子どもサポート基金 2022年度特定非営利活動法人 こども∞感ぱにー

2023年12月02日

プレーパークにてみんなでお昼づくり.jpg

宮城県と石巻市の子どもが安心して暮らすための拠点づくりとネットワーク構築事業

不登校、虐待、子どもの居場所。これらの課題解決のために、地域資源としてプレーパークと相談事業を継続するとともに、関係機関(者)とネットワークを組み、地域コミュニティ再構築や不登校支援施策見直しを行う。

基本情報

活動期間
2022年4月1日~2023年3月31日(複数年助成2018年度5年目、複数年助成2021年2年目)
活動地域
宮城県石巻市
支援人数
7,183名(未就学児414名、小学生1,931名、中学生276名、高校生138名、その他4,424名)
活動人数
スタッフ4名、ボランティア延べ196名
連携団体
  • 石巻市社会福祉協議会
  • 宮城県教育委員会 生涯学習課/義務教育課
  • 石巻市教育委員会 学校教育課 他

写真

  • 黄金浜自治会ゴミ拾い.JPG
  • こどぱにー10周年式典.jpg
  • 小学校での肝試し大会.jpg
  • 地域の方と開催した秋祭り.JPG

活動の背景・内容

活動の背景

・人口流出や居住地移転などにより、石巻東部地区のコミュニティが再構築できていない。また、学校、PTA、民生員、地域の民間団体などの連携体制が未構築のため、地域のサポートも必要。
・子どもを取り巻く社会課題は毎年悪化し、不登校、孤立、生活困窮など、その数は増加しているが施策改正が追いついていない。子どもの受け入れ施設も児童館が一軒と壊滅的に少ない。
・不登校、虐待、生活困窮などの相談窓口が東部地区にない。

活動の内容

4月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:14回、参加人数:子ども 延258名、大人 延107名、親子 延46組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:電話2件、面談1件 計3件

5月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:13回、参加人数:子ども 延191名、大人 延70名、親子 延23組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い:参加人数:20名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:LINE相談、延2件

6月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:12回、参加人数:子ども 延193名、大人 延64名、親子 延16組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い
参加人数:8名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議
・公明党議員と不登校勉強会

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:面談4件、電話3件、LINE3件、計10件

7月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:14回、参加人数:子ども 延209名、大人 延6⑦名、親子 延23組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い
参加人数:10名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議
・石巻圏域子ども若者支援協議会
・宮城県社会教育主事講習受け入れ
・石巻市長と懇談に関する打ち合わせ

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:電話:2件

8月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:12回、参加人数:子ども 延117名、大人 延79名、親子 延18組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い
参加人数:7名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:面談1件、LINE1件 計2件

9月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:13回、参加人数:子ども 延223名、大人 延64名、親子 延23組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い
参加人数:10名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:子育て:面談3件、LINE2件、電話1件

10月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:14回、参加人数:子ども 延333名、大人 延77名、親子 延24組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い
参加人数:12名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議
・10/6子どもの居場所づくり懇談会
・10/24東部教育事務所
・10/27県議会・市議会議員意見交換会

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:面談8件(子育て2件、子ども相談3件)

④こどぱにー10周年冊子制作

11月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:13回、参加人数:子ども 延334名、大人 延103名、親子 延9組(秋祭り:子ども100名、大人41名)
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い
参加人数:18名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議
・石巻市不登校連絡会議
・スクールソーシャルワーカー会議

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:電話2件、面談4件、TV電話1件 計7件

12月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:12回、参加人数:子ども 延250名、大人 延70名、親子 延20組
・渡波地区地域交流会

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:面談2件

④こどぱにー10周年冊子制作

1月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:10回、参加人数:子ども 延170名、大人 延43名、親子 延11組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い
参加人数:13名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:電話1件

④こどぱにー10周年冊子制作

2月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:10回、参加人数:子ども 延186名、大人 延49名、親子 延10組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い
参加人数:8名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議
・渡中学区協働教育協議会

