・若者支援に関わるNPO等及び行政機関が個々に支援にあたったものの、教育と福祉の縦割りや機能しない制度により学齢期、青年期と包括的・継続的に切れ目なく支援を届け続けることが難しく、根本的なケース改善が困難である。
■事業実施体制の準備
■宮城県委託事業プロポーザル準備
■事業実施準備、拠点、人員、県等の関係機関の調整、会議の開催
■事業実施準備、拠点、人員、県等の関係機関の調整、会議の開催
6/18(月):平成30年度第1回石巻圏域子ども・若者支援地域協議会、各行政・関係機関の協議会加盟
6/18(月):宮城県より子ども・若者育成支援推進法に基づく「指定支援機関」の指定
■毎週(火)~(土)11:00~18:00
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
■毎週(火)~(土)11:00~18:00
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
■毎週(火)~(土)11:00~18:00
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
9/7(金):相談員研修①(特定非営利活動法人子どもグリーフサポートステーション・相澤治氏)
■毎週(火)~(土)11:00~18:00
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
■毎週(火)~(土)11:00~18:00
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
11/21(水):相談員研修②(認定特定非営利活動法人NPOスチューデント・サポート・フェイス代表理事・谷口仁史氏)
11/22(木):平成30年度第2回石巻圏域子ども・若者支援地域協議会
■毎週(火)~(土)11:00~18:00
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
12/16(日)~18(火):現地視察①(認定特定非営利活動法人侍学園スクオーラ今人)
■毎週(火)~(土)11:00~18:00
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
1/25(金):相談員研修③(認定特定非営利活動法人NPOスチューデント・サポート・フェイス相談責任者・数山和己氏)
■毎週(火)~(土)11:00~18:00
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
2/25(月)~27(水):現地視察②(特定非営利活動法人サポートセンターゆめさき、沖縄県子ども若者みらい相談プラザsorae)
■毎週(火)~(土)11:00~18:00
・総合相談センター、アウトリーチ含む個別伴走支援(指定支援機関)の実施
3/20(水):相談員研修④(みやぎ心のケアセンター副センター長・福地成氏)
①(目標)30件の新規ケースの相談を総合相談窓口で受ける。
➡(結果)168件の新規ケース相談を受け付けた。
②(目標)行政・行政関係機関等合わせて20機関が地域支援協議会に加盟意思を表明する。➡(結果)地域協議会に49機関の参加で確定。
③(目標)震災の影響をうけて複合的な困難を有している子どもへ、相談、アウトリーチ以外に必要となる支援の在り方や、メニューの内容を確認する。
➡(結果)次年度に向けて、地域ごとの支援者ネットワークの構築、顔の見える関係づくり、本プロジェクトがケースを抱えすぎないための、地域づくりが必要な打ち手として見えた。
④他地域で運用されている子ども・若者の状態評価の基準を、石巻地域で試行的に運用し、課題と必要性を明らかににする。その上で、石巻版のバージョン1を作成する。
➡(結果)他地域を参考に石巻地域での基準は作成済み。各ケース情報に落とし込み、会議で確認しながら運用している。必要に応じて修正・拡充する。
・当初の想定を大幅に上回る相談件数が寄せられたことは、本事業の必要性を明らかにしているが、それに耐えうる相談支援体制の構築が急務である。
・医療、福祉、心理、司法、教育・・と分野横断的な支援をコーディネートするため、一般的な対人援助経験だけでは対応できず、新規の採用が難しい。中長期的に人材育成も含めて、対応していく必要がある。
継続でのご支援、心より御礼申し上げます。
震災から8年が経過し、街の様子も少しずつ変わってきました。
今年には東日本大震災被災地における造成予定の、すべての復興住宅の建設が完了します。
石巻市内でいえば、仮設校舎が終了し、日常をいよいよ取り戻しつつあります。
しかし、寄せられる相談は右肩上がりとなっており、この3月にかけては震災に起因をするケースの相談が相次ぎました。
震災で故郷が流失したことをきっかけに精神疾患に陥った母子の相談、父親をなくしたトラウマから不登校になった男子の相談など、震災の爪痕は、8年たった今でも、子どもたちの中に重く残っています。
今年度も活動を通じて、精一杯、子どもたちに寄り添い、復興に寄与していく所存です。引き続き、温かく活動を見守っていただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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