活動レポート ~活動実績のご紹介~
子どもサポート基金助成団体レポート
子どもサポート基金の助成先団体の活動レポートをご紹介しています。
>子どもサポート基金について
特定非営利活動法人石巻復興支援ネットワーク
- 笑顔でつながろう~居場所づくりと大好きといえるまちづくり事業~
- 石巻市内の子どもたちが、自由に集まり、復興まちづくりのために話し合い、実際に活動をするための機会と場所を提供する。
基本情報
支援人数 | 10~100名 |
---|---|
活動人数 | スタッフ6名、ボランティア20名 |
連携団体 | 特手非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会 石巻専修大学 一般社団法人キッズ・メディア・ステーション |
写真
活動の背景/内容
石巻市市街地周辺には、今回の震災で運動場、公園などの施設に仮設住宅が建設されたことで、市民、特に子どもが安全かつ自由に集うことができる場所が少なくなっており、子どもたちが自由に遊ぶことができる場や機会が必要とされていました。また、復興やまちづくりについて話し合う場の多くは大人たちが主体となっており、子どもたちが主体となって復興やまちづくりについて話し合う機会や、復興への思いを発信する機会が必要とされていました。
〇石巻日日こども新聞制作支援事業
・石巻日日新聞と一般社団法人キッズ・メディア・ステーションとの協働で、石巻市の小、中、高校生が記者となって作る石巻日日子ども新聞の制作を支援しました。
・当団体として具体的には、子どもたちが記者として取材をするためのワークショップの実施、子どもたちが提案した取材対象(石巻市で子供の支援をしている団体の代表など)との連絡調整を担当しました。
※前年度からの継続事業で、事業期間中は6月と9月に発行しました。
〇子どもの学び場・遊び場づくり事業
・石巻市教育委員会から受けた要学習支援のこどもたちの相談に対し、教育委員会、親御さんと協議の上、学習支援団体につなげました。
・一般社団法人キッズメディアステーションなどとの協働で、仮設団地や地域の集会所、ショッピングセンター(イオン石巻)のイベントスペースなどを利用して、子どもたちが一緒に集まって楽しむことができるイベントやワークショップを開催しました。
7月:プログラミングワークショップ(キッズメディアステーション、NPO法人CANVAS(主催)との協働で、子供向けのソフトなどを使ったプログラミングに親しむワークショップを3回開催しました)
8月:POKÉMON with YOUワゴンがやってくる(株式会社ポケモンとの協働で、仮設団地集会所にポケモングッズを積んだワゴンを呼び、子どもたちが楽しむ機会を作りました)
9月:東北アニメDEエール(キッズメディアステーションとの協働で、アニメワークショップとアニメの上映会を開催しました)
・仮設団地近くの公園を整備し、子どもたちが安心して遊ぶことができる場を作っています。整備に当たっては公園を利用する住民の意見を取り入れるワークショップを開催し、毎月第3日曜日に公園を利用して子どもが自由に遊ぶことができるプレーパークを開催しました。同時に、石巻市内の子ども支援団体や遊び場づくりのネットワークに参加しながら、石巻市内全域で子どもの遊び場や機会が増えるよう連携した。(5月5,6日に石巻市牧山でプレーパークを実施)
・兵庫県篠山市社会福祉協議会との協働で、篠山市の高校生のボランティアを受け入れ、8月に実施したプレーパークで石巻の子どもたちと一緒に遊ぶ交流会を実施しました。
各イベント参加人数
プログラミングワークショップ・・・事前申し込み25人、当日参加+約30人
POKÉMON with YOUワゴンがやってくる・・・約50人参加
東北アニメDEエール・・・約25人参加
プレーパーク・・・4月から9月までに8回実施(うち1回、雨天中止)し、合計約180人参加
牧山プレーパーク・・・約100名参加
当団体は助成金に頼る部分が大きいため、支援を続けるためには皆様の温かいご支援があってこそと、日々感謝の気持ちを新たにしております。被災地における子どもたちの元気さに私たちも励まされる一方、家族、友人を失った悲しみや生活再建の中でのストレス、遊び場が失われてしまっている現状ではその元気さもふとしたきっかけで失われることになるため、長いスパンでの根気強い支援が重要となります。設立間もないため、試行錯誤の連続で、至らない点も多くありますが、今後とも温かい目で私たちの活動を見守っていただければ幸いです。