子どもサポート基金 2012年度第3期日本スポーツターフ

2013年06月28日

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岩手県陸前高田市上長部地区の芝生グラウンドプロジェクト

人々の善意から生まれた子どもたちのための手作り芝生グラウンドを継続して維持し、子どもたちが走り回ったり、運動する環境を取り戻す。芝生を維持していくために必要となる芝刈り機を購入、贈呈陸前高田市および上長部区地域組合に、管理運用とし常設できた。今後も、継続して芝生管理指導支援を行う。

基本情報

活動地域
岩手県陸前高田市
活動人数
20,000名

写真

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活動の背景・内容

活動の内容

【活動の背景】
被災地ではグラウンドや空き地のほとんどが仮設住宅用地となり子どもたちの走り回る場所がない。心身の健やかな発育の場を取り戻し、芝生にすることで安心して外遊びができるとともに地域の憩いのグラウンドとして希望の広場として住民が集まる場所をつくることが急務である。そしてそれを地域の方々と協働して継続していかなくてはならない。

【活動の内容】

津波によって大きな被害を受けた上長部地区の地権者が「子どもたちの遊び場に」と提供した土地を全国からのボランティアと地域の人々と共に手作りの芝生グラウンドを作った。延べ2万人が関わり完成。がれきの山が「鎮魂のグラウンド」「奇跡の芝生」と呼ばれ子どもからお年寄りまでが集う場となった。地元の人々そしてグラウンド不足からバスで2時間以上かけて盛岡市ほかからも通い体育や部活動、運動会などで使用されている。

2012年10月30日に、購入した芝刈り機の贈呈式を実施。
維持が難しいとされる芝生のグラウンドを必須となる芝刈り機の常設によって格段に作業効率が上がった

2013年度は大船渡で同事業実施予定

活動の成果

●戸羽太陸前高田市長「ここまで芝が生えそろっているなんてびっくりした。ここを使って子どもたちに沢山走って沢山汗をかいてほしい。子どもが笑顔になれば大人も笑顔になる」(2012年8月21日来訪時コメント)
 
●鹿折FCの菅原洋一代表「お金を払ってもプレーする価値がある。希望の光」と涙声で笑い、高田FCの亀井蒼太君(10)は「芝生のグラウンドで練習して将来はバルセロナの選手になる」と目を輝かせた。2013年3月6日産経新聞より抜粋
 
●「変わり果てた町が再生していく様子を、確かな目で見続け、大人になった時にこのことを教訓として役立てて欲しい。震災直後は、全ての人たちが驚きと失望感にさいなまれ、不安な日々を送っていた。その後、多くの人たちの善意により色々な援助をいただきながら今日まで歩んで来た。この現実をしっかりと記憶に留めておき、長い人生の中で他人に対する感謝の気持ちを忘れないでほしい。また、人に思いやりの心を伝えられる大人になってほしい」 「このグラウンドは多くの人たちの結晶により完成した。感謝を忘れず、大切に使用してもらいたい」遠野まごころネットHP(2012年9月16日)より抜粋

 

【寄付者へのメッセージ】
みなさまの想いが形になりました。連日、たくさんの方々が集い、結果的に子どもたちだけでなくみんなの笑顔につながっています。感謝しかありません。本当にありがとうございます。

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