2013年06月25日
こころのふる里プロジェクト 学習支援及び子供のこころのカウンセリング
埼玉県加須市の広域避難者支援サロン「ハーモニー」にて福島県から避難している双葉町の子供たちを対象に遅れている学習の支援及び子供のストレスの対処、こころの健康を維持するためのカウンセリングを行う。
【活動の背景】
現在福島県双葉町の町民の広域避難者の多くは埼玉県加須市に避難している。(埼玉県全域で1174名双葉町集計)その内就学児童は加須市でほとんどが通学している。しかし、避難所生活の子供たちや借り上げ住宅の子供たちに不登校や学習の遅れも目立つ。また、加須市の慣れない土地でなじめない子供も多くいる。その為私どもは広域避難者支援サロン「ハーモニー」を開設した。ハーモニーの目的は学童だけではないが、父兄の中から「こころの支援をしてほしい。」「大学受験に学習が追い付かない」「子供が学校に行きたがらない」などの相談があり、子供たちの支援も行っていく必要があると考えられる。福島県双葉町とは文化や習慣も違うため子供の中では適応できない子供もいるのが現状である。避難が長期化し、先の見えない暮らしの中で大人も不安であるし、まして、子供は自分の将来をどう考えていいのかわからなくなっている。そんな不安を少しでも減らし、今の大切な時期を楽しめる学生生活にしてほしいと願い支援していく必要を感じる。
【活動内容】
○活動時期
2012年10月からニーズの探索をはじめ2012年11月からは月・水・金の16時から17時半まで学習支援を定期開催し、週に3日通ってくる児童も多くあった。活動は現在も継続中である。
○活動内容
当初の課題として不登校・学習の遅れ・心の葛藤などの相談が多かった。ニーズ探索を行っていくと、学校には行くが、友達と馴染めない。言葉の壁が越えられずいじめられる。みんなのペースについていけない等の問題も上がり、学習だけではなく、児童の生活全体の支援が必要と考えられた。その為、学習のみならず、歌や、面白実験などを入れた企画を行い、他の児童との交流もできるよう支援してきた。
○毎週月・水・金の学習支援活動
歌と踊りを楽しもう(世代間交流)計4回実施
東京大学化学実験サークルCASTによる面白化学実験教室の開催1回
子供が宿題をするようになった。片づけをするようになった。お友達が増えた。などの声が聞かれた。また、学校になかなか行きたがらなかった児童も3学期は欠席することなく通学した。しかし、まだまだ、来たいけど来れない児童が居ることもわかってきた。今後も継続して支援していく必要があると考える。
【寄付者へのメッセージ】
皆様の温かいご支援のおかげで、私たちは非難を余儀なくされた双葉郡の方々のお子様への支援を行うことができました。子供たちの心にも大きな穴がぽかりと開いてしまっている状況であります。今後の次代を担う子供たちに夢や希望のある人生を歩んでいただけるきっかけを頂きまして誠に感謝しております。
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