2013年12月11日
福島県いわき市中央台高久応急仮設に避難している幼児・児童
いわき市中央台の応急仮設住宅に避難中の幼児・児童の遊び場や自由空間の確保
弊法人の周囲に1000戸もの仮設住宅が立ち並び、限られた土地に多くの箱型の居住スペースが置かれましたが、そこは生活するには最低限の環境で、遊ぶスペースどころか、机一つ分のプライベートな空間も確保されていません、心身ともに成長期の子供にあって、長い避難生活からくる積み重なるストレスは計り知れないもので、登校拒否、ひきこもり、子供のうつなどにつながることが懸念されます。
いわゆる「キレる子供」が避難当初多かったことも、今思えば当然のことと考えられます。
子供たち自身さえも気づいていない、避難生活からくるストレスの軽減こそが最優先と考え、自由に遊べる空間、気兼ねなく過ごせる空間、走り回っても怒られない空間を確保するとともに、子供たちと向き合い、ゆっくり話を聴き、一緒に遊ぶ「お母さん的存在」のスタッフを配置し、心のケアも同時に行って来ました。
・平日は9:00~17:30分までパオ広場の解放、放課後や長期休暇時の児童の受け入れ。
・季節のイベントやお楽しみ会の開催
・随時 平日9:00~17:30
法人敷地一部を解放し、自由に出入りし遊べる空間として、花壇や広場、グラウンド、遊具施設等設置しました。学童保育の役割として、平日放課後の児童受け入れ、また夏休みや学校の振替休日等は、放課後の時間帯だけでなく、午前9時00から受け入れ、隔週で昼食などの提供も行いました。
・休日(土・日曜・祝日)
休日は自由に出入りできるよう、広場を解放しています。
・月に一度程度
季節のイベントやお楽しみ会、日帰りバスツアーなど行いました。
(子供たちの声)
学校から帰っても、パオ広場にくれば誰かが必ずいるので楽しい。
雨が降っていても遊べるからいい。
インターネットがつながるのでゲームが楽しい。
いつまでも遊んでいても怒られないからいい。
(親御さんの声)
学校の友達もいるし、自由に遊ばせてくれるので助かる。
仕事で夕方まで戻れないが、大人が見ていてくれるので安心できる。
選択肢もなく、避難生活を強いられ続けている子供たちの毎日を目の前で見ています。子どもたちの顔により多くの笑顔の瞬間が訪れるよう、私たちにできる限りのことを、今しなければいけません。子どもたちと向き合う時、みなさまの善意のまなざしが一緒に子供たちを見守ってくれていることを、心強く思います。
子供サポート基金を通じ寄付していただいた方々に心より感謝申し上げます。
子どもサポート基金 子どもサポート基金 活動レポート一覧 子どもサポート基金 活動レポート一覧 活動レポート トップページ 子どもサポート基金 活動紹介