子どもサポート基金 2024年度特定非営利活動法人 吉里吉里国

2025年08月12日

世界に一つの作品たち.jpg

モリカツ!~大槌町の森林と共に生きる次世代人材の育成

森林資源を活用できる術を習得しながら、楽しみ、癒され、ワクワクできる体験ができる学びの場「モリカツ!」を通して、次世代人材の育成を行うと共に、森林が「地域」で育てる子どもの居場所としていく。

基本情報

活動期間
2024年4月1日~2025年3月31日(複数年助成 2023年度2年目、2024年度1年目)
活動地域
岩手県大槌町
支援人数
延べ人数668名(未就学児69名、小学生496名、中学生37名、高校生20名、その他46名)
活動人数
スタッフ2名、ボランティア延べ62名
連携団体
  • 大槌町教育委員会/スクールソーシャルワーカー南景元(けやき共育活動/企画検討・参加者への周知等)
  • 大槌高校教員、大槌学園教員、吉里吉里学園教員(木工教室、森林内での活動内容検討・参加者への周知活動等)
  • 大槌町中央公民館吉里吉里分館/館長芳賀博典(子ども向け木工体験/企画検討・参加者への周知等) 他

写真

  • 焼きゴテでお絵描き.JPG
  • 木であそぼう会の木工ブース.JPG
  • これから登る!ドキドキ.jpg
  • 木にのぼって海をみよう.jpg

活動の背景・内容

活動の内容

年間の活動

4月
  • 大槌町教育委員会、町内の子ども支援団体等への訪問及び打ち合わせ、実施計画作成
  • 26日:大槌町特別支援教育支援員研修会参加
5月
  • 5日:親子連れウッドクラフト体験(32名参加)
  • 12日:町内高校生向け薪割り体験会(8名参加)
  • 31日:LD(学習障がい)に関する研修へ参加
  • 大槌町教育委員会、町内の子ども支援団体や自治会の方々との夏休み中の企画についての打ち合わせ
6月
  • 4日:出張木工体験会(11名参加)。不登校児童/生徒向けの木工体験会では、枝の輪切りした木版に焼きペンで絵を描いた。
  • 12日:ピザ体験&人生についてのお話会(24名参加)。この活動も不登校児童/生徒向け、その家族向けとして実施した。生地からこねてトッピングし、薪のピザ窯を使った体験に加え、自分の幼少時の決断や今の仕事のことなどをお話する人生についてのお話会を行った。
  • 28日:子ども未来支援財団授与式参加。大槌町教育委員会、町内の子ども支援団体や自治会の方々との夏休み中の企画についての打ち合わせ
7月
  • 17日:けやき共育体験会「自然表現ワークショップ」(10名参加)。不登校児童/生徒を対象とし、自然に身を任せ、自分の心を開放し表現する体験会を行った。
  • 23日:けやき共育体験会。木工「海の流木アート」(5名参加)。不登校児童/生徒を対象とし、海岸で拾った流木を使った作品づくりを行った。
  • 25日:けやき共育保護者会 焚き火を囲む会(23名参加)。不登校児童/生徒や保護者を対象とし、薪割りをしたり、焚き火を囲みながら悩みを打ち明けたり相談し合う会を行った。
  • 29日:木工体験会「大槌の木材をトンカチで組立てよう」(15名参加)。学童クラブに通う子どもたちを対象とし、大槌の森からいただいた木材で作られた木工キット(本棚や引き出し付き椅子等)をトンカチを使って組み立てた。
  • 29日、30日:森林内でのツリークライミング体験会(29日25名参加、30日26名参加)。木工体験会「大槌の木材をトンカチで組立てよう」(29日26名参加、30日21名参加)
  • 吉里吉里公民館が行う地域で育てる夏休み企画の2日間を担当し、森林内のツリークライミング体験と木工体験の2チームに分かれて行った。
8月
  • 2日:森林内でのツリークライミング体験会(9名参加)。地域の教育施設と連携し、子どもたちを対象とした森の中でツリークライミング体験会を実施した。
  • 6日:木工体験会「大槌の木をトンカチで組立てよう」(15名参加)。学童クラブに通う子どもたちを対象とし、大槌の森からいただいた木材で作られた木工キット(本棚や引き出し付き椅子等)をトンカチを使って組み立てた。また、絵具で色を付け、よりオリジナルの木工作品を制作した。
  • 10日:木工体験会「森のしおりづくり」(42名参加)。地域の子どもたちや住民を対象とした夏祭りの一角で、アジサイ等の花や様々な形の葉の押し花を、透明シールで挟むしおりづくりを行った。その他、大槌町教育委員会との打合せの他、公民館や自治会(子ども会)の方々との振り返りや秋~冬休み前後の企画についての打ち合わせを行った。
9月
  • 13日:けやき共育体験会 森のしおりづくり(5名参加)。アジサイ等の花や様々な形の葉の押し花を、透明シールで挟むしおりづくりを行った。
  • 17日:吉里吉里学園小学部3年生ふるさと科 森林散策~薪割り体験(10名参加)。森林内で地球と一体になる時間や自然に関するお話の後、吉里吉里国作業場に移動し、薪割りを体験した。
  • 18日:けやき共育体験会「自然表現ワークショップ」(7名参加)。バランスボールを使いながら、自分の中の声に耳を傾け表現するワークショップを行った。
  • 25日:けやき共育体験会「砂金採り体験」(7名参加)。砂が混ざった川水から、砂金を探す体験を行った。
