2015年07月23日
県外避難者及び地元被災者の帰還に向けた情報交換、交流事業
被災した子どもたちの生活環境の改善、心身健康の回復・維持・促進、地域コミュニティーの 発展のための人材育成・リーダーシップ教育、自然・科学の体験学習
同区は只今、除染作業とインフラ整備の真っ最中です。しかし、住民は避難の時間の経過とともに故郷を離れていかなければならない状況です。震災後4年という時間は、あまりにも住民の帰還に対する想いを消し去ってしまいました。鳩原小は、震災以前65名の生徒が在籍していました。震災直後は7名の生徒しか残っていませんでした。H26.4月、在籍生徒数は11名で、新入生は0名でした。同小は、地域のコミュニティを大切にしてきた歴史ある学校でもあり、地域住民の協力ある学校でした。全国各地に避難のため拡散してしまいH28.4月に帰還するのは高齢者のみと囁かれております。そんな過疎化の進む恐れのある故郷では意味がありません。地元に残っている我々が何かを訴えていかなければなりません。そして私達の子どものための再生環境整備が最も重要な地域だと考え、この度の活動に至りました。
第一回交流先 新潟県方面・・・11月8日~9日 一泊二日
35名参加 新潟県新潟市
『新潟に避難中の皆さんに元気を届けよう!』をテーマに活動実施。
避難中の問題や悩み、地元の情報等、行政等が伝える事の出来ない生の声。
相馬地方独特の方言。
子ども達も最初は 恥ずかしがっていたが、すぐに震災以前の友達として
交流しあえた。保護者同士もお互いに交流できたと思う。
第二回交流先 福島県方面・・・1月24日~25日 一泊二日
36名参加 福島県裏磐梯
『ウインタースポーツをしながら交流しよう!』をテーマに活動実施。
群馬、福島県二本松、宮城県角田市、亘理町、名取市などから参加。
思いっきりスキーやスノボで親子で汗をかく。
新潟での交流会の状況や避難者の情報を伝える。
子ども達が再会し、またお互いの成長を確認しあえた。
避難者として見られるのが辛い家族もある。(自立した家族)
活動の報告を南相馬市長・教育長等に報告する機会を得て報告をし、その中で帰還に向けて市政に取り組んでいる市長に、他県の避難者が次年度(H27年度)に帰還するか悩んでいたが本交流会を期に帰還する事を決めた家族がある事や、学校の存続を希望している保護者がいるという事も話す事ができた。
参加していただいた避難者(保護者)も大変喜んで懐かしい鳩原小の風景や、子ども達の育った姿、また声変わりした状況も直接見れて良かったと本交流会を高く評価いただいた。
この度は、高額なご支援を賜り厚く御礼申し上げます。御支援のお陰で、新潟の避難者や群馬・宮城の避難者家族との交流会も実現し、新しい想い出作りができ子ども達も再び再会を約束していました。一時的ではありましたが交流している間だけは避難者という時間が消えたかもしれません。子ども達も一歩成長したと思います。
しかしながら、我々避難者への世間の視線は冷たいのも現実にあります。原発事故は終わったと感じている方も少なくはないと思います。冷たい視線には、子ども達も敏感に感じる様子で、避難先、転校先でも登校拒否をするのもあるそうです。馴染める、馴染めないは あるとしても、子ども達には、避難や転校が精神的に辛いものだったと思います。
南相馬市は着実にインフラ整備・除染と小高区再興を進めています。私達も地元で働く一人の人間として、着実に前を向いて復興に努めてまいります。どうか、この町を担っていくための子ども達を今後も温かく見守っていただきたいと思います。この度の御支援、誠にありがとうございました。
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