活動レポート ~活動実績のご紹介~
子どもサポート基金助成団体レポート
子どもサポート基金の助成先団体の活動レポートをご紹介しています。
>子どもサポート基金について
石巻圏域子ども・若者コンソーシアム
- 石巻広域圏に暮らす困窮状態にある子ども・若者のための多機関連携型「ワンストップ総合相談・伴走型アウトリーチ活動」の推進
- 石巻圏域における相談機能の通年開設と関係機関連携強化を目指し、通年の相談窓口を石巻市内に開設するとともに相談員を配置し、年齢別の切れ目のない支援体制を構築する
基本情報
活動期間 | 2021年4月1日~2022年3月31日(複数年助成4年目) |
---|---|
活動地域 | 宮城県石巻市 |
支援人数 | 165名(未就学児3名、小学生31名、中学生48名、高校生31名、大学生3名、その他49名) |
活動人数 | スタッフ27名、ボランティア延べ18名 |
連携団体 | からころステーション 石巻地域若者サポートステーション ひありんく石巻 他 |
写真
活動の背景/内容
震災以前から潜在的に貧困、不登校、引きこもり、障がい、ネグレクト等の多重的困難が地域に存在していたが、震災によって地域経済と住居が大きな痛手を負い、三世代同居やコミュニティが崩壊し、さまざまな課題が顕在化した。より一層困難に直面しているケースに対して3団体が連携して事業を行う本コンソーシアムでは、相談件数、個別伴走件数は増加し続けており、本取り組みの必要性を裏付けている。
4月の活動
・祝日を除く火~土曜日の11:00~18:00開設
・来所および電話窓口の設置(新型コロナウイルスの影響で27日まで来所面談を見合わせ)
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ
・所内支援方針検討会
5月の活動
・祝日を除く火~土曜日の11:00~18:00開設
・来所および電話窓口の設置
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ
6月の活動
・祝日を除く火~土曜日の11:00~18:00開設
・来所および電話窓口の設置
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ
7月の活動
・祝日を除く火~土曜日の11:00~18:00開設
・来所および電話窓口の設置
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ
・現場スタッフの事例検討勉強会 (10名参加)
8月の活動
・祝日を除く火~土曜日の11:00~18:00開設
・来所および電話窓口の設置
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ
9月の活動
・祝日を除く火~土曜日の11:00~18:00開設
・来所および電話窓口の設置
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ
・宮城県と協働し、9月27日に「令和3年度石巻圏域子ども・若者支援地域協議会」を実施
10月の活動
・祝日を除く火~土曜日の11:00~18:00開設
・来所および電話窓口の設置
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ
11月の活動
・祝日を除く火~土曜日の11:00~18:00開設
・来所および電話窓口の設置
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ
12月の活動
・~15歳の個別伴走支援(TEDIC)
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ(Switch)
1月の活動
・~15歳の個別伴走支援(TEDIC)
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ(Switch)
2月の活動
・~15歳の個別伴走支援(TEDIC)
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ(Switch)
3月の活動
・~15歳の個別伴走支援(TEDIC)
・16歳~39歳の個別伴走支援、アウトリーチ(Switch)
定量的な成果
①(目標)コンソーシアムとしての終結基準(総合相談、個別伴走)の作成
➡(結果)個別の状況が多岐にわたるため、一定の終結基準を作りづらい状況にあるが、関係機関で連携しながらの終結基準を共有している
②(目標)他地域で運用されている子ども・若者の状態評価の基準を、石巻地域で運用可能なものに構築し直す。
➡(結果)子ども、若者の評価基準を構築することは現状できていないが、個別のケースでの評価をコンソーシアム内で共有しており、石巻地域の特性に即した状態評価を実現することが出来ている。
③(目標)120件の新規ケースの相談を総合相談窓口で受ける。
➡(結果)133件の新規ケースの相談を受けた。
④(目標)石巻市での包括的な支援システム(フロー)の作成
➡(結果)宮城県と協働し、2021年9月6日に「令和3年度石巻圏域子ども・若者支援地域協議会」を実施した。
⑤(目標)若手支援者育成プログラムを開発・設計する
➡(結果)ピアサポーター養成に向けてのプログラムを開発。感染症対策を徹底しながら、今年度試行、パッケージ化を行っている。
⑥(目標)学習会の実施回数:3回
➡前半は新型コロナの影響で集合研修が難しかったが、7月にスタッフが対面しての事例検討会を実施することが出来た。
⑦(目標)資金調達方針の確定
➡2022年度の資金調達計画を策定し、行政の委託事業や助成金を模索する
直面している課題など
①震災から10年が経過し、震災時に小学生だった子どもたちが高校生から大学生年代になってきており、震災の影響を受けた世代が徐々に就労のステージに立ち始めている。
修学や就職で仙台市や東京に出た若者は一定の成果を出すことが出来ているが、地元に残る若者の就労課題が顕在化してきている。
➡今後子ども若者の年齢が上がるにつれて、地域企業との接続が重要になるため、修学時期以降の継続支援体制の構築を目指す。
②石巻圏域は広域になるため、他地域と比較して、交通の面からひきこもりになる可能性が高い側面がある。アウトリーチ(訪問型個別支援)の必要性はどの支援者も認識しているが、財源や人員の確保が課題となり、機動的な支援の実現はまだできていない。
➡アウトリーチは実際の対面での訪問支援に加え、オンラインでの支援や、オンラインゲームなども活用した個別支援を実施する。
今回は大きな応援をいただき、本当にありがとうございました。
石巻圏域の若者支援団体は震災後に多様な支援団体が増え、様々な形の活動が行われています。今回の取り組みは、そのような団体間の連携や、地域で修学、就労課題を抱える子ども、若者を支えるネットワークの構築を目的とし、大きな成果を出すことが出来ました。
今後は今回築いた仕組みを地域で持続させていくためのステージになりますので、今後も石巻圏域の子ども若者を支える仕組みを気にしていただき、何かの時はぜひお声がけ頂ければと思います。
今後とも引き続きよろしくお願いいたします。