2015年07月08日
石巻市、東松島市、仙台市の仮設住宅での子どもの居場所作り支援活動
石巻市周辺に住む子どもたちが健全な精神でのびのびと日々を過ごし成長できるよう、子どもの居場所を作り、安全に安心して遊びストレスを発散できる環境を作る。また、震災によって受けた心のキズや、仮設住宅生活という特異な環境下によって生じる子ども達のストレスを様々なレクリエーション活動を通じてケアする。
震災から4年が経過した今なお石巻市では、被災した人々の多くは仮設住宅で生活しており、その中には子どもたちも含まれている。石巻市の被災地域は、沿岸部全域におよび、既存のコミュニティを崩して役7,000世帯※2014年4月時点石巻市調べ)が仮設住宅に入居している。そのため、すべての仮設住宅団地で自治会組織があるわけではなく、さらに子ども会などの子どもを見守り、地域で育てるという機能・役割を果たす組織も現状では皆無であった。
本事業を通じ、子どもたちの健全育成をはかるために、子どもたちが安心して安全に過ごせる居場所を地域に住む人々と共に作っていくことを目指した。
スタッフ5名、ボランティア6名のチームが約2時間程度、仮設住宅や地域の集会所を訪問し、子どものための居場所作り活動を全60回行った。
◆活動当日
10:00~11:00 スタッフミーティング・活動準備・ボランティア参加希望者との連絡調整・移動・チームビルディング・参加メンバーによる情報共有
11:00~15:00 活動「未就学児の子どもの遊び場」
13:00~15:00 活動「大人のお茶会」
15:00~17:30 活動「子どもの遊び場」
17:30~18:00 振り返り・参加メンバー反省会
18:00~19:00 スタッフ・ミーティング・ブログ作成・報告書作成・次回準備
◆事前ミーティング
9:00~13:00 前回振り返り・活動内容検討・ポスター作成・チラシ作成・チラシ郵送・連絡調整
◇受益者人数:1388名、スタッフ・ボランティア人数865名
毎月第1土曜日 宮城県石巻市しらさぎ台旭化成パワーデバイス社有地仮設団地
12回のべ355名の参加
毎月第2火曜日・宮城県東松島市ひびき工業団地仮設団地
12回のべ178名の参加
毎月第4水曜日・宮城県石巻市向陽町仮設住宅団地
12回のべ351名の参加
毎月第2金曜日 宮城県石巻市南境第4団地仮設住宅
12回のべ299名の参加
毎月第3日曜日 宮城県仙台市宮城野区高砂1丁目公園仮設団地
12回のべ205名の参加
全60回の活動においてのべ1388名の子どもの参加があった。実際に活動に参加した子どもたちから「毎日にじいろクレヨンが来てほしい」という声や、保護者の方から「安心して子どもを遊びに行かせる場があって助かっている」「子どもがにじいろクレヨンの訪問活動を非常に楽しみにしている」という声が聞かれた。
また、一部の仮設住宅(特に向陽仮設団地)では住民による子どもの見守りが行われるようになった。花札やこま回し、メンコなどの昔遊びを通じて、子どもたちと住民の交流が生まれた。
2015年1月から3月は地域の子どもたち、住民の方に対して当団体の活動の認知度を高めるため、活動チラシのポスティングや、集会所近隣の挨拶まわり、活動の開催を知らせる看板の掲示など、スタッフ・ボランティアが連携して広報活動に力を注いだ。そのことにより2割程度の参加者増が見られた。
おかげさまで本事業を通じて多くの子どもたちの笑顔にふれあうことができました。心より感謝申し上げます。まだまだ子どもたちを取り巻く環境が不安定な石巻で、子どもたちが安心・安全に過ごせる場所を提供していきたいと思います。
子どもサポート基金 子どもサポート基金 活動レポート一覧 子どもサポート基金 活動レポート一覧 活動レポート トップページ 子どもサポート基金 活動紹介