子どもサポート基金 2018年度特定非営利活動法人未来図書館

2019年09月27日

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岩手県内の復興人材育成のための小学校中学校高校大学キャリア教育支援事業

小中高での「復興」に関わるキャリア教育支援(子どもと大人が語り合う「かだる」と多様な生き方価値観の大人と学び合う「未来パスポート」)の実施。地域愛や誇り、支える想いなどに触れ考える機会の創出。

基本情報

活動期間
2018年4月1日~2019年3月31日(複数年助成3年目)
活動地域
岩手県(盛岡市、花巻市、山田町、大槌町、宮古市、洋野町、奥州市、金ケ崎町、滝沢市)
支援人数
小学生75名、中学生1,618名、高校生754名、大学生30名
活動人数
団体スタッフ4名、ボランティア数514名(延べ874名)
連携団体
  • ・岩手大学キャリア支援センター/岩手県立大学キャリア支援センター(学生周知/プログラム講師)
  • ・NPO団体活動交流センター/(盛岡市外の学校の宿泊研修でのプログラムの共催、会場手配、講師)
  • ・中坪久人/(活動映像撮影・プログラム講師コーディネート)

写真

  • 2018年度-石鳥谷中.jpg
  • 2018年度-宮古北.jpg
  • 2018年度-西根中 (1).jpg

活動の背景・内容

活動の背景

岩手県の自殺率の高さ、企業の縮小倒産など困っている大人の姿が身近にあり子ども達が将来に展望を抱きづらい現状、地元の企業や地元で暮らす豊かさに触れる機会がないまま若年層の人口流出。

高校や大学を卒業し安定した仕事に就くという従来の価値観が通用しなくなり、生き方も仕事のあり方も多様になる中でキャリア教育のあり方に悩む教員や保護者が増えている。

それら課題を解決するため活動中。

活動の内容

4月の活動

・学生サポーター・長期/短期インターン募集ちらし、ポスター作成

・岩手大学、岩手県立大学、盛岡大学協力依頼

・プロジェクト応援金のしくみ検討・ツール作成

・既存学生による学生の巻き込み検討

5月の活動

・学生サポーター説明会

・岩手大学/県立大学でのインターン説明会

・学生、講師、教員向けプログラムと応援金説明会

・学生サポーターオリエンテーション

・かだる×かだる(おとな×学生)実施

・資金調達の現状に関わる資料作成

6月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど

・学生サポーターOJT研修

・キャスト説明会及びかだる×かだるの実施

・企業へのアプローチ

・自立化に向けた情報収集

・情報発信

・会員向けメルマガをはじめプログラム参加講師へのプロジェクト応援金理解促進

7月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど

・企業へのアプローチに向けた情報整理

・プログラム講師へ応援金理解促進

8月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど

・プログラムの見える化内容検討~テキストマイニング、クラスター分析

・プログラム講師へ応援金理解促進

9月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど

・企業へのアプローチに向けた情報整理・アプローチ

・自立化に向けた他団体の取組内容など情報整理

10月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど【企業へのアプローチ

・ツール作成

自立化に向けた他団体の取組内容など情報整理

11月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど

・企業へのアプローチ

・ツール作成

・交流会・情報交換会準備

12月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど

・企業へのアプローチ

・ツール作成

・交流会・情報交換会準備

1月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど

・ツール作成

・フェスタ開催

2月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど

・ツール作成

・自立化に向けた展開準備

3月の活動

・学校現場でのキャリア教育支援プログラムの実施:打ち合わせ・講師連絡調整・準備・プログラム実施・事後フォローなど

・ツール作成

・活動まとめ

活動の成果

定量的な成果

①(目標)キャリア教育プログラムに3,500名の児童生徒が参加する。

➡(結果)参加者2,477名。持続可能な体制として適正プログラム数20回/年、裨益者数2,000名/年に変更

②(目標)プログラムを受けた生徒の変化の「見える化」。

➡(結果)去に実施したアンケートとは異なる手法での感想分析で一定の効果が示されました。ツールでの「見える化」としては分量が多いため改善が必要。

③(目標)プログラム運営に携わる大学生コアスタッフの確保。

➡(結果)コア人材6名(学生)コアとなる社会人人材3名がキャストとして参加。

④(目標)プログラム運営に携わるスタッフの確保。

➡(結果)講師役ボランティア新規54名以上、学生30名、年間延べ874名参加

※一部のみ紹介

直面している課題など

震災から8年目をむかえ、復興にかかわる民間助成金、行政補助金が一区切りになるため、活動を継続していくために資金が必要であることを実施校や企業、協力者にお伝えしてまいりました。

しかし、必要経費の3割程度しか自分達で賄える見込みがたたないため、持続できる体制に移行しなければなりません。

他団体のヒアリングなどに伺いましたが、子どもの貧困、学習支援などの事業に軸を移す団体も多いため、2019年度の一年間で模索していく所存です。

寄付者へのメッセージ

支えていただきありがとうございます。

子ども食堂、貧困世代の学習支援などと異なり、学校現場での「子どもと大人の学びあい」は行政予算がつきづらく、復興人材の育成の重要性は認識されていても活動を継続していくことが難しい状況にあります。

しかし、活き活きと生きている多様な生き方、価値観を持つ大人と学びあった子ども達は2万人を超えました。

その子ども達がやがて大人になり自分の物語を伝えてくれたら嬉しいです。

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