2015年01月14日
被災地の子どもたちのために安全な海の体験をさせるあじ島冒険楽校活動
東日本大震災の大津波により,海は恐ろしいものであるとの記憶が,子どもたちに深く刻まれました。海の体験を通じて,海の怖さとともに,海の楽しさを伝えていきたいと考えております。また,島の高齢者との交流を通して,周りに感謝できる心を育てていきたい。
大津波の影響により,被災した宮城県,福島県,岩手県の海水浴場は,砂の中にあるがれき・ガラスの破片や波打ち際を漂うヘドロのため,海に入ることは,たいへん厳しい状況にあります。網地島では,島のお年寄りが,子どもたちが安心して海に入ることができように,海岸清掃に取り組み,安心して海に入ることができます。海が大好きな子どもたちのために,海の体験活動をさせてあげたいと考えております。また,この活動を通じて,限界集落となった島の再生をはかる意欲を生み出していきたいと考えております。
被災した島外の子どもたちを募集して,1泊2日のあじ島冒険楽校を開校しました。宿泊は,平成11年に廃校になった「網長中学校」を改築した「島の楽校」です。
子どもたちには,島の昔の夏休みを体験してもらいます。網地島だけの魚釣り「あなご抜き」,小さな小舟代わりのシーカヤック,竹鉄砲づくり,獅子踊り,島の料理作りなど,昔の子どもたちが楽しんだ夏休みを体験してもらっています。テレビゲームのようなブラックボックスではなく,子どもたちの五感に響く遊びばかりです。子どもたちも,本当に楽しそうに参加してくれています。
リピーターも増えて来たので,島の高齢者は,子どもたちと仲良くなり,1年ごとに会う子どもたちの成長を見るのをとても楽しみにしています。
・シーカヤックに1人で乗るのは怖かったけど,簡単に漕ぐことができた。 ・生まれて初めて,魚を釣った。とてもうれしかった。 ・魚は釣れなかったけど,カニが釣れました。 ・うにが動いていて,びっくりした。 ・おばけが出そうで,胆だめしは怖かった。全然,前に進めなかった。 ・みそ焼きおにぎり作りを手伝った。上手に焼くことができたよ。 |
高齢者ばかりが住む限界集落の小さな島に,御支援を賜り,たいへんありがとうございました。このような島ですが,子どもは地域の宝と考えて,活動を続けています。島での体験活動が,少しでも,被災された子どもたちのためになればと考えております。今後とも,御支援を賜りますようお願い申し上げます。
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