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2016年08月13日

2015年10月仙台開催集合写真.jpg

宮城県仙台市・石巻市及び、福島県いわき市の中高生のための体験学習型教育プログラム

地域の力で、自分たちの地域の中学生・高校生を、自分たちの地域のリーダー候補として育成できる状態を最終目標とするプロジェクト。本団体は、地域リーダー育成プログラムを開発し、育成できる地域の社会人を支援し、地域のリーダー候補となる中学生・高校生が集まる場とリーダーとなる機会を提供する。

基本情報

活動期間
2015年4月~2016年3月
活動地域
宮城県仙台市 福島県いわき市
支援人数
30名
活動人数
スタッフ7名、ボランティア20名
連携団体
  • 一般社団法人IMPACT Foundation JAPAN
  • NPO法人TATAKIAGE japan

写真

  • 2015年12月いわき開催ワークショップ風景.jpg
    2015年12月いわき開催ワークショップ
  • 2015年11月いわき開催集合写真.jpg
    2015年11月いわき開催ワークショップ

活動の背景・内容

活動の背景

中高生にとって、地域の被災状況は厳しく、自分自身が地域社会に対して何かをしないといけないという意識はあるものの、何をどうすれば良いか、良くわからないという状況。他の人材育成団体も、中高生の高い問題意識に対してどのように応えて行けばよいか手探りの状況。

活動の内容

4月、いわき・仙台それぞれにてキックオフ合宿を実施する。いわきは、参加者13名、仙台は、参加者3名で実施。石巻は、プロジェクト組成を試みたが、組成に至らず。

5月~8月、ワークショップを仙台・いわきで、それぞれ月2回ペースで開催。昨年度同様、コンテンツを開発しながら、大学生が中心となって、ワークショップを運営している。

8月29日、最終発表会を実施する。仙台では、1プロジェクト、いわきでは2プロジェクトが発表に至った。

10月から、4期の活動を仙台ならびにいわきで開始し、3月末に、最終発表会、Good Impact Challengeを開催し、15名が発表を行った。

期間中、原則毎週木曜日運営者会議を定例開催する。


特記事項として、

・仙台で、Impact Japan Foundationとの連携を開始。現地スタッフをインターンとして、雇用し、当団体の事業を遂行することを業務内容の一部にすることができた

・仙台で、東京の支援を受けながら現地スタッフのみの独立運営を、平日夜開催で実験的に実施した。

・仙台で、6月27日に宮城野高校での説明会実施に成功。集客した13名に対して模擬セッションを実施した

・いわきでは、いわき市の「明日をひらく人づくり事業」の補助事業に採択され、補助金50万円を連携団体である「TATAKIAGE Japan」名義で獲得した。

・いわきでは、最終審査会をふたば未来学園高等学校で開催する

・運営者の講義能力を上げるためのトレーニングを7月29日に半日かけて実施する

・当初1年でプロジェクトを仕上げる予定であったが、1年を前半と後半にわけ、それぞれ4カ月ごとでプロジェクトを仕上げるように期間を変えた。
理由は、まず、参加者を得る機会を増やしたい。2回に分けることで、参加できるタイミング増える。次に、プロジェクトを作るにあたって、4か月程度で高校生がプロジェクトを立ち上げるための基本的なスキルをインプットすることができると考えている。それを越えると、逆に間延びしてくるため。

・東証一部上場企業向けに、当団体のノウハウを活用した採用企画を提案実施。受注には至らなかったが、当団体の資金獲得の一手法を模索できた


・秋田の国際教養大学の学生が運営スタッフに入り、東北の活動の支援を得ることができた

・高校向けにカスタマイズした授業を提供する活動モデルを模索し、学校法人郁文館夢学園との交渉を開始し、提案を行うと共に、テスト的に授業を行う。

活動の成果

2015年3月までの活動を1期、2015年4月~8月までの活動を2期としている、2015年9月~2016年3月までの活動を3期としている。

参加者からの代表的な声は以下の通り;

・学校の中だけで生活していたときよりも行動力が高まり、視野が広がった

・すべてにおいて『なぜ』を追求するようになった

・今までこういった活動に参加したことがなかったため参加してみて凄く社会に興味が持てた

・プロジェクトを進めていくなかで講座を開いたりボランティアに電話したりなど、やるべきことをやるという行動力がついた

・自分の意見を他人に伝えるのがうまくなった、考える力がついた

・単純的な物もあれば複雑な物も周りを見ながら考えるようになった

最終発表会であるGood Impact Challengeで発表者15名、観覧者25名の合計40名が参加した。

発表者の高校生の声は以下の通り;

① GICは多くの人が審査員の方から賞と言葉が貰えるのがいいと思いました。 それと、大学生や大人の方ともたくさんコミュニティがつくれたので良かったです!僕は知り合った大学生が主催するイベントに参加してきたりしました。

② あの会場にいる人みんなが東北や地域をアツくしたい!っていう人なんだなーって思ったら、東北の可能性とか、かっこよさを改めて感じましたです。 だから私ももっともっといわき変えていきたいなってやる気みなぎりました。

③ すずかん先生の講座があったのはすごく嬉しかったです!びっくり!とてもSFCに行きたくなりました!!! あとは、自分でもちゃんとプロジェクトやって、磐高の先生呼んで、プレゼンしたかったです 個人的にはおばしさんに久しぶりに会えたので感激しました。

 加えて、アンケートを取得(ファイル名「(別添)Good Impact Challenge アンケート」)

・すべてのチームになぜプロジェクトをやろうと思ったのか?というところに熱い思いが込められていて、感銘を受けた。大学生で精力的に活動している人たちはよく見るが、それを高校生の時から行っている人がいるというのが感激だった。

・大学生の自分がもっと目的意識をもってやらなければ!という気持ちになった。高校生達の思い、そこからの活動に心を打たれた。自分の想いを見直し、負けてられないと感じた。

 という感想も得られた。

寄付者へのメッセージ

皆様のご支援のおかげをもちまして、当団体の活動が一挙に加速させることができました。若い世代が夢を持って活躍する、自分たちで社会にインパクトを起こすことができると信じることできる人材を着実に育てていけています。被災後の東北という困難な状況でも、あきらめない、前向きな学生達が地域の人々を巻き込みながら、しっかりと地域と繋がりをもてるリーダーの育成を続けてまいります。

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