2013年07月13日
ビヨンドトゥモロースプリングプログラム2013
本プログラムは、奨学金プログラム参加者を対象としました。参加者がビヨンドトゥモローの趣旨と目的を理解し、東北発のリーダーとしてこれからの学生生活において何を達成すべきかを具体化し、また、参加学生たちが団結し、東北の未来のために貢献するための信頼を築くことを目的として開催されました。 参加学生が、ビヨンドトゥモローについて理解を深め、未来に向かって自分が目指すべきビジョンを描き、これからの学生生活において何を達成すべきかを具体化する3泊4日を過ごしました。各界で活躍するリーダーたちの大学生活についてのインタビューや、メンターとの対話を通して、東北被災地を代表する自分たちが逆境を乗り越えて果たすべき社会的な役割について考え、アクションに移すきっかけとなる場を構築しました。
【活動の背景】
東日本大震災から2年が経ち、緊急支援のフェーズを経て、中長期的な観点から復興を担う人材が求められています。多角的な視点から復興課題を検証し、ベストプラクティスを用いて復興計画を立案、実行していく人材を東北から継続的に輩出するためには、広い視野と見識を持った人材モデルをまず輩出し、後進が多く生まれるようなメカニズムの創出が急務であり、東北被災地から、将来の東北復興を担う人材を輩出するためのリーダーシップ育成プログラムを開催するはこびに至りました。
【活動の内容】
(時期)2013年3月15日(金)~18日(月)
(会場)国立オリンピック記念青少年総合センター、鳩ノ巣バンガロー
(対象者)書類選考および面接選考により選抜された岩手・宮城・福島県出身の学生約30名
(活動内容)4日間に渡り、以下4つのアプローチにより参加学生が「東北出身の若い世代だからこそ実現できるアクションプラン」を作成しました。
①参加学生による「東北のためのアクション」をテーマにしたディスカッション。
②「はたちの頃」をテーマに、各界で活躍するリーダーに大学生の頃になにをすべきかを問うインタビュー。
③各界で活躍するリーダーたちが学生の将来の夢実現をサポートするメンターとの対話。
④参加学生が主体となり企画・開催した1泊2日のキャンプを通じたチームビルディング。
(リソースパーソン)プレゼンテーションに向けてのディスカッションでは、社会人として主体的なアクションを起こしている2名の若手リーダーがリソースパーソンとして加わり、学生へ助言を与えました。
上記のアプローチを通じ、参加学生が東北発のリーダーとしてこれからの学生生活で何を達成すべきかを具体化し、「企業とのコラボ」「地元発の活動」「対話型活動」の3つのテーマに分かれ、最終日にプレゼンテーションの形で、各界のリーダーたちを前に発表しました。また、プログラム期間中には、安倍昭恵首相夫人、小泉進次郎衆議院議員にお越し頂き、学生たちとの対話に臨んでいただきました。最終日の閉会式には、首相官邸国際広報室からゲストをお招きし、学生たちにエールを贈っていただきました。安倍夫人からは「東日本大震災という未曽有の惨事の中、生きることができ、このプログラムに参加するというチャンスに恵まれた皆さんには、大きな使命があると思っています」と、また、小泉進次郎衆議院議員からは、「私たちは、復興を見届ける時まで責任を持てる世代です。」と学生たちに励ましの言葉がありました。
【寄付者へのメッセージ】
今後とも、被災地からリーダー候補を輩出すべく、活動して参る所存です。震災から2年が経ちましたが、震災の記憶を薄れさせることなく、息の長い支援を続けてまいりたいと存じます。辛い経験をした彼らだからこそできることがあると考えており、学生らの成長へと繋がるプログラムを開催して参りたいと思います。世界・日本の未来を担う資質を持つ、意欲高い被災地の学生の成長を助けるべく、皆さまのご協力・ご指導をお願い申し上げます。
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