  • 27日:けやき共育体験会「大槌の木をトンカチで組立てよう」(6名参加)。大槌の森からいただいた木材で作られた木工キット(引き出し付き椅子)をトンカチを使って組み立てた。
  • 11日~12日には、スタッフ研修を行い、自然を活用して実施している子ども支援団体の活動視察を行った。その他、大槌町教育委員会との打合せの他、公民館や自治会(子ども会)、自然を活用した体験を手がけている方々との振り返り、冬休み中の企画についての打ち合わせを行った。
10月
  • 15日:けやき共育体験会 ツリークライミング体験。地域の教育施設と連携し、子どもたちを対象とした森の中でツリークライミング体験会を実施した。(7名)
  • 17日:けやき共育体験会、びじゅつの時間。葉っぱを題材にしてデッサンした。(5名)
  • 30日:大槌学園支援学級向け 木工体験(24名)
  • 31日:けやき共育体験会 もっこうの時間(6名)。輪切りにした丸太を台にして、森や木などの自然にかかわる絵を絵具や焼きごてで描いたり、貝殻や石、木の実や枝といった自然物等を貼って作品を作った。
11月
  • 6日:けやき共育体験会「たいこで表現ワークショップ」(8名)。たいこや丸太をたたいて音を出すことで自分を表現するワークショップを行った。
  • 15日:けやき共育体験会 「もっこうの時間」(6名)。山の素材(細枝やまつぼっくり)を使って「カイブツ」作品づくりを行った。
  • 29日:けやき共育体験会 「びじゅつの時間」(7名)。いろんな樹種の木のデッサンをした。
12月
  • 16日:けやき共育体験会、森あるき&材料あつめ2名。役場裏の山へ行き、あるきながらクリスマス飾りの材料集めを行った。
  • 17日:けやき共育体験会、クリスマスの飾り作り6名。16日に集めた材料でクリスマス飾り作りを行った。
  • 25日冬の子ども体験教室、薪割+羽子板づくり42名。吉里吉里公民館で薪割り体験と羽子板づくりを行った。作り終えた子どもたちは羽子板遊びをしていた。
  • 26日:冬の子ども体験教室、薪割+凧づくり39名。吉里吉里公民館で薪割体験と凧づくりを行った。
1月
  • 13日:冬の子ども体験教室、凧揚げ大会、子ども35名。親子や地域の方も含めた総人数は約100名。12月に実施した凧づくりの延長企画として凧揚げ大会が行われた。
  • 25日:木であそぼう会、木工体験ブース35名。全体の参加者は約50名。大槌町文化交流センターのエントランス付近で開催された大槌高校生主催のイベント。木工キットを組み立てる体験ブースや薪を使ったジェンガ、薪を高く積む競争をするつみつみ大会、モルック等のブースが設けられた。
  • 近くの子ども園(吉里吉里保育園、つつみこども園)と次年度の計画「森の日」についての打合せ
2月
  • 3日:出張木工体験 つつみこども園。「風の子展」にて参加者88名。吉里吉里にある保育施設つつみ子ども園・放課後の居場所つつみterraceにて行われた作品展「風の子展」の一角で木工体験会を実施した。
  • 14日:けやき共育体験会。フェイクスイーツづくり参加者4名。バレンタインデーに合わせて、三角形や円柱の木片をケーキに見立て、粘土や木の実でデコレーションし、絵具で色付けした。
  • 26日:けやき共育体験会、サバイバル火おこし体験、参加者6名。森から焚き木を拾い集める散策から始まり、拾ってきた枝葉とマッチを使ってどのように置いて火を起こしていくかを試行錯誤し、斧での薪割りも同時に行った。近くの子ども園と次年度実施する「森の日」についての所内会議
3月
  • 30日:出張木工ワークショップ。大槌の木とトンカチで木工作、参加者21名 町内の公民館で春休みの子どもの居場所作りのための体験教室が開催され、木工体験を実施した。
  • 近くの子ども園と次年度実施する「森の日」についての所内会議
  • 次年度のけやき共育体験活動についての打合せ

活動の成果

定量的な成果

①(目標)モリカツ!を12回開催し、延べ100人以上が参加している。
➡(結果)モリカツ!を36回開催、参加者数のべ668人
目標を達成し、計画以上の結果といえる。

②(目標)500人以上がモリカツ!のことを知っている。
➡(結果)1,000人以上がモリカツ!を知っている。目標を達成し、計画以上の結果といえる。

③(目標)モリカツ!の活動時に運営サポートスタッフとして延べ12人以上が参加している。
➡(結果)運営サポートスタッフはのべ62人参加している。目標を達成し、計画以上の結果といえる。

寄付者へのメッセージ

震災を経て子どもたちの環境は目まぐるしい変化がありました。当法人は、この地域の未来を担う子どもたちに、どう寄り添っていけるのか、しっかりと向き合って行動していきます。自然環境に対峙する団体として、次世代の人材育成事業を展開する意義も見えてきています。
私たちの活動へのご理解と多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。これからも真摯に活動を続けて参りますので、宜しくお願い致します。

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