子どもサポート基金 子どもサポート基金特定非営利活動法人Inseki Project

2013年07月12日

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「宮城県東松島市立浜市小学校の子ども達に最高の思い出をつくろう」

津波により甚大な被害を受け、2012年度末で閉校が決まっている宮城県東松島市立浜市小学校での演劇上演。浜市小学校としての楽しい思い出を沢山残してあげたいという同校のPTAより依頼を受けて、演劇作品『おんがえしおんがえしおんがえし』を上演。

基本情報

活動地域
宮城県東松島市
活動人数
141名

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活動の背景・内容

活動の内容

【活動の背景】
東松島市立浜市小学校は津波による被害が甚大であり、市内の小野小学校に間借りして学校生活を送っていたが、2012年度末で小野小学校と統合し、閉校となることが決定。生徒さんに「浜市小学校としての最後の一年に楽しい思い出を沢山作ってあげたい」というPTAの皆さんより、当法人に演劇上演が依頼された。

【活動内容】
2012年12月13日(木)、東松島市入り。本番の会場は、浜市小学校が間借りしていらっしゃる小野小学校体育館。午後には会場入りして、舞台セットを組み始める。その他、学校との最終打ち合わせ。音響・照明の準備とチェックなどを済ませる。宿泊は、塩竈市内ホテル。

2012年12月14日(金)、本番当日。実施時間は10:40~12:05。保護者の方にもご案内を出し、「親子一緒の演劇教室」という形で上演。演劇上演の前に、協力会社である株式会社メルファムさんによる紙芝居『かさじぞう』を上演。その後、演劇『おんがえしおんがえしおんがえし』を上演。演劇には、9名の教員の皆さん、15名の生徒さんに特別参加していただいた。特に、生徒の皆さんには、物語のラストシーンに参加していただき、作品を大いに盛り上げていただいた。終演後、株式会社メルファムさんによる、作品にちなんだ記念のプレゼント“おじぞうさん人形”を全校生徒さんと教員の皆さんに贈呈。当法人からは、浜市小学校の形に残る記念品として、“浜市”の文字の入ったオリジナルのトートバッグを全校生徒さんと教員の皆さん、今回の上演依頼をいただいたPTAの皆さんに贈呈。終了後、各教室を回り、改めて生徒さんにご挨拶させていただいた。

※作品内で使用するパンは、市内の大勇堂さんに発注させていただいた。

※共同通信様、読売新聞様、石巻日日新聞様に取材にきていただいた。

活動の成果

これまでの実施時も、演劇上演の他に上演先に合わせたご支援の品を持参するようにしていたが、今回は当初より、形に残る思い出となる記念品を贈りたいと考えていた。打ち合わせで東松島を訪れ、ご依頼を下さったPTAのご担当者さまに元の浜市小学校をご案内していただき、震災当初の様子や浜市小学校への想いなどをきかせていただき、その想いは非常に強くなった。今回、東日本大震災復興支援財団さまのご厚意により、記念品をプレゼントすることが可能となり、非常にありがたく思っている。記念品のトートバッグを一番にPTAのご担当者様にお見せしたところ、とても感動していただき、涙を浮かべて、喜んでくださった。トートバッグのデザインは、当法人のメンバーの考案。今年度で学校名からはなくなってしまう“浜市”という文字と、同校のホームページに掲載されている生徒さんの写真(「負けないぞ!」と全員で拳を掲げている写真)から案を得た“げんこつ”と、校章に描かれている白萩を配したものである。

 

【寄付者へのメッセージ】
上演の依頼をいただいたPTAのご担当者さまは、「地震がなければ、閉校にはならなかった…」とおっしゃっていました。浜市小学校は地域に密着した学校であり、親子代々通っているという方も多いそうです。地域の皆さんにとっても、思い出深い小学校の閉校にあたり、私たちの活動により、少しでも楽しい時間と思い出を提供できたこと、さらに、形に残るプレゼントをお贈りすることができたのは、東日本大震災復興支援財団様にご寄付下さっている皆々様のお力と想いがあってこそです。心より感謝申し上げます。私たちは、これからも被災された皆様の心に寄り添いながら、息長く、活動を継続してまいります。

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