2015年01月08日
福島県飯舘村の幼・小・中学生と保護者の再会支援
原発事故のため県内外で避難生活を送っている福島県飯舘村の子どもや保護者に対して、再会の機会を提供し、ハイキングやミニ運動会の他、飯舘村の次代を担う村民として夢メッセージづくりをしました。参加者同士が今後の生活再建に向けて、居所がばらばらになってもずっと助け合う気持ちを子どもたちや保護者の皆さんに感じてもらうことができました。
原発事故のため全村が避難指示区域に指定された飯舘村は、多くの子どもたちが家族といっしょに県内外で避難生活をおくっています。通学にはバス移動で片道1時間程度を要するため学校放課後活動や土日祝日活動はまったくなくなってしまっています。保護者間の交流も激減し、このままの現状が放置されると飯舘村の次代を担う人材がいなくなってしまうことにもつながかねません。このことを解決するために、定期的に子どもや保護者の再会の機会を確保することで、飯舘村を担う近未来の人材を育成する必要があります。
夏休みに入ってすぐの二日間。「いいたてっ子だよ!全員集合♪」の第2回再会プロジェクトは、猪苗代湖を見下ろす国立磐梯青少年交流の家で開催することができました。久しぶりの再会を喜ぶ笑顔溢れる子どもと家族は、お揃いのTシャツに着かえて、さっそく「天鏡台ハイキング」に出かけました。5.6キロのコースを約3時間かけて、指導員のガイドと学生ボランティアといっしょに歩きました。宿に戻ってからは、学生ボランティアといっしょに過ごします。お風呂も食事も。そして夕べのつどいです。このつどいでは、参加者全員で夢メッセージづくりをしました。1人ひとりが将来の夢をメッセージに残していきます。
二日目。将来体育の先生を目指す学生ボランティアの皆さんが、2ヶ月かけて企画したミニ運動会を屋内で開催しました。種目は準備体操のダンスプログラムから障害物リレーやフォークダンスまで8種目。家族と子どもがいっしょに楽しむことができる交流活動として絶え間ない笑顔が溢れていました。この様子はFM福島のラジオ番組で紹介されました。閉会式では、参加者1人ひとりに学生ボランティアから今回の二日間の活動を讃える賞状を子どもにも保護者にも渡して活動を締めくくりました。
第1回目は70名近い参加がありましたが、今回の第2回目は21名でした。今回は、夏休みにはいってすぐのスケジュールでしたので、いろいろな行事と重なってしまったようです。参加者からは、飯舘村教育委員会をとおして御礼のメッセージを受け取ることができました。その一つを紹介します。「こんにちは。お元気ですか。僕は元気です。この前はいいたてっこだよ全員集合でとてもお世話になりました。運動会ではアンカーになれたし、勝てたのですごくうれしかったです。山登りの時はすごくつかれました。途中クマが出るという話をされてから、なんだかドキドキしました。でも結局クマが出なかったので、なんだかがっかりしました。いろいろと手伝ってくれてありがとうございます。」
福島県飯舘村の子どもたちは、学校に通うことができていますが、行きと帰りの通学はバスをつかっています。放課後の時間の活動、休日の活動は学校の仲間といっしょに過ごすことができません。私たちクラブネッツでは、そうした子どもたちに運動・スポーツをとおして、思う存分に仲間と過ごす時間をつくって、飯舘村の次代を担う地域リーダーを育成していきたいと思います。どうかご支援を引き続きお願いします。
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