2013年06月27日
「パパに会いたいプロジェクト」福島県及び他の被災県に残る父親が北海道へ避難した家族へ会いにいく際の面会交通費を支援する活動
これまでに当法人は「子どもたちを希望の大地へ」と称し、福島および東北の県から自主避難希望者を集い、北海道への雇用促進住宅入居を北海道庁と連携し活動してきました。自主避難の現状は母子のみでの避難が多く父親は生活を支えるため福島に一人残っています。子どもたちにとって必要なのは、家族が一緒であること。本支援活動はパパに会いたいと願う子どもたちのために、父親が避難している子どもたちに会うための交通費を支援するプロジェクトです。2011年12月、年末年始を家族と過ごす事してもらうため第1回目の「パパに会いたいプロジェクト」を、2011年12月28日から2012年1月5日の期間で実行。その必要性を訴え寄付金を募り、2012年7月14日第二回目を実行。以来月に一度のペースで募集を行い実行して来ました。いずれも仙台港で待ち合わせをし、フェリーにて苫小牧~札幌まで同行。父親たちと船中話をし、いかに厳しい現実の中生活を支えているか、それぞれの家庭が抱える事情の中でこの活動の必要性を痛感して来ました。
【活動の背景】
当法人がアテンドをしてきた北海道自主避難のほとんどは母子疎開です。二重生活を支えるため父親は被災県に一人残っています。金銭的理由はもちろん、精神的苦痛からドロップアウトしてしまう家族を活動を通じて見てきました。避難先である住宅では新たな受け入れが昨年末で終了した事、福島県において県内住宅での支援がはじまった事もあり、望む、望まないに関わらず、決して安全とは言い切れない故郷へ帰る家族、子どもたちが増えています。当然そうした問題は全国へ避難している子どもたちも同様であるため、高速道路の無償化など行政支援もありますが、公共交通機関を利用しなければならない避難先、避難家族への面会交通費支援は北海道に限らず全国への拡大が必要であると感じます。
【活動内容】
●2013年2月9日 パパに会いたいプロジェクト1名応募、
実行仙台港からフェリーで苫小牧へ。お父さんから報告をいただき、久しぶりに子どもたちと会い買い物やスキーに行かれたそうです。
●2013年3月23日パパに会いたいプロジェクト9名応募、実行
仙台港からフェリーで苫小牧へ。子どもたちは春休みをお父さんと過ごすことが出来ました。
●2013年2月9日出発 参加のお父さんより
この度はパパに会いたいプロジェクトに参加させていただきありがとうございます。自主避難でありこのような企画については賛否両論があると思いますが、最悪の事態を考えると、親として出来るのは遠くへ避難させるしかございませんし今でも避難をして離ればなれで二重生活している家庭が沢山おります。また、北海道迄の交通費を考えると毎月会いに行くのも容易ではなく、家計の負担も厳しいものがございます。ですからこのような企画を継続していただけたら大変助かります。子供たちと久しぶりに会えて親子水入らずで外食に出掛け、買い物にも行けました。有り難う御座いました。
●2013年3月23日出発 参加のお父さんより
母子避難している人のほとんどが、できれば家族みんなで暮らしたいと思っているはずです。色々な選択肢がある中で私たちは家族離れ離れで暮らすという決断をしました。しかし、2重生活は精神的、肉体的、経済的負担がとても大きいです。私たちにとってこのプロジェクトの存在は大変ありがたく思っています。今後もこのプロジェクトの継続を切に願うと同時に、全国の母子避難者にも広げていってほしいと思います。どうぞよろしくお願いします。
<寄付者へのメッセージ>
このたびは公益財団法人東日本大震災復興支援財団へ助成対象として選出され活動することが出来ました。多くの子どもたちが久しぶりにパパに会う事が出来ました。これも寄付者の皆さまのおかげと感謝申し上げます。みんな地球の子どもじゃんは、これからも子どもたちの笑顔のため、この活動をこれまで同様継続して参ります。
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