子どもサポート基金 子どもサポート基金特定非営利活動法人ベビースマイル石巻

2015年06月12日

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石巻(東松島・女川含む)妊婦~未就園児親子の子育て支援活動

妊婦~未就園児親子への居場所・遊び場・ネットワーク作りの場の提供。被災地の母親が当時者目線で企画運営。民間の地域子育て支援拠点づくりを目標に、親子サロン、コミュニティカフェで産前産後の切れ目ない支援を行政、医療、地域を巻き込んで行い、産後の孤立を防ぐ。妊婦、子育て家庭の防災にも取り組む。

基本情報

活動期間
2014年10月~2015年3月
活動地域
宮城県石巻市
支援人数
2233人
活動人数
スタッフ8名、ボランティア13名
連携団体
  • 石巻市役所子育て支援課、健康推進課
  • 石巻市社会福祉協議会
  • たまひよ応援隊(助産師チーム)

写真

  • たまひよサロンはいくつかの産院から有志でくる助産師さんと妊娠や産後のこころとからだの相談を気軽にできます.JPG
    たまひよサロンの様子
  • 遊び場、居場所、繋がりを求めてたくさんの親子が訪れます.JPG
    繋がりを求めてたくさんの親子が訪れます
  • H26マタニティパーティ 産前産後の切れ目ない支援で孤立を防ぐ.jpg
    マタニティパーティの様子
  • こころのティータイムでピアサポート.JPG
    こころのティータイムでピアサポート

活動の背景・内容

活動の背景

・被災により親子の居場所、遊び場が失われた。子育てを支え合う場、情報交換の場をつくる

・妊婦~未就園児親子の子育て支援が薄い。まちづくりへ視点を届け、地域の子育てネットワークを強める

活動の内容

●妊婦~未就園児親子の居場所・遊び場をつくり母親の子育てネットワークを育て、地域とつなげることで、命を大切に、子どもののびのびと健やかな成長をみんなで見守る復興まちづくりを実現する●
 
◎広い施設で親子でのびのびと体を動かすイベント       ( )内は受援者数
親子ビクス10/21(ベビー22、キッズ16)11/18(ベビー26、キッズ16)1/20(ベビー20、キッズ18)2/17(ベビー36、キッズ31) 2/26リトミック(ベビー20キッズ29)(12月の代替)、3/3(ベビー30、キッズ18) 計282
3B体操10/10(ベビー33、キッズ12) 11/7(ベビー19、キッズ13) 12/5(ベビー46、キッズ27)1/16(ベビー30、キッズ24)2/6(ベビー22、キッズ23)3/13(ベビー32、キッズ24) 計305
 
◎心のケアの少人数サロン 震災の体験の共有、子育てや家庭における女性のなやみ
こころのティータイム10/3(2) 10/9(14) 10/16(12) 10/28(12) 11/8(4) 11/21(5) 11/27(2) 12/1 (4)12/12(53) 12/18(8) 12/26(2) 1/9(8) 2/5(10) 2/9(6) 2/19(8) 3/9(20) 3/26(24)計194
 
◎毎週水曜日出入り自由。支援者との自然な交流や多世代交流を生み出す子育てコミュニティカフェ
ボンボンカフェ(コミュニティカフェ)
10月(1(50)、8(49)、15(38),22(68))11月(52)、12(41)、19(49)、26(46))
12月(3(54)、10(65)、17(43)、24(60))1月(14(37)、21(27)、28(51))
2月(4(51)、18(45)、25(59))3月(4(51)、11(48)、18(61)、25(78)) 計1123
 
◎産前産後の孤立しがちな時期に、被災によるコミュニティの変化によるさらなる孤立を切れ目ない支援でつなぐ
マタニティカフェ対象:妊婦 10/16(7) 10/28(6) 11/14(19) 11/29(16) 12/19(14) 2/17(2) 2/24(10) 3/17(12) 3/31(10) 計96
たまひよ対象:妊婦~産後すぐ 10/6(20)、11/10(14)、12/1(14)、2/2(11)、3/2(13) 計72
0歳講座対象:産後 11月(6、13、20、27)(20)・1月(15、22、29、2/5)(27)・3月(5、12、19、26)(17)計64
0歳児講座3回終了後、それぞれの回で参加者が子育てサークルを立ち上げ、自主活動をしている。
 
その他:12月クリスマス会(197)、3月9.16.23.30スタッフ研修実施(地域拠点事業に向けた団体HPを使った情報発信、メーリングリスト、イベントスケジュール、ブログ、フェイスブックに関するアドバイス等)
 

活動の成果

イベントに初めて参加した受援者は、「毎日子どもと家に二人きりで息苦しくなって出てきた」と孤独感を感じている方が多い。行政も乳幼児親子の安心できる居場所として、受援者へ紹介してくれている。場に来てもらうためにイベントやサロンをおこなったが、スタッフの対応や、相談があったときに関係機関とつなぐ役割に重点を置いて受援者と関わることが出来た。そのため活動を通じてたくさんの連携期間ができた。団体として連携することで、受援者に対する支援が幅広くなった。

また、0歳講座を通して子育てサークルが生まれたことも大きな成果である。自主的なグループをたくさんつくることで、当団体だけではとどかない方へも支援が届くようになる。自主グループの応援をしていきたい。

(アンケート集計結果より)

・震災後の公園不足で困っていたときに、ベビスマの存在を知りました。公園の代わりに、ママ同士の情報交換や子供同士のふれあいの場として利用させていただいてます。

・参加することで、ママ友作りのきっかけになっています。また、初めての子育てで不安が沢山ありますが、相談出来る場所ということで、大変役立っています。市の相談窓口とかだと、固い感じがして、活用しにくいので…

・震災後公園も少なくなりました。その中でベビースマイルさんが提供してくれているボンボンカフェ、各イベントは子供と一緒に行ける大切な場所です。

寄付者へのメッセージ

寄付者のみなさま 心より感謝申し上げます。

被災地において、地域一体となって新しい命を産み増やし、育てるための地域コミュニティを再生していくことは大変重要です。乳幼児がみんなに見守られ、安心して過ごす場や、のびのびと遊べる環境はいまだ整わず、不足しております。被災により、子育てのサポートにまわれる人材も不足しております。活動を継続していくことで、少しずつ、様々な角度から課題を具体的に解決に向けています。手さぐりの部分もありますが、実際に子育てをしている母親を中心としたニーズ・寄せられる声を元に、活動を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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