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:4件(LINE2件 電話2件)

④こどぱにー10周年冊子制作

3月の活動

①3つの地域コミュニティ体制構築
・プレーパークわたのは
開催回数:13回、参加人数:子ども 延295名、大人 延62名、親子 延15組
・渡中学区WWI
・黄金浜自治会との連携
黄金浜地区ごみ拾い
参加人数:11名程度

②石巻市教委や市民との不登校対策連携事業
・まーいいね定例会議
・3/23石巻市子どもの居場所づくり懇談会

③子育て相談と課題を抱えた子どもの相談事業
子育て相談:LINE:3件(1名)

④居場所研修

活動の成果

定量的な成果

①(目標)・子育て中の母の会、おやじの会のサポート:12回
・プレーパーク開催:140回
 子ども:3050人、大人:1060人
・夏祭り開催:120人
➡(結果)・子育て中の母の会、おやじの会のサポート:6回
・プレーパーク開催:150回
 子ども:延2,759人、大人:延855人、ボランティア:延196人
・秋祭り開催:140人(渡波かたろう会、こどぱにー、WWI、黄金浜自治会、社会福祉協議会)

②(目標)渡中学区WWI
・構成人数:25名
・夏祭り共同開催
・主催イベント2回(各小学校1回)開催
・学校行事手伝い:各校1回
➡(結果)渡中学区WWI
・構成人数:25名
・秋祭り共同開催(渡波かたろう会、こどぱにー、WWI、黄金浜自治会、社会福祉協議会)
・夏休み1日イベント共同開催(WWI、子ども食堂、こどぱにー) ・主催イベント2回(肝試し/渡波小学校、ソフトボール交流大会/渡波中)
・学校行事手伝い:3回(運動会,秋祭り/鹿妻小、資源回収/渡波中)
・地域行事手伝い:4回

③(目標)子育て相談延べ60件、子ども相談対応10名
➡(結果)子育て相談延べ51名、子ども相談延べ9名

直面している課題など

◆プレーパークわたのは
・コロナの影響やプレーパークの周知不足により利用人数が思ったように増加しなかった。
➡コロナの5類移行によりコロナの影響は大分緩和されると思われる ・コロナの影響でできなかったイベントを開催することで、それをきっかけにプレーパークの周知、集客を行う
・地域住民、親御さんへ手紙の配布や説明会を行うことでプレーパークの周知、理解を進める

◆プレーパークわたのは
・コロナの影響やプレーパークの周知不足により利用人数が思ったように増加しなかった。
➡コロナの5類移行によりコロナの影響は大分緩和されると思われる ・コロナの影響でできなかったイベントを開催することで、それをきっかけにプレーパークの周知、集客を行う
・地域住民、親御さんへ手紙の配布や説明会を行うことでプレーパークの周知、理解を進める

◆子育て相談の件数が達成しなかった
➡面談や電話で30分以上の相談件数としては少なかったが、LINEによるチャットや立話での短時間のやり取りが多数あったため、来年度の報告方法を改善しようと感じた。また、記録をとる仕組みも考えたい

◆賛助会員が増加しなかった
➡少人数のお話会の企画、10周年記念式典などで入会を見込んだが難しかった。来年度は資金調達の伴走役とともに、本会が不得手とする広報に力を入れ、資金調達の基盤づくりを行いたい

寄付者へのメッセージ

“子どもが地域のなかでまちに”を理念に活動していますが、年々本会の活動外でも地域住民と子どもとの関係性が深まり、子どもが安心して暮らせる地域になっていると感じています。
また、本会のプレーパークが、子どもが困った時に助けを求められる場所になっています。
私たちは、地域によって居場所や相談窓口の格差を感じていますが、その格差を埋める一助になれているのは、皆さまからの温かいご支援によるものです。心から感謝申し上げます

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