震災により仮設住宅等での生活において周りに気を使った生活を送っている子育て家庭の息抜きの場・交流の場として集会所を活用。また地域住民の理解と協力を得て様々なイベント等の実施により、子育てを地域の人の支えによってできる環境作りを目指し、孤立した子育てをなくす。

会場：宮城県石巻市仮設開成第１団地集会所

2015年4月1日～10月31日　　　　　開催日時：月・火・水・金曜日10:00～15:00

2015年11月1日～2016年3月31日　　開催日時：月・火曜日　10:00～15:00　

その他不定期

会場：宮城県石巻市仮設開成第８団地集会所・みなと荘・みやぎ生協蛇田店

活動内容：

①集会所を活用した遊びの環境づくり、11月以降みなと荘・生協店舗などでも実施。

②遊びを通じた心のケア（通年活動）

③子育て家庭の交流・情報提供（HP・ブログや通信の発行）

④絵本の読み聞かせ活動（おはなしの森　隔週開催　年16回）

⑤毎月のお誕生会

（毎月開催　年12回　ミニ運動会・ハロウィンパーティー・クリスマス会等）

⑥専門性のあるボランティアで（プロボノ）、子育てに関する保護者に向けて様々な講座等を開く。毎月リトミック（年12回開催）、歯科衛生士・保健師・助産師による子育て講座等（年4回開催）

⑦季節のイベント（お花見・野菜の苗植え・もちつき・夏まつり・芋煮・忘年会・チョコまつり・ありがとうの会等）

⑧世代間交流（いちごカフェ　毎週開催　年35回）

①～④は日常の活動

子育てひろばを2015年4月～2016年3月の期間中158日開設。利用者2257人

お陰様で2016年3月まで3年9カ月仮設集会所での子育てひろばとして活動しており、たくさんの子ども達が巣立った。4月から入園を控えた母親からはひろばに来れなくなるのが寂しい。幼稚園がお休みの時にはまた来るからねと言われた。子どもの成長を母親らと共に喜べることができた。これまでの利用者は2013年3057人（211日開設）、2014年度3268人（208日開設）、2015年度は活動日数も少なく、引っ越し・母親の就職等で利用者も減り2257人（158日開設）となった。

就園前の集団での親子での生活は幼児期においてもよい刺激となり、読み聞かせではウロウロ歩き回っていた子が絵本に集中してみているなどの様子がみられた。外遊びもできて、畑の体験もできて良かった。トイレトレーニングは同年代が見本となり進んだなどの声もあった。

子育て世代があまりお金をかけず、気楽に行ける場所として子育てひろばを開設できたことは何より、子どもにとっても、親にとっても幸せなことです。家で孤立した子育ては親子の育ちを妨げてしまい、集える場があることで児童虐待の抑止効果にもつながっていると感じます。皆さんも、残念な事件が報道されるたびに心を痛めていることと思います。石巻地域の子育てひろばが広がり、活動により子育て環境が向上し、その支えを担ってくれたことに感謝いたします。ありがとうございます。