子どもサポート基金 子どもサポート基金一般社団法人南三陸町復興推進ネットワーク
2013年05月08日
南三陸てらこや事業 ~南三陸町の小中学生のための自主学習支援活動~
南三陸町で自学自習を支援するスペースを運営
2012年7月から2013年3月31日までの活動期間において169回の開講で利用者は小中学生157名であった。
住環境の問題で自主学習の困難な被災地の児童生徒の自主学習環境の改善を行った。
基本情報
- 活動地域
-
宮城県南三陸町
- 活動人数
- 小中学生157名
活動の背景・内容
活動の内容
<活動の背景>
南三陸町内8小中学校のうち、3つが震災前の校舎を使用できず、さらに浸水域の歩行が制限されている。従前の学習支援施設との間での距離も変化している中で、復旧・復興活動のため保護者も多忙で児童生徒の送迎に課題を抱えている。また、仮設住宅の環境において学習スペースが減少し、自治会によっては本来目的ではないことを理由に、児童単独での集会所利用も制限されていた。
震災後に町外の団体の支援を受けて運営されていた南三陸ホテル観洋内での学習支援施設が2012年7月で小学生へのサービスを停止した。活動開始以前は、児童・生徒が自由に利用できる学習スペースが減少していた。このような中で、児童・生徒の自主学習スペースの拡充が課題であった。
<活動内容>
震災により、子ども達の学習施設・環境が激減していたため、宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋の1室において南三陸町内の小学校及び中学校の児童・生徒のうち、学習支援を希望する者に対して、自主学習教室「南三陸てらこや」を開講しました。
活動期間:2012年7月〜2013年3月 (うち活動日数174日、169回開講)
・学習について
自主学習内容は、学校課題を中心とし、こども新聞や図鑑、数学パズルなど学校指定外の教材も適宜用意しました。また、質問対応にあたるスタッフも適宜募集、マッチングし、活動していただきました。
・送迎について
町内の児童は浸水区域の往来が難しい状況にあるため、11月から有限会社志津川観光交通と連携し、送迎が必要な利用者に対して送迎の手配を行いました。
・広報活動について
活動場所であるホテルにポスターの掲示、チラシの配布やホームページで、広く町民の方や外部支援者の方々に広報を行いました。
活動の成果
震災後の住環境の問題で自主学習が難しい中、南三陸てらこやでは、南三陸町内の小中学生のべ157名ほどの利用がありました。中学生の中には受験を控えている生徒もいるので、受験勉強の空間を提供することにもつながりました。足繁く通ってくれた受験生は志望校に合格できました。
小学生と中学生が同じ空間にいることで自習環境の不成立が懸念されましたが、両者ともに集中して自主学習に取り組める場所を整えることができました。
<寄付者へのメッセージ>
南三陸町復興推進ネットワーク「南三陸てらこや」の活動にご協力いただきましてありがとうございます。支援者の皆様やボランティアのみなさんのおかげで、南三陸てらこやの活動を運営する事ができ、子どもたちも無事進学・進級することができました。また被災地の子どもたちの学習環境改善の一助となりました。
震災から2年以上が経過し、被災地の状況は日々刻々と変化しており、復興はまだまだこれからです。南三陸生まれの弊団体は、「教育」「自然」「ネットワーク」をキーワードに、「若手世代のコミュニティ再生への貢献」「教育を通じた”まちづくり”への貢献」「新規事業の研究・開発」に関する事業を行っております。
今後もふるさとの未来のため活動していきます。皆様のご支援、ご理解、ご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。
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