2015年07月08日
被災の影響により虐待等を受け一時避難所を利用した少年に未成年後見人をつけるための子どもの人権保護事業
震災の影響等で虐待を受けた少年で、一時避難所(シェルター)を利用した少年に仙台弁護士会子どもの権利委員会所属の弁護士を専任し、対象少年の未成年後見人(寄り添い弁護士)となり、成人になるまで支援をする活動
震災のストレス等により親や兄弟等の虐待をうけ、ホームレス状態から当法人のシェルターに緊急入所する未成年のケースが、2013年度3件程度あり、ケースとして目立ちはじめていた。(※当法人のシェルターは2013年度111名が利用)少年たちは、シェルターを利用するにしても親権の問題が発生するため、慎重な対応をすすめつつ、弁護士に親権停止をはじめ法的手続きを依頼しながら、時間をかけて丁寧に自立生活にむけた準備を進めている。
宮城県の未成年後見人は思いのある弁護士のボランティアで成り立っているが、個人の思いには限界があり、子どもの人権を守るためにも資金手当が支払われる制度として確立させることが課題である。
変更点:申請当初、児相申し立ての場合の手当が出ていなかったが、平成27年4月から出ることになった。
平成26年
12月 打合せ 於:アネスティ法律事務所
仙台弁護士会子どもの権利委員会勝田弁護士、花島弁護士、北島弁護士、坂口弁護士
当法人理事長立岡他スタッフ 計6名
未成年後見人を行っている弁護士、北島先生、坂口先生からの状況説明他
平成27年
1月 打合せ 於:弁護士会館 計6名
未成年後見活動の周知や推進に向けた今後の活動について
2月 打合せ 於:弁護士会館 計5名
岡山県:NPO法人未成年後見支援センターえがおの取り組み等情報の共有他
未成年者の状況報告
3月 打合せ 於:弁護士会館 計6名
未成年後見について考える講演会について
4月上旬 岡山県:NPO法人未成年後見支援センターえがお 視察
勝田弁護士、当法人理事長・立岡
○未成年後見について考える講演会開催(案内別紙)
4月24日(金)14時~17時
場所:弁護士会館
参加人数:29名
講師:NPO法人未成年後見支援センターえがお 理事 弁護士 高木成和
弁護士 花島伸行
3名の資産と支払い能力のない被災した被未成年後見人(19歳、16歳、10歳)に無償且つ費用を持ち出しながら後見活動を実施している2名の弁護士に支援金を助成することができたことで、未成年後見人の先生方には大変感謝されるとともに、何より被未成年後見人への支援ができたと考えている。
この様な取り組みは全国初の取組みであり、岡山のNPO法人未成年後見支援センターえがおの方々からも画期的な取り組みであると評価をいただいたしだいだ。
また、4月に実施した講演会においても反響が大きく、未成年後見人に関して勉強になったという声や制度のことがよくわかったという様な声をいただき、今後、連携した取り組みをすすめたいという声も参加者からなされたことも大きな成果であると考えている。
東日本大震災復興支援財団の助成のおかげで、かなりニッチな支援ケースではあるが、被未成年後見人3名の支援をすることができました。今後もニッチだけれども、支援の手が必要な少年たちの支援をすすめたいと考えていますので、ご支援、ご協力をお願いいたします。
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