2013年07月10日
宮城県亘理郡亘理町宮前かせつ住宅に居住する小中学生の「いちごっこ被災地学習サポート」
被災者の居住空間は子供の勉学や精神にとって決して良い環境とは言えない。そのため勉強をしようという環境を作り、継続可能な体制を整えた。この事業には大震災経験の阪神地区の塾長と協業し、仙台市内の国立大学の学生が担った。また、仮設住宅子ども会の各種行事のサポートも併せて行った。
<活動の背景>
仮設住宅で暮らす子供たちは以前の住環境から比べ勉学の環境は著しく低下している。また、被災地の学童の学習能力の低下か予測されていることから、地元大学である宮城教育大学は宮城県北部に支援センターを開設した。当地区においてはそのような機能が設立されていないことから、子供の学習意欲を醸成するため、学習支援を行う必要がある。当事業では被災先進地である神戸地区で実績のある専門教師と東北大学生等のコラボレーションで行うこととした。
また、中学3年生は高校入学を控えて人生の重要な時期となっている。この子供たちには進学希望高への入学により、よりモチベーションを高く持って、地元復興への人材として育成してゆく必要があった。
<活動の内容>
2012年10月1日~2013年3月31日
1. 学習塾の開催
(1)10月:10回 11月:8回 12月:8回 1月:7回 2月:8回 3月:5回 計46回
通常日 1日に4時間 合計 約200時間
2. クリスマス会等の開催
12月クリスマス会
3月お別れ会
3. 学習強化週間
期末試験対策 6月:5日間 11月:5日間 2月:3日間 合計13回 1日8時間 約100時間
受験対策 3月:7日間 1日10時間 約70時間 総合計 170時間
子供の学習習慣がついたとの父兄からの評価がある。また、学習意欲も涵養され、中学3年生は志望校へ全員が合格した。
このようなことから、当事業の継続実施の希望が多く寄せられた。子供会への支援については、大きな感謝が寄せられた。
また、ダンテさんのご訪問での補修授業では子供たちをはじめ、父兄からの感謝の声が大きかった。
<寄付者へのメッセージ>
わたくし共の地域では当学習塾の関心度が高まっております。それは、小中学生の成績が向上したことによるものです。
大学のない地方都市で、仙台の優秀な学生との交流は小中学生の人生にとって欠け甲斐のない経験となっています。小中学生は地元復興の人材として多くの期待が寄せられます。このような活動にご支援いただきましたことに深く感謝するとともに、今後の事業継続についてもご配慮いただきますようお願い申し上げます。
また、子供達と寄付者の交流も子供たちにとってとても楽しく豊かなものになりました。顔の見えるご寄付は何よりのものと考えます。これからもよろしくお願い申し上げます。
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