子どもサポート基金 子どもサポート基金一般社団法人Bridge for Fukushima

2015年07月27日

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福島県県北・県中・相双地区の高校生のための「次世代リーダー」養成プロジェクト

毎月1回高校生が興味を持つ課題(放射能や復興)に関わる学者・専門家の招へいし講義を聴講。 その前後に事前課題やフォローアップを行う事で高校生の学びを深める。3月には参加者が立案したフィールドワークを行い、自発的に参加者同士で学ぶ機会を提供する

基本情報

活動期間
平成26年10月~平成27年3月
活動地域
福島県福島市・浪江町・相馬市・南相馬市・郡山市
支援人数
40名
活動人数
スタッフ4名、ボランティア30名
連携団体
  • アポロガス株式会社
  • 東京新聞
  • 日清製粉株式会社

写真

  • 04【活動写真】②.JPG
    活動風景①
  • 04【活動写真】ソラトブクルマ.JPG
    活動風景②
  • 04【活動写真】③.JPG
    活動風景③

活動の背景・内容

活動の背景

・若い世代が、質の良い情報に触れながら復興について議論を行う機会が限られていること

・復興に関わる人材のロールモデルが少ないこと

が活動地域の課題であった。例えば、福島県立安積高校全校生徒に対して2014年に実施された調査によると、復興に関わりたい安積高校生が7割なのに対し、将来福島に戻って働くと答えたのが3割だった。

(1)福島の復興に関わりたくても、福島の復興に関わっている人や、そもそも働いている人との関わりがないため、どうやって福島に戻って働けばいいかわからない(2)福島には魅力的な仕事はないと高校生は考えている という原因が考えられる。

そこで我々は、(1)専門性と経験を持つ大人たちとともに議論をしながら、自身の見出した社会課題解決の方法を見つけるプラットフォームを構築し、(2)復興や社会課題解決に取り組むロールモデルを高校生自身が見つけ、自分たちの進路や専門性をどのようにつけて行くか考える機会を提供する ことで、自身で課題設定し、それの解決策を考え、実践できる人材を育てることを目指した。

活動の内容

2014年10月 

■コアメンバーの募集・決定

 従前の活動によりつながりのあった高校生を通じて周知を行い、高校生コアメンバー6名を決定

■活動内容の深堀り

 高校生が2回の会議を通じて、お話をいただく講師を5名選定した。方針として、「座談会形式で、近い距離で質問できる雰囲気をつくること」を決定した。講義1時間、質疑応答30分~1時間の合計2時間。

 

2014年11~2月

■講義の開始

4か月5名からの講義。

11月:川島範久氏(建築家。東京工業大学建築学専攻助教)・佐藤桂火(建築家)

12月:谷合正明氏(政治家。参議院議員)

1月:鎌田奈那美氏(ディアゴスティーニジャパン「週刊3Dプリンター」マーケティング部プロダクトマネジャー

2月:井上能行氏(新聞記者。東京新聞編集委員)

 

2015年3月

■フィールドワーク

1:福島の現状や自分たちを取り巻く課題を改めて認識する(3月8日)

2:自分たちを取り巻く課題を改めて認識したうえで、合宿形式でさらに多くの大人の話を聞く企画「ソラトブクルマ」をコアメンバー自身が今回の成果物として企画、実行した。(3月28,29,30,31日)

講師:

椎名茂さん(プライス・ウオーター・ハウスクーパース株式会社代表取締役)

大井綾子さん(独立行政法人国際協力機構人間開発部)

下村靖樹さん(ジャーナリスト)

葉田甲太さん(医師)

篠木雄司さん(株式会社アポロガス代表取締役社長)

人見有紀さん((株)日清製粉グループ本社CR部)

大野順道さん(慈恩寺 住職)

活動の成果

6名のコアメンバーが組織され、4回の「かっこいい大人の話を聞く会」と3泊4日合宿形式で話を聞く「ソラトブクルマ」の企画・実施がコアメンバーによってなされた。また、今まで社会課題解決活動に参加したことの無かった高校生14名が本事業に参加し、彼らから「高校生活の中で出会えない大人の話を聞いて、将来選択の幅が広がった」等の声をもらった。

寄付者へのメッセージ

取組みに対するご理解とご支援を賜り誠にありがとうございます。教育に関連する取組は、中長期的に効果が見えてくる部分も大きく、スタート時点の取組みに対する皆様からのご浄財に大変助けられております。

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